ひきこもりの息子が変わっていく親の接し方
こんにちは。
《40代、50代女性専門》
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分へと導いていく
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
このブログを読んでいただいているという事は、
今あなたは、
ひきこもりの息子さんに対する接し方で
悩んでいるのではないでしょうか。
息子さんの様子に
一喜一憂しながら、
日々右往左往しているのではありませんか?
苦しいですよね・・・
私もそうでした。
息子が不登校になった時、
どう接したらいいのか、正直
全く分からなくて
本当に辛かったです><
そして、悩みながら
試行錯誤を繰り返していた時期が、
長期にわたって続きました。
紆余曲折あったけれど、
そんな息子も、
5年以上のひきこもりから抜け出し、
今では自宅を出て、
社会人として自立しています。
あなたは、
どれくらいの期間悩んでいますか?
少しでも早く、息子さんと
良い関係性が築けるようになるといいですね。
パソコン越しに、
いつでも応援しています。
実は前回、先日見た
テレビ番組からヒントを得て、
記事を書きました。
【関連記事】ひきこもりの息子に施設を勧められた時の考え方
そのテレビ番組の中で、
相談者夫婦が、悩んでいた頃の私のように
ひきこもりの娘さんに
接していた様子が放映されていました。
そこで今日は、
「ひきこもりの息子が変わっていく親の接し方」
について、書いていきます。
目次
ひきこもりの息子にやってしまいがちな2つの接し方
まず初めに、
私がやっていて
完全に失敗だったであろうこと。
でも、本当に多くの方達が
やってしまいがちな接し方について、
2つお伝えしていきます。
息子の行動をコントロールしようとする接し方
1つ目は、
『親』という立場を利用して
息子を支配し、
彼の行動をコントロールしよう
とする接し方です。
実はその奥には、
テレビ番組に出ていた
両親と同じように、
周囲に対して
『見栄えを気にする考え方』が
私の中にも潜んでいました。
これは、まだ
息子が不登校初期の段階で、
高校に行ったり、
行かなかったりを繰り返していた時期
「何とか学校に行かせよう」と
頑張っていた頃に
やってしまっていて><
朝起きられない息子を
無理やりベッドから
引きずり出そうとしたり・・・
そうかと思うと、
温かいタオルで顔を拭いて
起こそうとしてみたり・・・
インターネットで調べて見付けた、
色んなやり方を試しながら、
何とか学校に
行かせようとしていました。
私自身が
「この子がこのまま不登校になって、
ひきこもりになっていったらどうしよう」
という不安に飲み込まれ、
本当に必死だったですね。
この頃の私は、
自分の感情に振り回されていて、
息子の気持ちを
考える余裕などありませんでした><
そして、残念ながら
この行動は
息子に寄り添うのではなく、
『世間体』
つまり
『周囲からどう思われるか』
ばかりを気にしていた結果。
当時の私は、
息子が不登校・ひきこもりになっていき、
世間から
『母親失格の烙印を押されること』が、
何よりも怖かったのです。
あなたも今まさに、
以前の私のように不安の渦に巻き込まれ、
息子さんを
コントロールしようとしていませんか?
腫れ物に触るような接し方
2つ目は、息子に対して
腫れ物に触るような接し方です。
私にとって、
息子の体調不良が始まってからの
約1年半、
高校2年で退学するまでが
心身共に一番きつくて
苦しい時期でした。
それでもまだ、
息子が高校に行ったり
行かなかったりを繰り返しながらも
動いているうちは、
色んな手を使って息子を動かそうと、
私自身も踏ん張っていられました。
ところが、徐々に
息子は反応しなくなっていきました。
しまいには、
どんなに起こしても、
蝋人形(ろうにんぎょう)のように
ピクリともせずに寝続けるように・・・
「この子、ちゃんと息してる?生きてる?」
という恐怖心が出て来るほど><
そうなると、
息子に対して今度は
どう接していいのか分からず、
起きている時は
腫れ物に触るように接するように
なっていったのです。
そうこうしているうちに
息子は完全に学校に行かなくなり、
寝ているか
無我夢中でゲームをしているか、
そんな生活になっていきました。
【関連記事】ひきこもりだった頃の息子にとってのネットゲーム
こうして思い出していると、
今も少し胸がチクチクします。
実は、息子が
専門学校に行き始める位までは、
寝ている息子を見ているだけで、
毎朝起こしていた頃の不安や
蝋人形のようだった息子の姿が蘇り、
心臓がドキドキし始めていたほどで・・・><
それでも、この不安からくる心臓のドキドキは、
『時薬』という言葉の通り、
時間の経過とともに
だんだん落ち着いて来ました。
でもまさに、
この頃のことは私にとっての
トラウマのように
なっていたのだと思います。
あなたは大丈夫でしょうか?
今考えるひきこもりの息子が変わっていく親の接し方
こうやって、
色んな間違った接し方を
してきた私ですが、
それでもただ
手をこまねいていただけでは
なかったです。
息子への対応の仕方を
インターネットで検索しては、
本を買ったり、
セミナーに行ったり、
カウンセリングを受けたりしながら
学びました。
ひきこもりの子どもを持つ
お母さんたちの掲示板でも、
本当にたくさんの気付きや
応援、勇気をもらい・・・
自分なりに出来ることを
模索しながら、
日々を過ごしていったのです。
すると、息子に対して
より良い接し方をするためには、
通らなければいけない段階が
あることに気付きました。
それが何だか、
あなたには分かりますか?
ひきこもりの息子から自分自身に視点を合わせること
学びを続けるうちに、
息子の一挙手一投足を
気にしていた私が、
今度は自分のことに
忙しくなっていきました。
同時に少しずつ、
息子のことを考えるよりも、
自分のことを考える時間が
増えていったのです。
また、
『まずは、おかあさんが楽しんでごらん』
という言葉に出会い、
自分の気持ちに
焦点を当てることの大切さを
知りました。
そのため思い切って、
子どもの成長に合わせて
選んでいた仕事から、
自分のやりたいことを探そうと
転職を決め、
更にカウンセラーとしての
学びもスタート。
この辺りが、
今の私の在り方の
出発点となっていて、
私の生活は激変!
生活が変わると、
当然周りの人間関係も
変わっていきますよね。
結婚して以来、
「〇〇さんの奥さん」
「〇〇さんのお嫁さん」
「〇〇ちゃんのお母さん」
という立ち位置しかなかった私に、
『平井いずみ』という名前が
復活したのです!
結婚しているのかいないのか、
子どもがいるのかいないのか、
どんな仕事をしているのか
というような属性に関わらず、
私自身を見てくれる方達との
付き合いが始まりました。
実は、これが、大きな大きな
“私のチカラ” になっていったのです。
親が変われば子も変わる
私が息子に寄り添うことよりも、
『世間体』つまり、
『周囲からどう思われるか』ばかりを
気にしていたのは、
世間から
『母親失格の烙印を押されること』が、
何よりも怖かったからでした。
そして、どうして
そう考えてしまっていたかというと、
自分に自信が無かったから。
だけど、新しい人間関係の中で、
私は少しずつ
『このままの自分でも大丈夫なのかな』と
思えるようになっていきました。
そうすると、
不思議と息子のひきこもりも
気にならなくなっていき、
『このままの息子でも大丈夫かも♪』と
思えるようになっていったのです。
それとリンクするように、
息子も少しずつですが、
長い充電期間を終えて動き始めました。
実は
『親が変われば子も変わる』
という言葉が、
私の呪縛になっていた時期があり、
その頃は
「息子を変えるためには、私が変わらないと」と
考えて行動していたのです。
でも、実際に
息子が動き出した頃を
振り返ってみると、
順番が “ま逆” でした。
私は色々な学びの中で、
自分が変わることで
生き方が楽になることに気付き、
自分で変わることを選んで
行動していたのです。
すると、結果として
いつの間にか息子も、
自分から動き始めていました。
あなたは、
この違いが分かりますか?
前提として大切なことは、
「誰が主語になるか」ということですね。
つまり、
「私の行動を私が決めていい」ように、
「息子の行動は息子が決めていい」のです。
【参考記事】
自分の価値観を押し付けない
それでは、私は
どうして息子をコントロールし、
変えようとしていたのか。
この問いを、
もしあなたにしたとしたら、
あなたはどう答えるでしょうか?
私は、息子の価値観を
受け入れられなかったから苦しみ、
逆に息子を変えようとしていたのでした。
でも、息子には、
息子の大切なものがあり、
息子を作っている価値観があり、
彼独自の感情があり、
考え方があるのです。
どんなに苦しくても、
どんなに認めがたくても、
犯罪に関すること・命に関すること以外は
受け入れる。
これを私は、
徹底的に自分に落とし込む努力を開始。
そうすると、
息子への接し方が徐々に変わっていきました。
部屋がどんなに汚れていようが、
昼夜逆転しようが、
ゲーム三昧だろうが、
何日もお風呂に入らなかろうが、
自分の好きなものばかり食べていようが・・・
その全ての行動の背景には、
そうせざるを得ない息子の苦しみがある
と、思えるように
なっていったからです。
息子が不登校・ひきこもりになる以前の私は、
無意識に子ども達の行動を監視し、
チェックしていて><
その基準は、
当然私の価値観で決まっていたため、
そこにはまっていないと
怒ってばかりいました。
「昔はなんであんなにささいなことで、
いちいち子ども達を怒っていたんだろう・・・?」と、
自分でもあきれるほど・・・
本当に、かわいそうなことを
してきました><
でも、このことに気付けたこと、
そして息子への接し方を変えたことで、
確実に親子関係は変わっていったのです。
私が、私を変えたことによって、
息子に対して
怒ることはほとんどなくなっていきました。
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いかがでしょうか?
今日は、
「ひきこもりの息子が変わっていく親の接し方」
について、書いてみました。
一番大切なポイントは、
『自分の価値観を押し付けない』
ということです。
これが、実は
息子の存在をまるごと認めることに
繋がっていました。
でも、これは
本当に苦しいです。
自分の価値観では
考えられないような行動を
黙って見ていることほど、
苦しく辛いことはありませんでした。
でもそれをやったからこそ、
息子はひきこもりから抜け出し、
自立することが出来たのだと思います。
息子から
「不登校・ひきこもり」という
最後通告を突きつけられるまでの私のまま、
ずっと、自分の価値観を
息子に押し付け続けていたら、
今の私たち親子の関係性は無かったです。
もしあなたも、
今まで色んなことを試してきたけれど
あまり効果が得られなかったのであれば、
方向性を変えてみる時期に
来ているのかも知れませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「女性としての役割」や「こうしなきゃ!」に過剰に囚われている自分に気付き、
ものの考え方や価値観を振り返りながら、行動を変えていくのが
チェンジング・カウンセリング®独自の特徴です。
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~あなたが、家族の感情に振り回されて疲れ切っているなら『チェンジング・カウンセリング』がお役に立てると思います~
この記事を書いた人
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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「こうしなきゃ!」と自分を追い詰めて苦しんでいる
40代・50代女性のあなたへ
あなたのひきこもりという悩みは、お子さんやご家族がひきこもっているからでしょうか?それとも、ご自身がひきこもっているということでしょうか?
ひきこもりという悩みから抜け出すには、どちらの場合においても、まず自分自身が自由になることが必要です。そのために大切な視点が「女性としての役割」や「女らしさ」への囚われ。それが「こうしなきゃ!」と、自分で自分を追い詰めてしまうことに繋がっているからです。
あなたも自分の中に隠れているその視点に気付き、ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分を目指していく方法を学んでみませんか?