不登校のわが子から「手を離す」ために、親が「手放す」もの

こんにちは。不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。

 

わが子のことを大切に思えば思うほど、

「転んだらかわいそう・・・」
「失敗しないようにしてあげたい」
「できれば、こっちの道を選んだほうがいいのに」

そんなふうに思うことってありませんか?

 

私自身、息子の不登校やひきこもりで悩んでいた頃、

「この子が困らないように」
「この子が少しでも良い方向へ進めるように」

と思いながら、いつの間にか、息子の人生のハンドルまで握ってしまっていて(涙)

 

もちろん、当時の私はそれが息子のために良かれと思っていたのです。

だって、こどもを正しい方向に導き、ちゃんと育てることこそ、親としての役割だと思っていたから。

 

でも今振り返ると、こどもが自分の人生を歩いていくためには、親が少しずつ「手を離していく」ことが必要だったのだと思うのです。

 

ただ、この「手を離す」という言葉。

何もしないことや、関心を持たないことのように感じて、不安になる方もいるかもしれませんね。

 

実は、今、私が思う「手を離す」は、こどもとのつながりをなくすという意味ではないのです。

だけど、こどもの人生のハンドルは、少しずつ本人に返していく。

 

そして、そのためには、親自身が握りしめているものを「手放していく」ことも必要なのではないかと思っています。

 

今回は、「手を離す」と「手放す」について具体的にお伝えしていきます。

 

あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

「手を離す」と「手放す」は、意外と違う

実は私は、息子の不登校・ひきこもりの経験を経て、
「手を離す」と「手放す」は似ているようだけど、その違いは意外と大きいと感じるようになりました。

 

①こどもから「手を離す」: 外側の関わり方を変えていく

こどもから「手を離す」というのは、進路や生活全般、挑戦するタイミング、何を選ぶのか・・・

こうした外側で起きているものへの関わり方を、本人の年齢や状況に応じて、親が少しずつ変えていくことなのではないかと思うのです。

 

そして、少しずつ本人に任せていく。

 

つまり、

親がすぐに答えを出さず本人に考えてもらったり、
困りそうだからと先回りしないで、時には困る経験も見守ったりする。

親とは違う答えを出した時にも、「あなたは、そう考えたんだね」と受け止めてみる。

 

こうして少しずつ、

「あなたの人生は、あなたのものだよ」

と本人に返していく。

 

私にとっての「手を離す」とは、そんな関わり方へと変わっていくことなのだと思っています。

 

②親が「手放す」: 自分の内側を見つめ直す

一方で、親が「手放す」のは、もちろん『こどもそのもの』ではありませんね。

 

手放していくのは、親自身の中にある価値観や、思い込み、「こうなってほしい」という期待や願い。

 

つまり、こちらはどちらかというと、自分の内側にあるものなのではないかと思うのです。

 

たとえば

「こどもは学校に行かなくちゃ」
「いい学校に行っていい会社に入るのが、この子の幸せ」
「こういう生き方をした方が安心」
「親なら、困らないようにしてあげるべき」
「良い母親なら、ちゃんと正しい方向に導いてあげなければ」
「失敗しない道を歩かせてあげたい」

私たちは、これまで生きてきた中で、こうしたたくさんの価値観や「こうあるべき」を身につけています。

 

今、あなたの中にも、これらの思いがどれか1つでもあったりしませんか?

 

私は・・・全部あてはまっていました(^_^;)

 

だからと言って、それ自体が悪いわけではありませんよね。

 

それが、「普通」だとされる中で、私たち自身も育ってきたのですから。

 

でも、それらの価値観を握りしめたままだと、知らず知らずのうちに、良かれと思って

「あなたも、こうした方がいいよ」

と、場合によってはわが子の人生にまで影響を与えてしまうことがあるのです。

 

だからこそ、こどもから「手を離していく」ためには、親自身が自分の中で握りしめているものを見つめ、

「これは、本当に今も必要なものかな?」

と、一つずつ確かめながら、少しずつ「手放していく」ことも大切なのだと思うのです。

手放すのは、愛情ではない

ここで大切なのは、手放すのは、「わが子への愛情ではない」ということです。

 

心配する気持ちを全部なくそうと無理しなくてもいいし、応援したい気持ちも、支えたい気持ちも、そのまま持ち続けてもいいのだと思うのです。

 

ただ、

「私が何とかしなければ」
「私が正しい方向を示してあげなければ」
「この子が失敗しないようにしなければ」

そんなふうに、親がわが子の人生のハンドルを握ろうとする力を少しずつ緩めていく。

 

そんなイメージなのです。

 

手放すのは、わが子への愛情ではなく、『わが子の人生を、親が何とかしようとすること』なのではないでしょうか。

親の立ち位置は、少しずつ変わっていく

 

こどもが小さい頃は、親が前に立って手を引いて、全面的に守っていく時期が長くありますね。

危険から守ったり、生活を整えたりするために「こっちだよ」と導いてあげなくては生きていけないからです。

 

でも、こどもの年齢や成長、その時々の状況によって、親の立ち位置も、少しずつ変わっていきますね。

 

最初は、こどもの前に立って引っ張っていたところから、少しずつ、横に並ぶようになる。

そして、こどもが自分で歩いていく力をつけてきたら、親は少しずつ後ろへ下がっていく。

 

車でたとえるなら、
最初は、親が運転席に座っているような状態かもしれません。

どこへ行くのかもどの道を通るのかも、親がすべて決めて走っていく。

 

でも、少しずつ本人にハンドルを渡していくために、親は助手席へと移っていき、必要な時には、

「どうしたい?」

と問いかけたり、迷った時には一緒に考えたりする。

 

そして最後は、こども自身が運転席に座り、自分で行き先を決めて、自分の人生を走っていく。

親は、その後ろ姿を「行ってらっしゃい」と、車庫から見送る。

 

それは、こどもが自分の船で港を出ていく姿を、岸から見送ることにも似ていますよね。

 

親が船を引っ張り続けるのではなく、本人が自分で舵を取り、自分で進む方向を決めていく。

 

波が高い日もあるでしょう。
思いもよらず、台風に巻き込まれることだってあるかもしれない。
迷うことも、遠回りすることもある。

それでも、親は港として、

困った時や疲れた時、ただ顔を見たくなった時。
「あの料理、久しぶりに食べたいな」と思い出した時。
うれしいことを報告して、一緒に喜びたくなった時。

そんな時に、わが子がいつでも戻ってこられる場所でいる。

 

私は、親子の自立というのは、つながりをなくすことではなく、つながり方を変えていくことなのではないかと思っています。

手を離すと、親自身の人生も戻ってくる

そして、実に興味深いことがあります。

 

親がこどもの人生から少しずつ手を離していくことで、親自身にも変化が起こることがあるのです。

 

わが子のことばかりを考え、もがき苦しんでいた時間。

 

「どうすればこの子は動くだろう」
「どうすれば、この状況は変わるだろう」

といつも意識がこどもに向いていた時間。

 

そこから少しずつ、

「私って、本当はどうしたいんだろう?」
「私は、これからどんなふうに生きたいんだろう?」

そんなふうに、自分に問いかけられるようになっていく。

 

こどもの人生をこどもに返していくことは、親が自分の人生をもう一度、自分の手に取り戻していくことでもある。

 

まるで

「○○ちゃんのママ」から「私自身」へと脱皮していくかのように☆彡

 

今、私は、そう感じています。

まとめ:手を離しても、心のつながりまでは手放さない

こどもから手を離すことは、親子の心のつながりを手放すことではありません。

 

親が手放していくのは、

「こうあるべき」という思い込みや、
「こうなってほしい」という期待、
「困らないようにしてあげなければ」という先回り。

 

そして、

「私が何とかしなければ」という思い。

 

それらを少しずつ緩めながら、

「あなたの人生は、あなたのものだよ」

と、わが子に返していく。

 

そして親もまた、自分の人生を生きていく。

 

手を握って導く関係から、こどもを信じて一歩後ろから見守る関係へ。

 

手を離しても、
心のつながりまでは手放さない。

 

わが子が自分の船で出港していく時、

「行ってらっしゃい」

と見送り、いつでも戻ってこられる港でいる。

 

それもまた、親だからこそできる、大切な関わり方の一つなのだと思っています☆彡

 

もし今、

「このままでいいのか分からない」

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ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

あなたが1日も早く、今、抱えている悩みから解放されることを願っています。

いつでも私は、あなたを応援しています♪

この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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