不登校・ひきこもりのわが子に親ができる5つの関わり方|「何かしなきゃ」と苦しくなったあなたへ

こんにちは。不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。

 

「このまま見守っていて、本当に大丈夫?」

 

わが子が部屋で過ごす時間が長くなるほど、

「何か声をかけなきゃ」
「何か始めさせなきゃ」

そんなふうに焦ってしまうことはありませんか?

 

実は、私もそうでした・・・

 

息子が不登校・ひきこもりだった頃、

「この先どうするの?」

という不安で、私の頭の中はいつもいっぱいで。

 

息子のために良かれと思って、アドバイスをしたり、提案したり、先回りしたりのオンパレード(;’∀’)

 

でも、こうして何とかしようとすればするほど、息子との距離が遠くなり、関係性も悪くなっていって・・・

 

そんな時、インターネットで、ある小児科医の先生が発信していた考え方に出会いました。

 

私にとってはかなり難しそうなことばかりでしたが、

「これまでのやり方でダメだったんだから、これを試してみよう!」

そう考え、学んだことをそのまま日常生活の中で試行錯誤しながら実践練習したのです。

 

それが、先生の発信の中で何回かの変遷を重ねたのちに、最終形態となった

「信じる(S)・黙る(D)・聴く(K)・すべて任せる(S)・自分が変わる(C)」

という5つの関わり方=『SDKS+C』でした。

 

どれも、それまで私が無意識にやっていた『こどもを思い通りに動かすための方法(汗)』ではありません。

 

それどころか、むしろ息子を何とかしようとしていた私自身が、自分の不安や価値観と向き合っていくためのものだったのです。

 

だからこそ、これらの5つは、親子それぞれが自分の人生を歩くために、私が何度も立ち戻ってきた姿勢になりました☆彡

 

今回は、この5つの関わり方についてお伝えします。

 

あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

 

【動画では、ポイントをまとめてお話ししています。】
※文章とはまた少し違って声でお届けしていますので、よかったら聞いてみてくださいね♪

実践のために大切な、基本の考え方

残念ながら・・・もう先生はお亡くなりになられています(涙)

 

ご存命の頃は、週に1回ご自身のクリニックで「思春期外来」を設けて、実際に不登校など子育てで悩んで受診している親の診察をされていました。

 

そして、その貴重な診察時のケースに対する先生の助言や親の対応方法などを、具体的にブログに書いて下さっていました。

 

ブログ以外にも、『掲示板』や、『子育ての悩みへの対応まとめサイト』なども運営されていて、本当にとても参考にさせていただくことができました。

 

実際にお会いしたことはありませんが、私たち家族はどれだけ先生に支えられてきたことか・・・
と、今振り返っても本当に感謝の思いしかありません☆彡

 

先生は、

・思春期に立ち止まるこども達は、心のエネルギーがすり減っている状態
・親にできるのは、わが子のしぼんだ心を膨らませていく関わり方

このような考え方のもとに、診察やインターネットでの配信をされていました。

 

また、この考え方を実践して“特に効果が期待できる”と、先生ご自身が考えておられた前提がありました。

 

それは、
・わが子に“過保護・過干渉”な子育てをしてきていること。

だからこそ、
・それまでの子育ての中で、すでに“人としてどうあるべきか”などの基本的なことはじゅうぶん伝え、教えてきていること。

 

もちろん私は、バリバリに当てはまっていましたから、すぐに試そうと思えたのです(@_@)

不登校・ひきこもりのわが子に親ができる5つの関わり方

それではここから、最終形態の『SDKS+C』について、具体的に1つずつご紹介していきます。

 

① 信じる|今の姿だけで、わが子の可能性を決めつけない

まず1つ目は、信じる(S)こと。

 

不登校やひきこもりになると、親はどうしても

「できなくなったこと」

ばかりが目につき始めます。

 

学校に行けないのはもちろん、朝起きられないとか、勉強もしない。

外に出ないので、人とも会わないし、着替えや歯磨きをしないことだって・・・

 

すると、私もそうでしたが

「このままずっと何もできなくなったらどうしよう」

と不安になっていきますよね。

 

息子もある時、

「長い間字を書いてないから、もう名前しか書けなくなっているかも」

と、笑いながら言ったことがありました。

 

その時、『SDKS+C』を絶賛実践中だった私が伝えた、

「今は、それでいいんだよ。でも、君がやろうとした時にはちゃんとできるって、私は思っているよ」

この言葉こそ、彼を信じることができたから言えたのです。

 

だって、私に息子の未来が分かっていたわけではないのだから・・・

 

でもその数年後、息子は彼のタイミングで専門学校に行き卒業し、そのまま社会人になったのです。

 

だから、今、改めて思うのは、

『その時はできなかったとしても、それから先もずっとできない訳ではない』ということ。

 

息子の未来を、私の不安だけで「ずっとできない」と決めつけなくて本当によかった・・・

 

「信じる」とは、『親が望む未来になる』と信じることではありません。

 

本人には、本人なりの考えやペースや人生がある。

 

そこを尊重し、この子には、自分で自分の人生を歩いていく力がある。

 

そう信じることなのだと思っています。

 

② 黙る|言いたいことがある時ほど、一度立ち止まる

2つ目は、黙る(D)こと。

 

私にとって、この「黙る」は、本当に苦行そのものでした(;’∀’)

 

それまでの私は、よかれと思って手を出し、口を出す『過保護・過干渉な母親』だったからです。

 

そんな日々の中で、息子は、

「冷蔵庫のジュースを飲んでもいい?」

などと、何でも私に聞くようになっていました。

 

今思えば、これこそ、それまで私がいちいち口を出し続けてきたことで、息子から自分で決める機会を奪っていたのですよね。

 

それほどの状態からの・・・『黙る』です(;’∀’)

 

頭では、どんなに黙ろうと思っても、これがなかなかできません・・・(汗)

 

言わない方がいいと分かっていながら、つい余計な一言を言ってしまう。

 

そして息子を怒らせ、

「あぁ、またやっちゃった・・・」

と落ち込む。

 

そんなことを何度も繰り返しました。

 

でも、そのうち私は、あることに気づいていったのです。

 

何か言いたくなる時、本当に困っているのは息子なのだろうか。
それとも、このままでは不安な“私”が、安心したいだけなのだろうか。

 

実は・・・口を出すと、親って一瞬安心しますよね。

「私はちゃんと伝えた」
「何もしなかったわけではない」
「(私の望む方向に)軌道修正できたから、これで大丈夫」

そんなふうに思えるから(-_-;)

 

だからこそ、黙ることは難しい。

 

黙るとは、ただ口を閉じればいいということではなかったのです。

 

自分の不安を、すぐこどもを動かすことで解消しようとしない。

自分の不安は、自分のものとしてこどもに背負わせない。

 

驚くことに、そんなところにも繋がっていました。

だからこそ、声をかける前に

「これはこの子が必要としている言葉?それとも、私が安心したくて出る言葉?」

と立ち止まる。

 

私には、そんな実践練習を長い時間かけて積み重ねていくことが必要でした。

 

③ 聴く|答えを返す前に、気持ちを受け取る

3つ目は、聴く(K)こと。

 

以前の私は、息子が何かを話すと、

「でもね・・・」
「こうした方がいいよ」

と、すぐに自分の考えを言ってしまっていました。

 

親として、『正しい方向へ導かなければいけない』と思っていたからです。

 

だから、

「行きたくない」
「やりたくない」

という言葉に対して、返す言葉は

「行った方がいいよね」
「やったらいいのに・・・」

どうしても、私の望む方向にいかせようとしてしまっていた私。

 

ところが・・・これまた、そこからの大転換です!

 

まず、

「行きたくないんだね」

と受け取ってみる。

 

私にとって“納得できない言葉”ほど、否定せずに聴いてみる。

 

息子が、過去に私からされて嫌だったことを話してくれた時には、正直・・・かなりへこみました。

 

でも同時に、

「今の母なら、これを言っても大丈夫」

と思ってくれるようになってきたのかもしれない。

 

そう考えると、反論するより、まず聴こうと思えるようになりました。

 

とはいえ、聴くことは何でも賛成することではありません。

「あなたはそう感じているんだね」

と、相手の気持ちを相手のものとして受け取ること。

 

そこから、親子の対話が始まっていくのだと思います。

 

④ すべて任せる|人生のハンドルを本人に返す

4つ目は、すべて任せる(S)こと。

 

わが子が困りそうだと分かると、親はつい先回りしたくなります。

「それじゃ、あとで困るよ」
「こうしておいた方がいいよ」

私も、たくさんたくさん言ってきました(-_-;)

 

でも、困る経験も、失敗する経験も、迷う経験も、本人の人生の一部です。

 

親が全部取り除いてしまえば、自分で考えることも、誰かに助けを求めることも、そこから立て直すことも、すべて経験できないまま大人になっていく。

 

もちろん、

「あなたが決めたんだから、もう知らない」

と突き放すことではありません。

 

本人が決めることは本人に返す。

 

相談されたら聴くし、助けを求められたら、こどもの望むものを選んで手渡していく。

 

任せることと、放置することは違いますね。

 

人生のハンドルを本人に返しながら、必要な時にはいつでも戻ってこられる居場所になる。

 

それが、今の私の考える「すべて任せる」です。

もちろん、「命に関わるようなことまですべて任せる」という意味ではありませんが・・・

 

そして、何よりも大切なこと。

 

それは、「信じて、黙って、聴く」の先にあったのが、「すべて任せる」だということ。

 

不思議なことに、ここまでの4つはすべて繋がっていました☆彡

 

⑤ 自分が変わる|わが子から、自分にも目を向ける

最後に5つ目は、自分が変わる(C)こと。

 

今振り返ると、私はここが一番重要な要素だったのだと思っています。

 

以前の私は、息子ばかりを見ていました。

・今日は何時に起きたか
・ゲームをどれくらいしているか
・外へ出た、出なかった・・・(玄関の靴の位置が動いているかで判断・・・汗)

こうしてずっと、息子を監視していたのです。

 

だからこそ、息子の状態によって、私の気持ちまで上がったり下がったり・・・
まるでジェットコースターのような日々でした(涙)

 

息子の人生に、自分の人生まで乗っけていたかつての私。

 

でも、そんな私も、失敗を積み重ねながら『SDKS+C』を実践していくうちに、少しずつ息子から視線を外して、自分にも目を向けられるようになっていきました。

 

私は何を怖がっているんだろう・・・
「この子のため」と言いながら、私自身がこんなにも安心したいのはどうして?
「良い母親でいなければ」という思い込みに縛られ過ぎているの?

そして、「私は、これからどんな人生を生きたいんだろう?」

 

そんな数々の問いを、自分に向けるようになっていったのです。

 

「親が変われば子も変わる」

この言葉に振り回されていた時期もありましたが、そんな単純な話ではありませんでした。

 

もっともっと、奥深いもの。

 

そして、息子を変えようとすることをやめ、私自身が自分の人生に向き合い始めてから、親子の関係性や空気感は確かに変わっていきました。

 

しかも、私の中でこの『C』の姿勢が整っていくにつれて、不思議とここまでの4つがスムーズにできるようになっていったように思います。

 

つまり、『SDKS+C』の一番の土台は5つ目の『C』だったのです。

 

「何をすればいい?」から、「私はどう在りたい?」へ

ひきこもりのわが子を前にすると、どうしても、

「私は何をすればいい?」
「私にできることは何?」

と考えますよね・・・

 

私もずっとそうでした。

 

でも今は、もう一つの問いも大切だと思っています。

「こんな時、私はどう在りたい?」

 

信じたいのに、心配でたまらない日もあります。

黙ろうと決めたのに、やっぱり口を出してしまう日だって、そりゃ~あります。

だって、親なんだもん^^

 

私も、何度も何度も失敗してきました。

 

だから、この5つを完璧にできなくたって、ぜんぜん大丈夫(*^_^*)

 

・今日は、言いたくなった一言を少し待てたな
・この子の「嫌だ」を、すぐに否定せずに聴けたよね
・自分の不安に、ちょっとだけ気づけたね

それだって、昨日までとは違ういっぽなのです。

 

こどもの人生を、こどもに返していく。

そして親も、自分の人生を取り戻していく。

『SDKS+C』は、そのために私自身が自分の価値観を見直す大きなきっかけになっていきました。

 

つまり、この5つの関わり方は、息子への関わり方を教えてくれただけではなく、私自身を育て直してくれたものでもあった。

今の私は、そんなふうに感じています☆彡

 

※今回ご紹介した5つの関わり方について、私と息子の経過や「回復のきっかけ」と合わせて、より詳しくまとめています。

【関連記事】ひきこもり回復を支える親の関わり方5選|変化のきっかけをつくる方法

「ひきこもりから動き出す時、どんな変化が見られるの?」と知りたい方は、あわせてお読みくださいね。

 

まとめ:『SDKS+C』は、今日から完璧になんてできなくていい

『SDKS+C』は、実は子育てだけのものではなく、自分自身を育てるためのものでもあったというところに、今の私はたどり着きました。

 

不登校やひきこもりのこどもにだけ使う、特殊な関わり方ではないのかもしれないと思うのです。

 

それほど、いろんな人との関係に・・・
とりわけ「自分との関係」にまで大きな影響を与えてくれるものなのだと感じています。

 

だからこそ、お伝えしたいことがあるのです。

 

おそらくこのブログを読んでいるあなたは、とても真面目で完璧主義ではありませんか?

 

今日、この記事で『SDKS+C』を知ったから、

「今日からちゃんとやらなきゃ」

そんなふうに思っていませんか?

 

まずは、そこを緩めていって欲しいなぁと思います(^^)

 

肩の力を抜いて、1回深呼吸。

完璧を目指さなくても大丈夫だから、焦らずできることから一つずつ。

 

そんな気持ちで、自分を信じてあげてくださいね☆彡

 

もし今、

「このままでいいのか分からない」

「関わり方に自信が持てない」

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②「黙る・見守る」を具体的に知りたい人向けの記事です。

 

【関連記事】見守ることと監視することのちがいとは?

親が「見守っているつもり」でも、こどもには「監視されている」と伝わってしまうことがあります。その違いについて詳しくお伝えしています。

 

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

あなたが1日も早く、今、抱えている悩みから解放されることを願っています。

いつでも私は、あなたを応援しています♪

この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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長い間「わが子の不登校・ひきこもり」で悩み、
「女性としての役割」・「女らしさ」に囚われ、
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