不登校の子を安心させると甘える?動き出すために必要な家庭の土台

こんにちは。不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。

 

「家で安心して過ごしてると、甘えてずっと動かないままじゃないかな?」
「居心地のいい家だと、外に出なくなるのでは?」

わが子が不登校やひきこもりになると、そんな不安を抱くことはありませんか?

 

学校に行かず、昼夜逆転し、ゲームや動画を見ながら一日を過ごしている。

 

そんなわが子の姿を見ていると、

「このままで本当に大丈夫なの?」

と、心配になるのも無理はありません。

 

もちろん私自身も、そう思っていました。

 

でも・・・実はその頃の私は、一番大切なことを見落としていたのです。

 

息子は高校1年生の夏休み明けから登校しづらくなり、冬休み明けからは完全不登校に(涙)

 

・安心させすぎたら動かなくなる
・優しくしたら甘える
・待っていたら、何年経っても変わらない

そんな不安から、何とか息子を動かそうとしていた時期がまさにこの時です。

 

だけど、今振り返ってみると、動き出した頃の息子にとって本当に必要だったのは、焦らせることでも、親にとっての正しい道を教えることでもありませんでした。

 

そこで今回は、当時の息子が動き出すために必要だったものは何だったのか、実体験を通してお伝えしていきます。今日からお子さんとどう向き合えばいいのかが見えてくるはずです。

 

あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

不登校の息子を安心させるのが怖かった

不登校になったばかりの頃、私は息子の将来が不安で仕方がありませんでした。

 

「このまま学校に戻れなかったらどうしよう」
「ひきこもりになったらどうしよう」
「一人で生きていけなかったらどうなっちゃうの?」

まだ起きてもいない未来を次々に想像(妄想)しては、

「この子の人生、お先真っ暗になってしまった・・・」と、途方に暮れていた私。

 

だから、息子のためと思って、

「ちょっとだけでも学校に行ってみたら?」
「今日はどうするの?」
「これから先、どうしたいと思っているの?」

と、余計な一言をかけてばかりいたのです。

 

時には将来の話をし、時には世間の厳しさを伝え、何とか現実を見せようとしたこともあります。

 

これでも、当時の私なりに息子を何とか助けようとしてはいたのですが・・・

私が動かそうとすればするほど、彼はまるで岩のように動かない。

 

それどころか、

・声をかけても返事をしない
・話をしようとすると怒り出す
・部屋に閉じこもり、家族との距離まで広がっていく

そんな息子を見ていると、私はさらに焦ってしまって気持ちだけがエスカレートしていきました。

 

「もっと強く言わなきゃダメなんだ」
「このままでは本当に動かなくなっちゃう」
「取り返しのつかないことになる前に、私が何とかしなきゃ・・・」

そう思い込み、また息子を動かそうと押したり引いたりする。

 

息子はさらに心を閉ざす・・・

 

私たち親子は、そんな苦しい悪循環の中に居続けていたこともあったのです。

動けないのは、甘えているからではない

不登校のこどもが家で動けずにいると、周りからは、

「好きなことはできているじゃない」
「ゲームをする元気があるなら、学校にも行けるんじゃない?」

と、思われることがあります。

 

当然親自身も、そう感じてしまうことがありますよね><

だからこそ私も、息子を動かそうとしていたのです。

 

でも、“学校に行くこと”と、“家でゲームをすること”では、心にかかるストレスがまったく違います。

 

当時の私は、その違いに気づいていませんでした。

 

だから、私も息子を「甘えている」と勘違いしてしまっていたのです。

 

そのような認識のズレが、親子のすれ違いを生んでしまうこともあるのです。

 

だって、学校には、人間関係・教室・勉強・集団行動・評価・期待など、さまざまな緊張の要素があるのだから・・・

 

その緊張の中、学校で常に誰かの目を気にしながら過ごし、自分を無理やりその場に合わせ、傷つかないように心を守り続けてきた。

 

そんな日々を過ごしてきた不登校の子にとって、学校はすでに安心できる場所ではなくなっている可能性もありますね。

 

もしかすると、学校に行きたくないのではなく、行くためのエネルギーが残っていないのかもしれない。

 

心が傷つき、身体も緊張し、自分を守ることで精いっぱいになっている不登校の子に、

「行きなさい」
「将来のことを考えなさい」
「いつまで休むの?」

と言っても、前に進む気持ちにはなれないですよね・・・

 

むしろ、

「今の自分ではダメなんだ」
「家にいても責められる」
「誰にも分かってもらえない」

という自己否定の思いを強めてしまうことすら、あるのではないでしょうか。

 

動けない子に必要なのは、さらに頑張らせることではなく、まずは、

・これ以上傷つかなくてもいいと思える
・頑張れない自分でも、ここにいていいと思える
・心と身体の緊張を少しずつゆるめていける

そんな環境なのだと思うのです。

安心は、こどもを甘えさせるものではない

安心させると甘える。

以前の私は、本気でそう思っていました。

 

「安心できる環境をつくる」と聞くと、何でもこどもの言う通りにすることや、逆に何も言わずに放っておくことだと思ってしまうからです。

 

でも、安心させることと、言いなりになることは違います。

 

安心とは、

「あなたは大切な存在だよ」
「あなたがここにいるだけで、私はうれしいよ」
「困ったときは一緒に考えるよ」

そんなメッセージが、日々の暮らしの中で伝わっていくこと。

 

たとえば・・・

・無理に聞き出そうとせず、こどもが話し始めたときにしっかり聴く
・“できていないこと”ではなく、“できていること”に目を向ける
・自分の思う正解を押しつけず、「あなたはどうしたい?」と問いかける
・責めずに失敗を一緒に受け止め、本人が考える時間を見守り待つ

 

そして、うまくいかなかった時にも、

「だから言ったでしょ!」と一方的に責めるのではなく、
「どうしたらいいか、一緒に考えようか」と、結果ごとそのまま受け止めていく。

 

こうした積み重ねが、

「自分はここにいても大丈夫」
「失敗しても見捨てられない」
「困ったら助けを求めてもいい」

というわが子の安心につながっていきますね。

 

安心って、こどもを弱くするものでも、その場に留めておくものでもないと私は感じています。

 

むしろ、失敗しても安心して戻ってこられる場所があるからこそ、人は外の世界への一歩を踏み出す勇気が持てるのではないでしょうか。

安心の中で、見えない力が育っていく

こどもが動き出すまでの変化は、とても些細で、毎日一緒に過ごしている親には見えにくいことがあります。

 

すると、

・外に出る
・学校に行く
・働き始める

こうした外からでも分かりやすい結果が出ていないと、

「何も変わっていない」

と、私たち親は思ってしまいがちですね。

 

ところが、実際にはその途中で、さまざまな力が育っていることを忘れてはいけません。

・時には、朝起きてこられるようになった
・家族と同じ部屋で過ごす時間が増えた
・自分から食べたいものを伝えた
・おもしろかった動画やドラマを教えてくれた
・お風呂に入れるようになった
・嫌なことを「嫌だ」と言えるようになった
・ほんの少し、将来の話をするようになった

こうした変化は、“普通”を前提にしてしまうと、ごく小さなものかもしれません。

“変化”とは思えないことだってあるでしょう。

 

でも、心のエネルギーが空っぽになっているこどもにとっては、どれも大きな勇気のいる一歩なのではないでしょうか?

・人と関わる力
・自分の気持ちを感じる力
・言葉にする力
・選ぶ力
・助けを求める力

これらはすべて、やがて外の世界で生きていくための大切な土台になっていきますね。

 

このように、安心の中で過ごす時間は、何もしていない時間ではありません。

 

目には見えなくても、こどもは自分を取り戻しながら少しずつエネルギーを貯めているのです。

息子が動き出したのは、親の私が自分自身に集中し始めてから

わが家の息子も高校に行けなくなり、その後、高校在籍中も含めると7年近く自宅でひきこもり状態の時間を過ごしました。

 

当初の私は、息子を社会に戻すことばかりを考えていて。

・学校に戻ること
・働けるようになること
・人と同じ道を歩くこと

それこそが、息子には必要不可欠だと思い込んでいたのです。

 

だけど、私が息子の進む方向を決めようとする間、息子は悲しくなるほど全く動きませんでした。

 

転機になったのは、私が息子を動かそうとすることを少しずつ手放していったこと。

 

実は、息子のことで悩み始めてから、私は初めて本格的に自己投資をしながら、学びを積み重ね続けています。

・私自身がカウンセリングやコーチングを受ける
・カウンセラーの資格を取ったり、必要だと思う講座やセミナーには県外にでも出かけていく
・通信で大学に編入し、心理や福祉について学び直しをする
・コーチをつけるなど・・・

そのプロセスの中で、私は少しずつ自分と向き合い始めたのです。

 

そして、何度も自分に問いを立て続ける中で得てきた、一番大きな気づきが、

『たとえ親子であっても、私と息子は別人格』
『息子の人生は、息子のもの 』

という、ごく当たり前の事実。

 

こんなことも、当時の私は認識していませんでした。

 

そしてこの気づきが、息子への関わり方を大きく変えていった出来事であり、同時に自分に集中することの大切さを思い知った出来事でもありました。

 

すると不思議なことが起きたのです。

 

それまで、息子に全集中していた私の意識は自分へと向かう。

 

当然、息子のことを気にしている暇はありません。

 

自分のことに集中し、転職もしました。

 

学ぶ中で友達もでき、一緒に遊びに行ったりする。

 

息子の事は心配だけど、それとは別に少しずつ自分の人生も楽しめるようになっていったのです。

 

こうして、私が自分のやりたいことに夢中になり、家でニコニコ過ごす時間が増えたことで、

心配のあまり“監視のまなざし”になっていた頃の『家庭のピンと張り詰めた空気』が、少しずつゆるんでいったのだと思います。

 

そして、

「今は動けなくても、この子の中には力がある」

そう思いながら、息子を信じ、息子を動かそうとするのではなく、彼が安心して過ごせる関係を作るために試行錯誤を繰り返しました。

 

すると不思議なことに、時間はかかりましたが彼のペースでアルバイトをスタート。

 

1年働いてから専門学校に行き、留年もせず2年で卒業した息子は、そのまま社会人として自立しました。

 

息子は、私が用意した道ではなく、自分で選んだ道を自分の足で歩いていったのです。

 

※「自分に集中するって、どういうこと?」そんな方には、こちらの記事もおすすめです。

【関連記事】人間関係の土台は、自分との関係性

まとめ:『こどもを信じる』ということ

不登校のこどもが、家で安心して自分の好きなことをして過ごしていると、周りからの心配の声や親自身の価値観が不安にさせてしまうことがありますね。

 

でも、安心は、こどもを甘えさせるものでもないし、挑戦から遠ざけるものでもないと私は感じています。

 

心が傷ついているとき、人はまず自分を守ることで精いっぱいになるからです。

 

安心できる場所で休み、緊張をゆるめ、自分を取り戻していく。

 

その時間があるからこそ、こどもは再び、

・やってみたい
・外に出てみたい
・自分で決めてみたい

と思えるようになっていくのです。

 

安心の中で蓄えられたエネルギーは、すぐには見えないかもしれません。

 

だけど、それはこどもの中で静かに貯まっているのです。

 

そして、本人のタイミングが来たとき、そのエネルギーによってこどもは少しずつ動き始める。

 

親にできることは、無理に羽ばたかせることではなく、いつか自分の翼で飛び立てるように、安心して羽を休められる場所をつくること。

 

それが、『こどもを信じる』ということなのだと思います☆彡

 

もし今、

「このままでいいのか分からない」

「関わり方に自信が持てない」

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「本当は自分自身がどう感じているのか」という自分の心に目を向けることから

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ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

あなたが1日も早く、今、抱えている悩みから解放されることを願っています。

いつでも私は、あなたを応援しています♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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