ひきこもりの本人と家族がストレスを軽減するための5つの対処法
こんにちは。
《40代以上女性専門》あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
ひきこもりは、本人にも家族にも本当に大きなストレスを与えます。
本人は、孤立感だったり将来への不安や自責の念など、さまざまなことからストレスを感じることが多いです。場合によっては、これらのストレスの影響で、精神症状をきたすことも起こり得ます。
一方、家族としても本人のことを心配し見守りながらも、何か自立に向かえるような良い対応方法がないかと悩み続けることが多いですね。さらに、ストレスの程度によって、家族まで本人と同じく精神症状が生じることもあります。
そこで今日は、「ひきこもりの本人と家族がストレスを軽減するための5つの対処法」というテーマでお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・
目次
ひきこもりの本人と家族がストレスを軽減するための5つの対処法
それではここから、ひきこもりの本人と家族が少しでもストレスを減らし、心を軽くしていけるような対処法について、5つお伝えしていきます。
①生活リズムを整える
ひきこもりの本人ができる生活リズム作り
ひきこもり生活では、特に時間に縛られるような予定がなかったり、昼夜逆転などを伴うことが多く、どうしても不規則な生活リズムになりやすいものです。そのため、それが心の不調を生じてしまう一因になることがあります。
と言うことは、規則正しい生活ができるようになると、ストレスが減り心身の健康維持が期待できますね。
ただ、気を付けないといけないのは、本人にその意思があるかどうかです。タイミングによっては、まだまだ規則正しい生活を送るだけのエネルギーが無い場合もあるため、そこは意識しておきたいところです。
そして、思い立ったその日から、毎日決めた通りに続けていけるものでもありません。
だから、たとえば
「朝決まった時間に目覚ましをかける」
「1日1回は外の空気を吸ってみる」
など、無理なく出来そうなことから自分のペースで続けることが大切です。
ひきこもりだからこそ、いきなり行動を大きく変えようとするのではなく、ささいなことから始めてみることがポイント。そうすると、少しずつ生活リズムが整っていくものです。
家族ができる生活リズムを整えるサポート
家族は、本人が無理なく生活リズムを整えられるよう見守りながら、サポートを行うことが大切です。
家族が焦ってしまう気持ちは、とてもよく理解できます。ところが、その焦りから急かしたり、過剰に気を使い過ぎたり、期待し過ぎたりすると逆効果になることもあります。
そこで、家族としては、あまり踏み込み過ぎずに適度な距離を取り、気軽に挨拶をしてみたり、一緒にご飯を食べるなどの自然な形で関わりながら、本人が少しずつリズムを作るためのきっかけを作っていきましょう。
②ストレスを減らすセルフケアの実践
ひきこもりの本人ができる簡単なセルフケア
ひきこもりによるストレスや運動不足によって、身体の緊張状態が続いてしまいますが、その状態を緩めるために、セルフケアは日常生活に無理なく取り入れられるストレス対策の一つです。
簡単にできるリラクゼーション法としては、深呼吸やストレッチ、瞑想などがあり、それらを習慣化することができると効果的です。ゆっくりお風呂に入るのも、心身の緊張をほぐせていいですね。
まずは、色んな方法を試しながら自分に合ったものを見つけ、短時間でいいので続けていくと気持ちが前向きになっていきます。無理なくできることを日常の中に取り入れ、自分の心と身体を整えるための時間を作っていきましょう。
家族が実践できるリフレッシュ法
ひきこもりの本人だけでなく、見守る家族もひきこもりに伴うストレスを感じやすく、その対策が必要になります。
本人と一緒に、家族まで気力を失い外に出られなくなるケースもありますが、意識して散歩や趣味の時間を確保する、気軽に相談できる友人や専門家に話すなど、家族自身も気分転換を図る方法を見つける必要があります。
まずは、見守る家族がストレスを減らして心を安定させること。そうすることで、ひきこもり本人への対応にも余裕が持てるようになり、サポートがしやすくなっていきます。
※“散歩の友”として、ペットを飼うのもおススメです。
【参考記事】
③感情を整理するための「書く」習慣
ひきこもりの本人ができる日記やメモの活用
実は、感情を日記やメモに書き出すことで、自分を理解し、自分の気持ちを整理しやすくなります。「どんなことに不安を感じたか」「今日の気分はどうだったか」など、自由に書くことで自分を見つめ直すことができるからです。
私たちは、何が不安なのか・・・その正体が分からないことで、余計に不安を膨らませてしまう傾向があります。とりわけ、ひきこもりの本人にとっては、よけいにその傾向が強くなりがちなのです。
そこで、まずは「何でもいいから気が向いたら書く」「何か書きたくなったら書く」くらいの緩いスタンスで、無理なく続けられるようにすることで、逆に続けられることもあります。
自分の気持ちや気付きを書き出すことで新たな視点が生まれ、それによって少しずつひきこもりのストレスが減って、心が楽になっていくことが期待できます。
家族も一緒に取り入れると良い「書く」習慣
ひきこもりの本人だけでなく、家族も日記やメモを通じて自分の気持ちを書き出すことで、感情の整理がしやすくなります。
日常の中で「感じたこと」「不安に思ったこと」を書くことで、冷静に現状を見つめ直せるだけでなく、本人との関係性を客観的に見られるような視点を得るきっかけにもなります。
また、ささいなことでも「嬉しかったこと」「楽しかったこと」を書くことも忘れずに!重苦しい気持ちに覆われて、つい、見逃しがちな気持ちをちゃんと意識することで、希望の種に気付けるようになるからです。
④心のつながりを大切にするコミュニケーション
ひきこもりの本人が安心できる会話のポイント
ひきこもり状態にあると、コミュニケーションは家族が考えている以上に大きな負担になっていることがあります。本人が、自分以外の他者との交流を拒んでいるからですね。
そのため、話しかける時には、急かさずに相手のペースに合わせ、リラックスできるような雰囲気を心がけることが大切です。早口でまくしたてるのではなく、ゆっくり穏やかに話すことも意識するといいですね。
家族が気をつけるべきコミュニケーションの取り方
家族は、どうしてもひきこもりの本人に対する期待や、さまざまな感情が大きくなるあまり、無意識に強い命令口調で接してしまうことがよくあります。ところが、多くの場合それは逆効果で、余計に本人をひきこもりに追い込んでしまう可能性があるのです。
まずは、ひきこもりの本人の話をじっくり聴き、無理やり何かを聞き出そうとしないこと。本人が安心感を持てるコミュニケーションを築けると、少しずつ会話が出来るようになり、本人の心のストレスも減っていくはずです。
また、ひきこもりの本人の考えや意向を否定せず、尊重する姿勢を見せることで、家族の関係性が良くなり、信頼関係も深まっていきます。
【参考記事】
⑤専門機関や支援グループの活用
カウンセリングや相談窓口の利用
ひきこもりやそれに伴うストレスへの対策として、カウンセリングや相談窓口を活用することができます。
カウンセリングは、本人や家族が抱える悩みを具体的にサポートし、安心できる環境の中で解決への道筋を一緒に考えます。
相談機関は地域のひきこもり支援センターや専門クリニック、支援団体などさまざまな場所があるため、まずは気軽に利用できる場所を選びましょう。
また、ひきこもりの本人の状態や希望によって相談できる機関が変わってくるため、せっかく踏み出した本人の一歩が無駄にならないように、しっかり事前のリサーチをやっておくことが大切です。
家族会や支援グループの参加
まとめ
いかがでしょうか?今日は、「ひきこもりの本人と家族がストレスを軽減するための5つの対処法」というテーマでお伝えしてきました。
現状、本人がひきこもりということは、何か傷付くことがあってストレスを感じた結果です。ところがひきこもりになると、今度はその行為自体がストレスになってしまう。つまり、ひきこもりの本人は『2重のストレス(苦しみ)を受けている』という認識を、家族が持つ必要があります。
とは言え、家族が大きなストレスを感じていることもまた、事実です。そこで、今回ご紹介した方法を無理のない範囲で実践し、ストレスを少しでも減らしていけるといいですね。
ひきこもりの本人も家族も、心のケアをすることが、ストレスを減らしていく鍵になります。無理のない範囲でストレス対処の実践を続けると、ひきこもりの本人も家族も心に余裕が生まれ、前向きな変化に繋がっていくはずです。
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《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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