『ひきこもり』の別の言い方って?本人や家族が安心できる表現とは

こんにちは。

 

《40代以上女性専門》あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、生きづらさを解消し、なりたい自分へと導いていくチェンジングカウンセラーの平井いずみです。

 

「うちの子、家でひきこもり状態なんです・・・」

誰かにわが子の近況を聞かれ、こう答えなければいけない時に、胸が苦しくなった経験はありませんか?

 

私自身、息子が不登校からひきこもりになっていた頃、

知り合いに会って、
息子のことを聞かれるのが嫌で、

わざわざ少し離れたお店まで買い物に行っていたことがあります。

 

当時の私にとって、

「ひきこもり」という言葉は、ただ息子の状態を表す言葉ではありませんでした。

 

まるで、

「子育てに失敗した母親」

というレッテルを貼られているような気がしたり、

息子自身のことも、

「普通の人生から外れてしまった人」

として見られているような気がしたり・・・

 

その言葉を口にするたびに、
自分も息子も否定されているようでとても苦しかったです。

 

そのため、言葉を少し変えることで、
私たち親の見方や、家庭の中の空気まで変わっていくことは、私自身の経験からも体感しています。

 

ただ、今は、

「ひきこもり」をどんな言葉で表現するのかよりも、
『その人をどんなまなざしで見ているのか』の方が、より大切なのではないかと思うようになりました。

 

そこで今日は、「『ひきこもり』の別の言い方って?本人や家族が安心できる表現とは」というテーマでお伝えしていきます。

 

あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

 

「ひきこもり」という言葉が苦しくなる理由

そもそも、なぜ私たちは「ひきこもり」という言葉に、これほど重たいものを感じるのでしょうか?

 

それはきっと、この言葉そのものよりも、私たちがそこに結びつけているイメージの影響が大きいのだと思います。

たとえば、

「怠けている」
「甘えている」
「このままずっと働けないのでは?」
「親の育て方に問題があるのでは?」

そんな見方をされた経験があったり、実際には誰にも言われていなくても、

「きっと、そう思われるだろう」と私たち自身が感じていたり・・・

 

そうすると、「ひきこもり」という言葉を聞いただけで、将来への不安や、親としての罪悪感、周囲の目への怖さまで、一緒に刺激されてしまうことがありますよね。

 

本人も、「自分は、ひきこもりだ」という言葉を、ただ“今の状態”を説明するものではなく、

「自分はダメな人間だ」
「もう普通には戻れない」

という自己否定につなげてしまうことがあります。

 

だからこそ私は、その言葉を無理に使わなくてもいいと思っています。

 

また、「ひきこもり」という言葉が苦しく感じられる背景には、「怠け」「甘え」「親の育て方」といった、今も残る偏見や思い込みがあります。

 

そして、その偏見は本人だけでなく、家族まで追い詰め、相談することさえためらわせてしまうこともあるのです。

 

※この「偏見の壁」については、こちらの記事で詳しくお伝えしています。

【関連記事】ひきこもり本人と家族が直面する“偏見の壁”を乗り越える方法

「ひきこもり」の別の言い方は、いろいろあっていい

私は、誰かにわが子の状態を伝える時、必ずしも「ひきこもりです」と答える必要はないと思っています。

 

①親しい友人や親戚への対応

 

私達親にとって、一番日常の生活の中で起きやすいのが、身近な人にこどもの状況を話すことですね。

 

私は長い間、これが一番辛かった・・・

 

でも、相手との関係性によっては、たとえば・・・

・今は家でゆっくり過ごしています^^
・少し人と距離を取って、充電しているみたい・・・
・今は、家でエネルギーを貯めているところ^^

このように伝えていくと、相手にもそこまで否定的に受け取られにくくなり、親自身の気持ちの重さをやわらげることにもつながっていくいかもしれませんね。

 

もちろん、どれが正しいというものではありません。

 

大切なのは、その言葉を使うことで、本人や家族が少しでも苦しくならずに済むかどうか。

 

そして、その言葉によって、「この人は問題を抱えた人だ」と決めつけるのではなく、今、そういう“状態”にある一人の人として見られるかどうか。

 

私は、そこがとても大切だと思っています。

 

②「こもりびと」という新しい言い方

 

実は、「ひきこもり」という言葉の持つ、ネガティブなイメージをやわらげようと、

「こもりびと」

という表現も使われるようになりました。

 

神奈川県大和市は、2019年10月から、「ひきこもり」を「こもりびと」というネーミングに変えて相談窓口を開設したところ、1カ月で28人の相談があったという。

きっかけは、5月末の川崎の通り魔事件からの一連の事件以降、報道による関心の高まりを受け、議会で「引きこもり」に関する質問が相次いだこと。

「引きこもり」という名称だとマイナスのイメージに捉える人もいる。そこで、1人の人として寄り添いたいとの思いから、より温かみのある「こもりびと」という呼称を大木哲市長が命名。「大人のひきこもり」の相談窓口として「こもりびと支援」窓口を開設したという。

「引きこもり」を「こもりびと」に言い換えたら支援窓口に相談殺到のワケから抜粋

 

この取り組みは、「ひきこもり」という言葉に抵抗を感じる人々にとって、相談しやすい雰囲気づくりに、大いに役立っていますね。

 

「ひきこもり」から最初の「ひき」を取って、「こもり」に「びと」をつけた言葉(*^_^*)

 

たった少し言葉が変わっただけなのに、「状態」ではなく、そこにいる一人の“人”に目を向ける感じがしませんか?

 

私は、この感覚が好きです^^

 

私たちが、ついやりがちなのは、

「不登校の子」
「ひきこもりの人」
「発達障害の人」

というように、その人のたった一部分を表す言葉で、その人全部を見てしまうこと。

 

でも本当は、その人には、

好きなものもあれば、苦手なものもあり、
笑うこともあれば、悩むこともある。

 

当然ですが、

「ひきこもり」である前に、一人の人なのです。

 

だから私は、言葉を変えることは、その人を“一人の人として見直すきっかけ”にもなるのではないかと思っています。

 

③我が家では「わらしちゃん(笑)」

ちなみに、参考までに我が家で使っていた別の言い方をお伝えしてみます。

 

実は、息子がひきこもり状態だった頃、ある時期から「わらしちゃん」と呼んでいました(笑)

 

参加した講演会で聞いた話をきっかけに、「座敷わらし」のように家を守ってくれている存在だと思えるようになっていったからです。

 

もちろん、当初からそんなふうに見られたわけではありません(;’∀’)

 

息子を「問題を抱えた存在」として見ていた時期から、少しずつ「息子は息子」と思えるようになるまで、私のまなざしも大きく変わっていきました。

 

※そんな私の変化については、こちらの記事で詳しくお伝えしています。

【関連記事】ひきこもりの息子に対する、私のまなざしの変化

言葉を変えると、見える景色が変わる

それではここから、言葉を変えて別の言い方をすると、見える景色が変わることについて、お伝えしていきます。

 

私は、言葉には、その人の「見方」が表れると思っています。

 

たとえば、「何もしない」という言葉がありますが・・・

 

ひきこもり状態のこどもを見て、「この子は今日も何もしなかった」と思えば、親の中には、焦りや不安、
イライラが生まれてくるのではないでしょうか。

 

でも、「今日は一日、家で休んでいた」と捉えたらどうでしょう。

 

同じ一日でも、少し景色が変わってきませんか?

 

さらに、「今は、動き出すために必要な時間なのかもしれない」と考えられたら、親の中に、もう少し待てる余裕が生まれてくることもあり得ます。

 

つまり、言葉を変えることで現実が変わるのではありません。

 

ただ・・・同じ現実を、“自分がどんな意味づけで見ているのか”が変わるのです。

 

そして、親の見方が変われば、声のかけ方も変わり、表情も変わり、対応も変わっていきますね。

 

その結果、家庭の中に流れる空気までもが、少しずつ変わっていくのです。

 

少しだけ、今、あなたが『ひきこもり状態』だと想像してみて下さい。

 

そして「ひきこもり」と言われ続けていた苦しみの中で、「今は、心の充電期間だよね」と言われたら、どれだけ救われるでしょうか・・・

 

これって、こどもの尊厳を守るために、親ができる最もシンプルで力強いサポートの一つだと、私は考えています。

 

「ひきこもり」という状態と、その人自身を分けて考える

 

そして、もう一つ大切なのは、「ひきこもり」という状態と、その人自身を“同じもの”として見ないことです。

今、家から出られないこと

人と会うことが難しいこと
学校や仕事に行けないこと

それは、今本人に起きている「状態」であって、その人そのものではありません。

 

私は息子の不登校・ひきこもりを経験する中で、ここに気づくまでに、ずいぶん長い時間がかかりました。

 

以前の私は、息子を見るたびに、「ひきこもっている息子」として見ていました。

 

でも少しずつ、それだけではない、

笑っている元気な息子
大声を出してゲームを楽しむ息子
家族のためにご飯を作ってくれる息子
自分なりに考え、自分なりのペースで生きている息子

そういう部分まで、見えるようになっていったのです。

 

すると、「ひきこもり」という言葉は、息子そのものを表す言葉ではなくなりました。

 

ただ、“人生のある時期にそういう状態にあった”というだけだったのです。

 

※このことについては、こちらの記事で詳しくお伝えしています。

【関連記事】ひきこもりという悩みとあなたは別物

まとめ

いかがでしょうか?今日は、「『ひきこもり』の別の言い方って?本人や家族が安心できる表現とは」というテーマでお伝えしてきました。

 

「ひきこもり」という言葉にどう向き合うか・・・

それは、親として、「こどもにどう寄り添いたいか」を考える機会でもあると私は思っています。

 

「ひきこもり」という言葉が苦しい時、無理にその言葉を使わなくても大丈夫^^

 

我が家の「わらしちゃん」のように、家族だけに通じる呼び方だってあっていいのだから(笑)

 

一番大切なのは、どんな言葉に言い換えるかではなく、その言葉の向こうにいるわが子を、私たち親がどんなまなざしで見ているのか。

 

そこなのだと思います。

 

「この子は、このままで大丈夫なの?」

そんな不安でいっぱいだった私が、少しずつ、

「この子には、この子の時間がある」

と思えるようになった時、息子に向ける言葉も、家庭の空気も変わっていきました。

 

言葉を変えることで、見方が変わることもある。

見方が変わることで、言葉が変わることもある。

 

どちらが先でもいいのです。

 

まずは、

「私は、この言葉の中に、どんな意味を込めているのだろう?」

そんなふうに、自分に問いかけてみてくださいね。

 

そこに、わが子との関係を少しだけ違う角度から見つめるような入口があるかもしれません☆彡

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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