ひきこもりから抜け出すのに必要な時間の考え方
こんにちは。
《40代、50代女性専門》
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
私には、不登校からひきこもり状態になり
5年以上にわたって、
おうち時間を過ごしていた息子がいます。
初めの頃の私は、
「いつになったら、
この子は動き出すんだろう」
「いつまで待てば、
家から出られるんだろう」
という思いが強く、焦っていました。
つまり、息子がひきこもり状態から抜け出すために
どれくらい時間がかかるのか
ということが、とても気になっていたのです。
よく考えれば、人それぞれ
ひきこもり状態になった背景もプロセスも違い、
「いつまで待てばいい」
という明確なものがないことは、分かっているのです。
それでもその頃の私は、
息子の将来に対する不安が強く、
何かの基準というか・・・
希望的観測を得られるものが欲しくて
たまりませんでした。
もしかしたら、今あなたも
お子さんがひきこもり状態で悩んでいて、
当時の私のように感じていらっしゃるのでしょうか?
そうやって焦っているあなたの気持ちが
私にはとてもよく分かります。
ただ、私がこのように焦っている間は、
息子には何の変化もありませんでした><
とは言え、そんな息子も、
ひきこもり状態から抜け出すことが出来て、
既に社会人として自立した生活を送っています。
それでは、どうして息子は
ひきこもり状態から抜け出せたのでしょうか?
そこで今日は、
「ひきこもりから抜け出すのに必要な時間の考え方」
というテーマでお伝えしていきます。
目次
どうしてひきこもるのだろう?
まず、どうしてひきこもるのかについて
考えていきましょう。
ある時点までは、
何ごともなく生活していたのに、
だんだん元気を無くして朝起きられなくなり、
少しずつ外に出なくなっていく。
息子が、まさにそうでした。
高校1年生の1学期までは、
体育会系の部活もやり、とても元気に生活していたのに・・・
確かに、日常生活の中で、
少しずつおかしいなぁと思うことはありましたが、
親として、そこまで大ごとには感じてはいない状況で。
歩いて行けた中学校から、バス通学という
大きな環境の変化があったのだから、
多少生活が不安定なのも仕方がないかな、
ぐらいに思っていたのです。
ところが、2学期になると、
だんだん朝起きられなくなっていきました。
そして、朝起こしてもぼ~っとしたままで
ついに1人で着替えることすらできなくなって・・・
でも当時は、そんな状態だったのに、
無理やり登校させようと追い詰めてしまい、
よりひどい状態に><
この時の息子は、
完全にエネルギー切れを起こしていました。
ところが、『いつも元気な息子』が当たり前だった私には、
彼のエネルギー切れになかなか気付けず・・・
結果として、
状態がより悪くなるような対応ばかりしていたのです><
ひきこもり状態になっていくには、
本当にケースバイケースで、それぞれに、
さまざまな要因が複雑にからみあっています。
だから、きっかけとしては、
人それぞれ色んな背景があるはずですが、
『動けない』という状況を客観的に見ると、
エネルギーが切れてしまっている状態かも知れない
という視点で考えてみることも必要です。
あなたのお子さんはどうでしょうか?
そして、あなたのお子さんが
もしかしたら、エネルギー切れの可能性がある。
そうだとしたら、
失ってしまったエネルギーを貯めるためには、
どうしたらいいのでしょうか?
エネルギーを貯めるために知っておくべきこと
それでは、ここからは
エネルギーを貯めるために知っておくべきことについて、
お伝えしていきます。
そのためにまず、アメリカの心理学者である
マズローの『自己実現理論』についてご紹介します。
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものである。
マズローが提唱した人間の基本的欲求を、高次の欲求(上)から並べる[2]。
- 自己実現の欲求 (Self-actualization)
- 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
- 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
- 安全の欲求 (Safety needs)
- 生理的欲求 (Physiological needs)
※出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から抜粋引用
マズローは、この5段階が、
ピラミッド状に層をなしていると考えていました。
つまり、第1段階の最下層が生理的欲求で
最上層の第5段階が自己実現の欲求ということです。
この段階で考えると、分かりやすいと思いますが、
ひきこもり状態のエネルギー切れでは、
第1段階の生理的欲求である食事や睡眠、排せつなどの状態が
しっかり整っているかどうかが大切です。
実際息子も、食欲が無かったり、
あまりにも寝続けているために、死んでるのではないかと
寝息を確かめに行ったことが、何度もありました><
また、第2段階の安全の欲求への配慮も
必要になってきます。
ここで大切なのは、
本人が、心穏やかに安心して過ごせる、
安全な居場所作りへの配慮です。
私たちには、想像力があります。
だから、自分に置き換えて感じてみてください。
あなたが、何かに傷付き、
動けなくなってしまうくらいに
エネルギーを消耗してしまっていたとしたら・・・
どういう状態で過ごしていれば
失ったエネルギーを貯められるかどうか。
それを、自分事としてとらえ、
しっかりお子さんへの対応方法や環境を
整えていく必要があります。
ひきこもりから抜け出すのに必要な時間の考え方
それでは最後に、
ひきこもりから抜け出すのに必要な時間の考え方について
お伝えしていきます。
ここまでお伝えしてきたように、
もしあなたのお子さんがエネルギー切れで
ひきこもり状態になっているなら、
当然、エネルギーを貯めていくことが必要です。
ところが、ここまでは分かっても、
実は、陥りがちなワナがあって・・・
それこそが、『時間』で考えてしまうこと。
もちろん、私もそうでしたが(;’∀’)
「もう〇〇ヶ月経ったし、
行動も落ち着いてきたから、
そろそろ大丈夫なんじゃないかしら」
「すでに〇〇年経ってるもの。
いい加減エネルギーも貯まってるはずよね」
そうして、子どもを突っついてしまう><
ここで大切なのは、
エネルギーが貯まったかどうかを判断するのは、
ひきこもり状態で経過した時間や親の考えではなく、
本人自身だということです。
同時に、家の中が
安心安全な居場所かどうかを判断するのも
本人自身ということ。
たとえば、家にいたとしても・・・
家族と顔をあわせるたびに、
ひきこもり状態でいることを否定されたり、
将来について聞かれ、正論を突き付けられる><
こんな、針のむしろに座っているような環境で
もし、毎日過ごしているとしたら、
何年、何十年経っても、
エネルギーを貯めることは難しいですね。
それどころか、
今までは一緒にご飯を食べていたのに、
部屋で食べるようになった。
家の中で自由に過ごしていたのに、
自室から出て来なくなってしまった。
こんな感じで、
余計に心を閉ざしてしまうことだってあり得るのです。
家にひきこもり状態で
外部との接触を絶っているから、
心穏やかに安心して過ごせているはず。
それならもう、エネルギーも貯まっているはず
と考えるのは、
親の勝手な解釈かも知れないということを
しっかり意識しておく必要があります。
このように、
「女性としての役割」や「こうしなきゃ!」に過剰に囚われている自分に気付き、
ものの考え方や価値観を振り返りながら、行動を変えていくのが
チェンジング・カウンセリング®独自の特徴です。
あなたも、あなたの抱えている悩みの解消に、
チェンジング・カウンセリング®を取り入れてみませんか?
いかがでしょうか?
今日は、
「ひきこもりから抜け出すのに必要な時間の考え方」
というテーマでお伝えしてきました。
母親として、我が子のひきこもり状態が
心配でたまらない気持ちはとてもよくわかります。
どうしていいか分からない
という現状への不安だけでなく、
将来に対する不安まで抱えているわけですから。
とは言え、ここで大切なのは、
子どもの人生は子どものものだということ。
私もそうでしたが、子どもは、
社会の『普通というレール』の上を進むのが
1番安心できて良いと考えがちですよね。
だからこそ、良かれと思って
社会の『普通』に戻すために、
子どもをコントロールしようとしてしまうのです。
そして、ついつい焦って口出しをしてしまう。
余計なことを言ってしまう。
もし今あなたが、こういう状態にいるのだとしたら・・・
ひきこもり状態になってからの時間という
表面のことに囚われて焦るのではなく、
どうしたらお子さんがゆっくりエネルギーを貯められるのか
という視点を持って対応してみること。
つまり、あなた自身の
お子さんへの接し方についてしっかり振り返り、
場合によっては修正していくことも必要かもしれませんね。
あなたが1日も早く、
今、抱えている悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
~あなたが、今、抱えている悩みで苦しんでいるなら『チェンジング・カウンセリング』がお役に立てると思います~
この記事を書いた人
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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