ひきこもりのこどものゲーム依存が不安な時の考え方と対処法
こんにちは。
《40代以上女性専門》あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
こどもが不登校だったりひきこもりだったりして自宅でずっと過ごしていると、どうしても今の社会では、ゲームとの関係を切り離して考えるわけにはいきません。それぐらい、ひきこもりとゲームには、強い関係性があると考えていいですね。
実は私には、不登校からひきこもりになった息子がいます。そして、実際彼は、ネットゲームにのめり込み、24時間やり続けたことすらあったため、その頃の私は、「息子がこのまま壊れてしまうのではないか・・・」と不安で不安で、いてもたってもいられなかったです。
あなたも今、当時の私と同じ状況で悩んでいるかもしれませんね。
そこで今日は、ひきこもりのこどものゲーム依存が不安でたまらない時の考え方と対処法についてお伝えしていきます。少しでもあなたの心が、軽くなりますように・・・
目次
ひきこもりのこどもとゲームについて
それではまず、ひきこもりのこどもとゲームについて2つに分けてお伝えしていきます。
①こどもの行動だけに注目しない
ひきこもりのこどもがゲームにのめり込んでしまうのには「楽しいから」とか「好きだから」とか「やりたいから」という単純な理由だけではなく、さまざまな意味があるはずです。
たとえば、
・友達と同じように『学校や仕事に行けていない』という現実を忘れたいという気持ち。
・今の現実世界では出来ていないことを、オンラインの世界でやっている
本人がゲームにのめり込んでしまう背景には、こんな理由が考えられますね。
このようにゲームは、本人が自分の置かれたひきこもりの状況を忘れ、一時的な心の安心・安定をもたらしてくれるメリットもあれば、現実の問題から目をそらすことで、不登校やひきこもりの状況を長期化させてしまうリスクもあります。
実際に息子は、5年以上のひきこもり状態が続きました。
息子が不登校になり始めた頃は、ゲーム依存が怖くて何とか制限しようとがんばりました。でも、息子にとって、『ゲームが命綱』だということがわかる出来事があって・・・
その後、私たち夫婦は真剣に話し合い『息子の命を最優先してゲームを解放する』という決断をした経緯が、我が家の場合はありました。
息子の気持ちを考えず、ずっとゲームを制限していたとしたら、今のように自立して元気に社会人として働いている息子はいなかったかもしれません。それどころか、今もなおひきこもり状態が続いていたかも知れないし、最悪、彼が自分の命を諦めてしまっていた可能性も・・・
そこで、大切なのは、家庭内での関わり方を見直すために、ひきこもりのこどもがどのようにゲームを利用しているのか、どんな気持ちや動機が背後にあるのかをしっかり理解することです。
②ひきこもりのこどもがゲームをする時の、母親の正しい心構え
私たち大人は、こどもの頃にゲームがなかったのであまり想像がつきませんが、実はゲームってただ遊んでるだけではないのです。
ゲームの種類によっては、『創造性』や『問題解決能力』を高めるツールとしても活用できるそう。また、チャットを使うことで、コミュニケーション能力を高めることも期待できるのです。
とは言え、我が家の息子のように、長時間ゲームをやり続けることは、睡眠不足や生活リズムの乱れを引き起こします。場合によっては、ゲーム依存や睡眠障害、視力の低下など、心身の健康に悪い影響を及ぼすことすらありますね。
そこで、親としては、ゲームを頭から否定するのではなく、プラスの面を認めつつ、リスクを最小限に抑えるためのバランスを探してあげられたらいいですね。
そのため、年齢によっては、ゲームをする時間や場所、1日のプレイ時間の上限を決めておくなど、親子一緒にゲームのルールを考えるのも良い方法です。
ただしその時は、親が一方的にルールを決めるのではなく、こどもの意見を聞きながら柔軟に対応する姿勢を持つことを意識してみて下さい。
そして、こどもがルールを守れた時には、しっかり褒めるなどポジティブなフィードバックを忘れずに!それが、一番大切な『こどもとの信頼関係』を築くことに繋がっていくからです。
ひきこもりのこどもがゲームにのめり込んだ時の対処法
続いて、ひきこもりのこどもがゲームにのめり込んだ時の対処法について4つに分けてお伝えしていきます。
①親子でゲームを楽しむ
ゲームは、親子間のコミュニケーションを深める手段としても活用できます。
たとえば、ひきこもりのこどもが好きなゲームについて一緒に話すことで、共通の話題が生まれ、自然と会話が広がります。さらに一緒にプレイをすれば、楽しさを共有し、親子の絆を強めることができるのです。
このように、日常生活でゲームを活用することって、意外と親子のコミュニケーションを増やすための第一歩になったりします。一緒にプレイをしながらの何気ない会話で、こどもがあなたに心を開いてくれるようになったら嬉しいですね!
実は、私も、実際に息子と同じゲームを始めたことがありました。携帯にダウンロードしてもらって、やり方も教えてもらい、息子におんぶに抱っこでスタート(笑)そして「ここまで進んだよ」「この後はどうしたらいいの?」など、ゲームを通して、親子の会話が弾んだことを覚えています(^^)
そんな時は、普段は私のことをウザがる息子も、「うるさいな~」「こんなことも分からないのか!?」などとめんどくさそうにしながらも、いろいろ嬉しそうに教えてくれていましたね。
だから、こどもと共通の話題を持つことは、親子関係を再構築していくのにもとても適しているのです。あなたが「ゲームは好きじゃない」人だったとしても、ちょっと試してみてくださいね。こどもはお母さんに教えてあげることで、親が考える以上に自信をつけたり出来るもの(^^)
あなたがこどもと一緒にゲームを楽しむことにチャレンジすることで、家庭内の雰囲気が明るくなり、親子のコミュニケーションが活発になっていくなら、それをやらないって、実にもったいないですね。
②ひきこもりでも外の世界とつながれる
ネットゲームは、家にひきこもりながらも、外の世界とのつながりを得られる貴重なツールです。「自分は一人ぼっち」という感覚を持ちがちな不登校・ひきこもりのこどもにとって、ゲームを通じて他者と交流することは、こどもの孤独感を和らげる役目を果たしてくれているとも言えますね。
実は息子にとっても、ネットゲームはまさに、仲間を作れた場所でした。その仲間達に会いたくて、彼は県外で開催されるオフ会に一人で行くことを計画したのですから(*^^*)家からほとんど出ない生活をしていた息子が、なんといきなり4泊5日の旅行を一人で決行!
すごいですよね!これは「自分が本気で行きたいと思えば、どれだけひきこもっていても外に出ていけるんだなぁ」と気づかされた出来事でした。
実は、オフ会の話が持ち上がる前。
そうです!
ネットゲームが「彼にとっての命綱」と分かった時から、私は息子が大声でゲーム仲間とチャットをしている様子を「安否確認」と受け止めるようになっていました(*^^*)
そうすると、私にとってあれだけ止めさせたかったゲームが「敵」ではなく、「味方」のように感じられるようになったのだから、本当に不思議ですよね。
これは、ネットゲームをどう受け止めるか、それはやはり一人一人違う視点があるということだと思います。私自身も、間逆の受け取り方があることを、自分の中でしっかり体感できました(^^)
このように息子の場合は、ネットゲームをきっかけにして、現実の世界でも仲間との繋がりを広げることが出来たのです。私たち親は、そのオフ会にどんな人が行くのか、何人集まるのか、どこに寝泊まりするのか・・・など一切聞かずに、ただ彼の「行きたい」という気持ちを応援しただけなのです。
息子に会いたい人ができたこと。
それが私にとっては奇跡であり、何より夢のように嬉しい出来事でした(^^)
【参考記事】
③こどもがゲームにのめり込む原因を探ろう
ひきこもりのこどもがゲームにのめり込む背景には、さまざまな心理的要因が隠れていることがあります。
たとえば、学校や社会でのストレス、学力不振、友達とのもめごと、いじめやハラスメント、不安感、自己肯定感の低さなどが原因となって、現実から逃避するためにゲームにのめり込んでしまうことが考えられます。
また、メンタル的な問題からゲームに依存してしまっている状態も考えられます。実際息子も、病院受診をしたときに、病院によって異なる複数の診断名が付けられたことがありました。
これらの精神的な病気が考えられる場合には、心のケアを行うために受診が必要なケースも出てきます。
そこで、こどもの状態によっては、カウンセラーや精神科医、支援団体などの専門家の意見を取り入れるながら、こどもに適したサポート方法を見つけていくことも、視野に入れておいてくださいね。
④こどもの居心地のいい家にしよう
ひきこもりのこどもが抱えるストレスや不安を和らげるために、ゲーム以外にもこどもが興味が持てるようなことを見つけたり、気分転換できる方法を探してみましょう。
ちなみに、我が家では当時飼っていたネコが、息子の癒しになっていました。一日中、1人と一匹だけで過ごしていた期間が長かったため、すごく息子に懐いていて・・・娘がひがむほどでした(笑)それくらい懐いていたこの子の存在で、息子は本当に救われていたはずです。
また、家庭内で親がどのように接していくかなどの関わり方も重要です。実は私は、これが1番大切なのではないかと考えているのです。そこで、ぜひともあなたに実践して欲しいのは、自宅にいるこどもに対して、心穏やかに接することです。
「いつになったら、学校に行くの?」「早く働きに出ないと、一生このままじゃない!どうするの?」などのマイナスな思いって、直接言葉には出さなかったとしても、敏感なこどもにはしっかり伝わっていると考えていた方が無難です。
私は、このような『心の声』を、ついぽろっと漏らして息子にイヤミを言ってしまい、息子を怒らせては喧嘩・・・という失敗を、繰り返してばかりいた時期もありました(汗)
ところが、こうやって親子で喧嘩ばかりしていると、そこにお互いエネルギーを使ってしまって、へとへとになっちゃうんです。
私は私で「あぁ…また余計なことを言ってしまった」という後悔で、自分を責める。息子は息子で「自分が家にいる事は悪いことなんだ。お母さんを困らせているんだ。なんて自分は悪い子なんだろう」と、自分を責める。
これじゃ、外に出ていくエネルギーなんて、貯まるはずありませんね。
だから、こどもが自分で自分を責めないように、焦らせたり、監視したり、特別扱いをするのではなく、ごく普通に接することを意識してください。そして、親子で一緒に過ごす時間を増やしながら、こどもが安心して家にいられる環境を作りましょう。
その、守られた安心・安全な家庭の中で過ごすことで、やっとこどもも心身ともにエネルギーを貯めることが出来るようになるのです。
【参考記事】
まとめ
いかがでしょうか?今日は、ひきこもりのこどものゲーム依存が不安でたまらない時の考え方と対処法についてお伝えしてきました。
ひきこもりのこどもがゲームに依存していると感じたとき、親としてどう対応すればいいのか、本当に悩み、迷うのは当然です。そして、この場合に圧倒的に多いのは「ゲームをやめさせて、規則正しい生活を送らせる」という意見。
もちろん私も、息子の不登校初期の頃、一方的にゲームを悪者にして制限をかけていた時期がありました。
でも、我が家の場合は、息子の命がけの抗議や、私自身がいろいろ学び始めたことなどをきっかけにして、最終的には親としての関わり方を変えていきながら、ゲームと共存していく道を選びました。
その結果、息子の場合はひきこもりから抜け出して、しっかり自立することが出来たのだから、息子にとってはその選択が最良だったのだと思います。だから、こどもの状態によっては、『ゲームと共存したからこそうまくいく場合もある』ということを、あなたも知っておいてくださいね。
「この方法しかない」と、1つのやり方に固執するのではなく「別の方法があるかも!」と考えることで、試行錯誤の幅が広がっていきますね。それは、選択肢が増えるということ。
私も、そうやって色々試しながら、彼のサポートをしていきました。すると、いつの間にか息子は自立していったのです。
その彼の自立のきっかけになった、ネットゲームの仲間達に会うために県外のオフ会に行けたこと。これは、まさに彼の「行きたい」という気持ちを、金銭的な面や乗船場に送り届けるなど、私たち夫婦がサポートして後押ししたことで実現!
この出来事があってしばらくすると、息子はアルバイトを始めました。そこから専門学校受験を決め、2年間で卒業すると、プログラマーとして社会人に。その後、初めて勤めた会社で実務経験を積んで転職した息子は、家からも自立して県外に飛び立ちました。
そして今も、元気に働いています(*^^*)
こうして振り返ってみると、息子の不登校・ひきこもりは「ゲームがあったからこそ乗り越えられた」と言っても過言ではないと、私は思っています。
と言うのも・・・
ゲームをしていたからこそパソコンに興味を持った!
⇓
パソコンを仕事にしたいという想いが生まれた!
⇓
その想いを実現するために、専門学校で学び始め、プログラマーとしてのスキルを身につけた!
そして、結果的に就職に繋がり、5年以上ひきこもっていた彼がすんなり自立できてしまったのです。
息子が24時間ネットゲームから離れられなかった時期、私たち夫婦は親として本当に悩み苦しみました。でも、我が家のように逆にゲームをすることを認め、それを息子の『命綱』として肯定的に見守りサポートしてきたからこそ、今があります。
もちろん、それぞれの段階で本当に紆余曲折ありましたが・・・
その中で、改めて今思うことは、息子がネットゲームをしていた期間は「エネルギーを貯めるための貴重な時間だった」ということ。つまり、彼にとっては決して無駄ではなく、自立のために必要な時間だったのです。
家でしっかりエネルギーを貯められたから、外に出て『人薬』に繋がることが出来たのだと、私は思うのです。
一番長く濃くこどもと過ごしている母親だからこそ、あなたにしか分からないことがあるはずです。こうして、一生懸命、現状を変える方法を探し回っているあなただもの。何度でも、試行錯誤を繰り返してOK!『我が家のやり方』を見付けるために、自信をもってお子さんに接して下さいね。
そのためにも、私が何度も繰り返した、息子に対して『マイナスの心の声』を漏らしてしまうという失敗を、あなたはしないで済むように、あなた自身が安心して自分の中の不安や心配を口に出せる場所、出せる人を必ず見つけてくださいね(*^^*)
それが、あなたの心の安定を生み、お子さんへの対応に余裕を持てることにつながっていくのです。
絶対、だいじょうぶ☆彡
必ず、昔話として、親子で笑いながら今のひきこもり生活について、過去の出来事として話せる日がくるはずだから(*^^*)この記事が、少しでもあなたの力になれますように・・・
※「えっ?さっき出て来た『人薬』って何?」と思った方は、下記の参考記事をお読みくださいね(*^^*)
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この記事を書いた人
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~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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