ひきこもりの息子に施設を勧められた時の考え方

 

こんにちは。

 

《40代、50代女性専門》

ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分へと導いていく

チェンジングカウンセラーの平井いずみです。

 

このブログを読んでいただいているという事は、今あなたは、息子さんのひきこもりで悩んでいるのではないでしょうか。

 

我が子のひきこもりは、親にとって本当に辛く苦しい悩みですよね。

 

特に、息子さんが生まれてから一番長い時間を一緒に過ごしている母親のあなたは、心が引き裂かれるくらいの苦しみを感じているのではありませんか?

 

私も本当に苦しんだので、とてもよく分かります。

 

実は先日あるテレビ番組に、20代のひきこもりの娘さんのことを相談しているご夫婦が出演していました。

 

最終的にそのご夫婦は、相談に行った施設に娘さんを預けることを依頼。

 

初めは拒否していたものの、娘さん自身も施設の方の説得に応じて家から出ることを決断しました。

 

入所してから一週間後の様子も映像に出ていましたが、とても元気そうに農作業をしてたのです。

 

その放送を見ていて、思い出したことがありました。

 

以前私たち夫婦も、当時相談していた先生から「息子を施設に預けた方がいい」と助言され、とても悩んだ経験があったのです。

 

そこで今日は、子どもを施設に預けるかどうか迷った時の考え方について書いていきます。

 

 

息子に施設を勧められた時の経緯

 

当時、インターネットで得た情報で不登校の相談が出来る所を見付けた私は、夫と2人で行ってみることにしました。

 

夫婦でカウンセリング

 

その先生は、「本人が来られなくても大丈夫。とりあえず、親が来て話をするだけで対応が変わっていき、子どもにもそれは伝わる」というような話をしてくれました。

 

そこで、1年弱の間、夫婦で月に2回のカウンセリング通いがスタート。

 

私たち夫婦にとって、定期的にこの先生と面談することで、同じ方向を見ながら息子への対応を考えていくことが出来ました。

 

更に、2週間おきの面談だったので、その間に溜まっていた気持ちや息子の様子などを報告する機会となり、沢山ため込む前に吐き出すことが出来て本当にありがたかったです。

 

あなたも、どこかで気持ちを吐き出すことが出来ていますか?

 

すぐに解決には結びつかなくても、あなたの心のコップに隙間があるだけで、不思議と気持ちに余裕が出て来るものです。

 

だから苦しい気持ち、辛い気持ち、悲しい気持ちなどを話せる人が、あなたのそばにもいてくれることを私は願っています^^

 

なんて、あなたにこうして『話せる場所・話せる人がいることを願っている』はずが・・・変ですよね(;’∀’)

 

私たち夫婦は、息子がひきこもりから抜け出した訳でもないのに、どうしてその先生の所に行かなくなったのでしょうか?

 

施設への入所を勧められて

 

息子は、高校1年の秋から不登校になっていきました。

 

そして、その先生の所に相談に行っている途中で、何とか課題をこなして高校2年に進級。

 

その間先生は、ひきこもりを解決する手段として、息子をある施設へ入所させることを提案しました。

 

そしてそこの施設の人に、実際に話を聞いてみることを勧められたのです。

 

あなたも誰かに、息子さんを施設に預けるように言われたことがあるかも知れませんね。

 

そうだとしたら、親としてどうしてあげるのが子どもにとって一番いいのか本当に悩みますよね。

 

私も、どうしたらいいのか迷いました。

 

施設に預けるかどうかの判断で一番大切なこと

 

当時の息子は、毎日ネットゲームをやりながら元気に過ごし、動かない状態ですっかり安定していました。

 

【関連記事】ひきこもりだった息子にとってのネットゲーム

 

息子が体調の悪さでずっと寝ていた頃は、心配が先に立っていましたが、この頃になると「そろそろ動いてもいいのではないか」という考えが頭をもたげはじめ、そんな私にとって息子の施設入所はある意味魅力的でした。

 

だって、施設に行くということは、“ひきこもり” ではなくなっているということだから。

 

でもこの考え方だと、一番大事なものを置き去りにしてしまっているのです。

 

それは、ひきこもりの当事者である『息子の気持ち』でした。

 

ところが当時の私は、そこに思いを寄せるような余裕は無くて・・・><

 

なぜならその頃の私は、息子が不登校になったことを本当に恥ずかしく感じていたからです。

 

「子育てに失敗した母親」というレッテルを貼られてしまったと、自分で自分を責めながら、世間様に顔向けできない!位の勢いで、何とか息子を引っ張り出せないかという気持ちがありました。

 

だからこの提案は、私にとって大きなチャンスに感じられる面もあったのです。

 

“息子にとってのチャンス”ではない所が、今考えると本当に恥ずかしいのですが・・・(-_-;)

 

夫婦で出した結論

 

でも、やはり心のどこかで息子を施設に入所させることへの不安がありました。

 

まず何より、息子を施設に預けることで、少しずつ改善してきた親子関係が崩れてしまうのではないかという心配。

 

それに、この施設が息子を安心して預けられるところなのかどうかも不安だったので、施設についての情報を色々集めたりしました。

 

そして自分なりに色々な情報を集めた中で、もちろん良いこともありましたが、ちょっと心配なこともやはり出て来ました。

 

そのため、「やみくもに相手の話に乗るのではなく、自分たちの感覚を信じて客観的に判断しよう」と、夫とも打ち合わせをして相談に向かいました。

 

そこで対応してくれた施設の担当の方の説明では、今日このままスタッフが一緒に自宅に行き、何も知らない息子を連れ出すという流れで、それは時々テレビなどでも報道されるひきこもり支援の施設入所と同じ方法でした。

 

また、その場で提示された学費は想像以上の金額!

 

結論からお伝えすると、相談の結果私たちは息子を施設に預けることをやめました。

 

息子を預けないと決めた理由は本当に些細なことだけど、でも大事な感覚だったと思います。

 

施設を勧められ迷った時の考え方

 

ここからは、どうして私たちが息子を施設に預けないと決めたのか、その考え方について具体的に3つお伝えしていきます。

 

自分の感覚を信じる

 

まず1つ目は、『自分の感覚を信じる』

 

この相談時に私自身が強く感じたのは、対応してくれた施設の先生に対して『安心感を持てなかった』ということ。

 

なぜなら、目の前ですでに入所している子どもたちに接している様子や、相談者である私たちに対して取っている何気ない態度に、大事な息子を無理やり連れて行き、預けるだけの信頼を寄せられなかったから。

 

もしここなら息子を安心して任せられる、と信頼できたら、どんなにお金がかかろうとも行かせたでしょう。

 

でも、嫌がる息子を引っ張っていくだけの魅力を、どうしても感じられなかったのです。

 

だから、私自身の直感を信じました。

 

夫も「あの態度は、自信の裏打ちなんじゃないか?」と言いながらも・・・無理やり息子を連れて行く気は全くありませんでした。

 

そこで私たちは、抜き打ちではなくちゃんと息子の意思確認をすることを施設の方に伝えたのです。

 

すると、自分たちも一緒に行き自宅近くで待機すると言われましたが、それを断り結果はこちらから連絡しますと言い残して帰りました。

 

息子の選択を後押しする覚悟

 

2つ目は、前にも書いていますが『息子の気持ちを大切にする』、つまり『息子の選択を後押しする覚悟』を持つ。

 

自宅に帰ると、息子は起きていたので、事前に行くことを伝えていた相談の結果を報告しました。

 

そして帰り際に担当の方に頼まれていたため、一応「今から〇〇さんに電話をして話をしてみないか」と聞いてみました。

 

すると息子の答えは「今日はいい」

 

何だか微妙な返事ですが、これがあの頃の息子の精一杯の拒否だったのでしょう。

 

そのあとすぐ担当者に電話をし、

 

「お世話になる時には、直接自分たちで息子を体験に連れて行くので今回は見合わせます」

 

このように伝え、その日の入所を正式に断りました。

 

結果的には、この施設の件をきっかけにして、息子と色々話が出来たのでこれはこれで良かったです。

 

その上、私たち夫婦は今後の息子への対応を、改めて再確認することが出来ました。

 

それは・・・

 

『いずれ息子が自分から外の世界に飛び立つ日まで、このまま様子を見ながら一緒に生活する』

 

と言うこと。

 

そして、この相談のあと、私たち夫婦は1年弱お世話になっていた先生から卒業することを決めました。

 

世間体を気にするのではなく、息子の未来に対して親として出来ることをやっていこう。

 

このように、これから先、自分たちのやるべきことが分かったからです。

 

こうして私は意識していなかったものの、何かあるたびに少しずつ腹をくくり、世間体という着物を一枚ずつ脱いでいきました。

 

色々な施設があることを知る

 

3つ目は、『色々な施設があることを知る』

 

先日見たテレビでは、施設に入ってから一週間の時点で、元気になっている娘さんの様子が放映されました。

 

この彼女が、ゆっくりでもいいから、自分のペースでこのまま自立の方向に進んで行けたらいいですよね。

 

私たち夫婦はインターネットの情報だけではなく、実際に行動を起こしました。

 

結果的には、直接詳しい説明を受けたことで施設に預けることをやめましたが・・・

 

あなたももしかしたら、息子さんを施設にお願いしようと考えているかも知れませんね。

 

今はまた、より多くのひきこもりの方達に対する自立支援施設があります。

 

そうすると、沢山あればあるほど、その中から選ぶのは難しいかも知れません。

 

メディアなどでも、よく話題になっていますよね。

 

NHKクローズアップ現代

 

そこで、ぜひあなたの頭に入れておいて欲しいことがあります。

 

それは、沢山ある施設の中には、息子さんに合う所もあれば合わない所もあるということ。

 

そして、それ以前にその施設の方達がどういう人柄なのか。

 

あるいは、施設としてしっかり機能しているのかということも知っておきたい情報ですよね。

 

もし、知らずに怖い施設に預けてしまい息子さんに何かあったとしたら・・・

 

あなた自身、後悔してもしきれないのではないでしょうか?

 

施設に預けたことで劇的に回復に向かうこともあるだろうし、逆に状況が悪化してしまうこともある。

 

自宅で家族と一緒に過ごしながら回復出来ることもあるだろうし、そのまま月日だけが過ぎていくこともある。

 

ひきこもりになっていった経緯がそれぞれ違うように、回復に向かう過程もそれぞれ違います。

 

あなたも、本当にどうしたらいいのか迷うと思います。

 

だからこそしっかり考え、息子さんの未来にとって最良だと思える選択をしていくこと。

 

それが、あなたが今やるべきことだと私は思います。

 

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【参考記事】

チェンジング・カウンセリング®のカリキュラムの内容とは?

チェンジング・カウンセリング®があなたに必要な理由

チェンジング・カウンセリング®とは何か?その全体像とは?

 

いかがでしょうか?

 

今日は、私たち夫婦が息子を入所させるように勧められた経験を踏まえて、我が子を施設に預けるかどうか迷った時の考え方について書いてみました。

 

もしあなたが、息子さんの施設入所を考えているとしたら、当然大事な息子さんの未来はお金には代えられませんよね。

 

だけど、高いから良い施設とも限らないし、安いからダメな施設とも限りません。

 

ポイントは、あなたが本当に信頼でき、安心して大事な息子さんを預けることが出来るかどうか。

 

それをしっかり見極めるために、ちゃんと調べること、見に行くこと、話をすること。

 

大変かもしれませんが、その手間暇を惜しまないでくださいね。

 

そして、今あなたに出来ることを実行しながら、どうするかを考えて欲しいと思います。

 

また、何よりも息子さんの意志が大切ですよね。

 

何故なら、息子さんの人生を歩いていけるのは、息子さんだけなのだから・・・

 

あなたの息子さんにとって、最良だと思える結論にたどり着けることを願っています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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