自分の殻に閉じこもる女性の共通点と対処法|頑張り屋ほど危ない?

こんにちは。
不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラー』の平井いずみです。
私たちが生きていく上で、『人との関係を断って過ごす』ということは、なかなか難しいですよね。
でも、場合によっては、あえてそういう状態を望み、自分からそこに飛び込む時も、もちろんあります。
あなたにも、そういうことがありませんか?
実は、私自身も人生最大の悩み・・・
私の場合は、息子の不登校・ひきこもりでしたが、その悩みを抱えたときに、「本当に誰にも会いたくない!」そう思って、自分の殻に閉じこもっていた時期がありました><
もちろん、完全に閉じこもりっぱなし、という状態は、生きていくためには無理でしたが、可能な限り、自分の身を隠すためにはどうしたらいいか。
そんなことばかりを、考えていたのです。
実は、私のように気付けば人付き合いを避け、誰にも頼れず、心を閉ざしてしまう・・・
そんなふうに、自分の殻に閉じこもってしまう女性は少なくありません。
一見すると、特に何の問題も無いように見える人ほど、実は「人に迷惑をかけてはいけない」「私がしっかりしなきゃ」と自分を追い詰め、知らず知らずのうちに限界を超えてしまうことがあるからです。
では、それらの女性達には、何か共通点があるのでしょうか?
また、自分の殻に閉じこもっている時、いったいどうしたら私たちは、そこから抜け出せるのでしょうか?
そこで今日は、「自分の殻に閉じこもる女性の共通点と対処法|頑張り屋ほど危ない?」というテーマでお伝えしていきます。
目次
自分の殻に閉じこもる女性の5つの共通点
それではまず、ここから自分の殻に閉じこもる女性の、5つの共通点についてお伝えしていきます。
①「ちゃんとしなきゃダメ」と頑張りすぎる
まず一つ目は、「ちゃんとしなきゃダメ」と頑張りすぎること。
一般的に、まじめで責任感が強い人ほど、「ちゃんとしなきゃ」「人に迷惑かけちゃいけない」「人に頼ってはいけない」などと考えて、自分に厳しくなりがちです。
そして、苦手なことも1人で頑張り、自分のちょっとしたミスや間違いを許せない。
その結果、出来ない自分にフォーカスしてしまって自己否定感を強め、外の世界から距離を取ってしまいがちに・・・
もしかしたら、あなたは小さい頃から「しっかり者ね」と言われて育ってきませんでしたか?
まさに、私がそうでした。
つまり、成長段階でそう刷り込まれているから、無意識に「ちゃんとしているのが当たり前」だと思って、自分を縛ってしまうんですよね。
そして、「自分さえ頑張ればなんとかなる」と信じていたものの、人生には自分ではどうにもならないこともあって・・・
私にとって、それは息子の不登校・ひきこもりという悩みでした。
息子を、何としても「世間のふつう」というレールに戻すために、「母親なんだから、この子のためにちゃんとしなきゃダメ」と、必死に頑張っていた私。
でも、全く動かない息子を前にして、気付けば、疲れ果てて動く気力すらなくなって・・・
そして、そんなダメダメで情けない自分を誰にも見せられなくて、自分の殻に閉じこもったのです。
ほんの少し、肩の力を抜いてリラックスすればいいのに、それすらできないほど、当時の私は「ちゃんとしなきゃ」と、自分を追い詰めていました。
※実際に私がママ友との付き合いを止めた時のエピソードを、ぜひお読みくださいね^^
【参考記事】ママ友との付き合いが辛くてたまらない時の対処法
②感情よりも「周りの目」を優先する
2つ目は、 感情よりも「周りの目」を優先すること。
特に、私たち昭和世代の女性は、「女性ならこうあるべき」という、社会の期待に合わせようとし過ぎて、自分の感情を押し殺し、自分を後回しにしてきた人がとても多いです。
あなたは、どうでしょうか?
たとえば・・・
「母親だから」「妻として」「嫁だから」など、さまざまな役割に縛られて、自分の心の声にフタをしてきたこと。
「こうあるべき」「こう見られたい」
そんな思いが大きくなってしまうと、いつしか自分の感情を押し殺すようになって、知らず知らずのうちに、心が元気を失っていくのです。
そして、嫌だと思っても笑顔で返し、泣きたいときほど誰にも気付かれないように笑顔になってしまう。
「いい人」「頼れる人」「理想の母や妻」
そんな役割に応えることに夢中で、気付けば、自分の気持ちがどこにあるのか分からなくなっている。
こうして、「誰かに嫌われたくない」「誰かに評価してほしい」などの思いが強くなり過ぎると、無意識に自分を縛ってしまうのです。
だから、苦しくなって自分の殻に閉じこもっていく・・・
③「 頼る」「甘える」が苦手
3つ目は、「 頼る」「甘える」が苦手なこと。
あなたは、本当はしんどいのに、つい「大丈夫」と、言ってしまうことってありませんか?
つまり、他人に頼ることを“迷惑”や“甘え”だと感じてしまい、自分のしんどさや弱みを見せられない。
当然、それが続くとどんどん孤立してしまい、気付いた時には、人と関わること自体が怖くなってしまうこともあるのです。
実は以前の私は、「人に頼るくらいなら、自分でやったほうが早い」そうやって、何でもひとりでこなす癖がついていました。
でも本当は、助けてほしい時もあったし、誰かにそばにいてほしい時だってあったのです。
ところが、「迷惑かけるのは悪いこと」「弱音を吐くのは甘え」そう思うと、なかなか素直に言葉が出せなくて・・・
だから、苦しい時に自分から距離を取ってしまい、ますます1人で抱え込むという負のループに、知らないうちにハマっていたのです。
④「いい人」でいようとして、自分の本音がわからなくなる
4つ目は、「いい人」でいようとして、自分の本音がわからなくなること。
「嫌われたくない」「波風を立てたくない」「目立ちたくない」・・・そんな想いから、つい「いい人」を演じてしまう。
あなたも、「いい人仮面」をかぶっていませんか?
例えば・・・
何かを頼まれると断れない。
誘われれば、どこでも笑顔で行く。
でも本当は、断りたかったし、疲れていたから行きたくなかったのに・・・
何が好きで、何が嫌いか。
私はどうしたいのか・・・
いつの間にか、自分の“気持ち”が分からなくなっている。
実は、私たち女性は、知らず知らずのうちに社会から『家族のケア役割』を求められています。
だから、周りを優先することがあたり前になって、自分の感情は置き去りにしてきたはずです。
そして、ふとした瞬間に、そんな自分の存在を空しく感じてしまう。
「私って、誰なんだろう・・・」という深い孤独が、胸の奥からじんわりと広がり、自分の殻に閉じこもってしまうのです。
⑤「頑張り=価値」と思い込んでいる
最後に5つ目は、「頑張り=価値」と思い込んでいること。
何かを成し遂げたり、誰かの役に立つことをしないと、自分には価値がない。
あなたがもし、そう信じて生きているなら、立ち止まることに罪悪感を抱いてしまいますね。
どうしてかと言うと、何もしていない時間が、怖い。
休んでいると「怠けている」と責める声が、自分の中から聞こえてくる。
何もせずに立ち止まっていると、こんな状況になってしまうから・・・
そして、頑張れない自分を認められず、そんな自分には価値がないと思い込み、自分の殻に閉じこもってしまうのです。
自分の殻から一歩出るための3つの対処法
それではここから、自分の殻から一歩出るために知っておいてほしいことをお伝えしていきます。
私たちは、日常生活の中で、目には見えないけれども、本当にさまざまなストレスに囲まれて生きています。
そして、そのストレスは『これが原因』と、はっきり自分で分かっている場合もあれば、自分でも気付かないうちに、いつの間にかストレスに押しつぶされそうになっている、という場合も・・・
そのストレスを抱えることに、限界が来たときに、私たちは疲れ切って動けなくなってしまう><
私の場合で考えてみると、『息子の不登校・ひきこもり』が、私にとっては、自分で抱えきれないほどの大きな大きなストレスになっていました。
だから私には、はっきりとした原因があったのです。
あなたは、どうでしょうか?
それではここから、具体的な対処法を3つに分けてお伝えしていきます。
①むりやり原因探しをしないこと
まず1つ目は、むりやり原因探しをしないこと。
今お伝えしましたが、いつの間にか、自分でも気付かないうちに、心身ともにストレスに侵されている。
1つ1つのストレスは、ほんの些細なことなんだけど、それらが積み重なって一気に崩れる。
そんなことって、日常でよく起きるんですね。
だから、実は「いったい何が原因だったんだろう」と、探すこと自体に、あまり意味がありません(;’∀’)
原因が分からないという場合も、多くあるからです。
また、私のようにはっきりとした原因があっても、実はその原因が自分以外のことであれば、どうしようもないんですよね><
私は当時、ストレスの原因だった、息子の不登校・ひきこもりをなんとかしようと、必死でした。
ところが、息子のことは息子にしか解決できない(;^_^A
だから、息子をなんとかしようとする自分のこともストレスになり・・・
さらに、なにをやっても動かない息子を見ることが、自分のストレスを強めていくという、負のスパイラルに、どっぷりと、はまってしまっていたのです><
探しても、よく分からないこと。
分かっていても、自分ではどうしようもないこと。
それらに執着するのは、止めましょう。
※原因にフォーカスせず発想の転換をするためのヒントを知りたいあなたにおススメの記事です^^
【参考記事】人間関係の悩みを解決する方法
②罪悪感を持たないこと
次に、2つ目は罪悪感を持たないことです。
私たちが、自分の殻に閉じこもろうとするとき。
それは、ストレスから自分を守る必要のある時なのです。
私たちは、ストレスにさらされることによって、自分の中のエネルギーが枯渇した状態になってしまう><
そのために、もうこれ以上、心身ともに疲れ切ってしまうことのないように、1人になって休息を取る。
外からの色んな刺激を受けないことで、自分を守っているのです。
だから、この時間は、ほんとうは疲れ切った自分の心と身体を休めて、またエネルギーを貯めるために必要な大切な時間。
ところが、せっかく休んでいるのに、「こんな自分ではダメ!」と、怠けているかのように感じてしまい罪悪感でいっぱいの状態。
これだと実は、心も身体もゆっくり休めていない・・・なんてことにも、なりかねません><
あなたは、どうでしょうか?
だから、自分の殻に閉じこもっている時間は、回復にとって必要な時間と割り切って、罪悪感は、ぜんぶ手放してしまいましょう。
※具体的なストレス対処法を知りたいあなたにおススメの記事です^^
【参考記事】ストレス解消に効果のある3つのR
③自分と役割のバランスをとること
3つ目は、自分と役割のバランスをとることです。
休んでいることに罪悪感を覚える。
その背景を、ちょっとみていきましょう。
特に、女性である私たちにとって、動けないということは、より罪悪感を感じてしまうケースが多いようです。
と言うのも・・・
女性は、生活に密着した、家族の衣食住のための『ケア役割』を、担っている場合が多いからです。
いわゆる、家事・育児ですね。
その立場は・・・
娘だったり、妻だったり、母だったり、嫁だったりさまざまです。
これが、あなたにもしっかり考えてみて欲しいこと。
私たちが、給料を貰い、労働者として働く職場には、『病気休暇』というものがありますね。
これは、働く人の権利です。
だから、仕事自体は、休んで入院することもOK。
ところが、ケア役割に『病気休暇』って、ある!?
これが、まさに大事なポイントです><
あなたの中には、こんなイメージがありませんか?
『いつも明るく元気なお母さん』
テレビドラマのお母さんも、こんな感じで演じられていることが、以前は特に多かったですよね。
これを刷り込まれていると、『いつも明るく元気なお母さん』でいないといけないと思い込んでしまうことにも繋がって・・・
実際に、無理が重なりうつ病になっても、
「子どもが小さいから、入院できない」
「家族の食事の世話があるから、ゆっくり家でも休息が取れない」
というケースも、本当にたくさんあります><
そういう自分の状況も、しっかり意識しておきましょう。
私たちは、妻やお母さんやお嫁さんである前に、一人の人間なのです。
ロボットじゃないんだから、元気な時もあれば、頭痛で起き上がれない時もあるし、風邪だってひく。
そんな時に休めず、無理して頑張ってしまうと、おおごとにもなりかねません><
だから、エネルギーが枯れてしまった時には、役割に縛られることなく、しっかり自分を休めてあげることが必要です。
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まとめ
いかがでしょうか?
今日は、「自分の殻に閉じこもる女性の共通点と対処法|頑張り屋ほど危ない?」というテーマでお伝えしてきました。
あなたは、今、疲れ切っていませんか?
頑張り過ぎていませんか?
もし、あなたが今、自分の殻に閉じこもって動けないくらい辛い状況にいるのなら、ぜひ、今日お伝えした3つのことを、しっかり受け取ってくださいね。
そして、そこまで頑張った自分のことを、ちゃんと認めてあげてほしいなぁと思っています。
そして、ゆっくり休む。
あなたを守れるのは、あなたしかいないのです。
そしてその時間が、未来のあなたを作っていくのだから・・・☆彡
※家事って実は“無償労働”だということを知りたいあなたにおススメの記事です^^
【参考記事】
あなたが1日も早く、
ストレスから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人

- チェンジングカウンセラー®
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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