私が後悔した3つの不登校対応と後悔しないための4つの対策

こんにちは。

 

《40代以上女性専門》あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、生きづらさを解消し、なりたい自分へと導いていくチェンジングカウンセラーの平井いずみです。

 

私には、高校1年の夏休み明けから学校に行きづらくなり、冬休み明けから完全不登校に突入。高校2年に進級後、そのまま登校できずに休学。学年末で退学してから5年以上、自宅でひきこもり状態のまま過ごしていた息子がいます。

 

不登校のお子さんを持つ親の中には「もっと早く動けばよかった・・・」とか「あの時のやり方は、本当に正しかったのだろうか・・・」など、ずっと自分のやってきたことに対して後悔し続けてしまう方が少なくありません。

  

私もそうでした。ひたすら泣きながら苦しみ続けた日々を、長い間過ごしてきました。あなたはどうでしょうか?

 

でも、親が後悔し続けているということは、その場所・・・つまり『過去』から抜け出すことが出来ていないということですね。

 

だからこそ、今抱えている後悔を未来への学びに変えて、前向きな行動につなげられるようになって欲しいと私は考えています。

 

そこで今日は、「私が後悔した3つの不登校対応と後悔しないための4つの対策」というテーマでお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

 

私が後悔した3つの不登校対応

 

それではここから、私が不登校対応で後悔した代表的な3つのことをお伝えしていきます。

 

これら3つの対応は、不登校のこどもを持つ親のほとんどに共通しているのではないかと思います。あなたは、どうでしょうか?

 

①不登校の息子の気持ちを考えなかったこと

こどもが不登校になると、私たち親は焦りや不安から「何とか学校に戻さなくちゃいけない!」と強く思ってしまうものです。ところが、そうした気持ちが強すぎると、ついこどもの気持ちや意志を考えない対応をしてしまいがち。

 

たとえば、こどもは「行きたくない。今日は休みたい」と言うのに「みんなも学校行ってるから、あなたも行きなさい」と無理に登校を促してしまうことって、ありませんか?

 

私は、何としてでも登校させようと、朝になっても起きて来ない息子をベッドから引きずり降ろして、無理やり制服に着替えさせたりしていました(涙)

 

でも、このような無理強いの行動は、当然こどもに「お母さんには理解してもらえない」「自分の気持ちはどうでもいいんだ」「自分は大切にされていない」と感じさせてしまうことに・・・

 

その結果、登校するどころか、こどもが親に対して心を閉ざし、状況がさらに悪化してしまうことすら起こります。そして、親子関係は壊滅的な状態に!

 

親がこどもの気持ちを無視してしまった場合、私のように親子関係が崩れてしまい、後悔するケースがとっても多いのです。

 

【参考記事】

ひきこもりの息子が変わっていく親の接し方

 

②不登校の解決を急ぎすぎた対応

わが子が不登校になった時、多くの親は「何とか早く解決しなければ」と思って、焦って行動してしまうことも後悔の原因の一つになります。

 

そして、あちこちの病院を回ったり、塾や家庭教師などを慌てて探したり、こどもを説得して学校に戻すよう急かしたりしてしまうことがありますね。実は、私はこれらの全てをやっていました。

 

その理由は、当時の私の中にある不登校の解決策が「学校に戻す」という選択肢しかなかったからです。もしかしたら、あなたもそうかも知れませんね。

 

でも、不登校の原因やこどもの心の状態は一人ひとり違うため、すぐに解決できるような単純な問題ではないことが多いです。そのため、こどもを急かしてしまうとそれが大きなストレスになり、こどもの不信感を招いてしまうことも・・・

 

とは言え、私自身も過去にやってきたことなので、親としての焦りや不安・心配な気持ちはとてもよく理解できます。

 

だからこそ、親の焦りからの行動が、かえって状況を悪化させてしまう可能性もあることを忘れてはいけません。

 

③自分自身のケアをおろそかにした対応

わが子の不登校対応に追われる中で、親自身が疲れ果てて体調を崩してしまうこともよくあります。

 

「こどものために何とかしなきゃ!」という思いで必死に動き回り、自分の感情や体調を後回しにしてしまうからです。実際に当時の私も、無理がたたってうつ状態になりました・・・

 

ところが、親が睡眠不足やストレス過多の状態で疲れ切っていると、冷静な判断ができず、こどもへの適切な対応ができなくなったりすることがあります。それでは親子関係も悪化してしまい、まさに本末転倒ですね。

 

自分自身をケアすることは決して自己中心的な行為ではなく、むしろ親が健康でいることがこどもを支える上での土台になることを、しっかり理解しておきましょう。

 

【参考記事】

ストレスに押しつぶされないために必要な3つのこと

 

不登校対応で後悔しないための4つの対策

 

それでは、こどもの不登校対応で後悔しないために親自身ができる対策を、4つに分けてお伝えしていきます。

 

①こどもの不登校を受け入れる

こどもが不登校になると「なんでうちの子がこんなことに?」という戸惑いや、「早く元に戻さなければ」という焦りを抱きがちで、親がなかなかわが子の不登校状態を認められないことが多いです。

 

そこで、まず大切なのは、親が「こどもが学校に行くのは当たり前」という自分の中の価値観をいったん横に置き、わが子の不登校をそのまま受け入れること。

 

この時、絶対に勘違いしてはいけないことがあって、それは、『わが子の不登校を受け入れることは、決して本人の未来をあきらめることではない』ということです。

 

むしろ、現状をそのまま受け入れると、状況を冷静に把握することができて、次に何をすべきかを考える余裕が生まれてくるというメリットがあるのです。

 

そして、「大丈夫だよ」と落ち着いて伝えてあげられると、こどもに安心感を持ってもらうことができますね。

 

こどもの不登校状態を否定したり、本人を無理に変えようとしたりするのではなく、今のこどもの状態を理解し、認めることから始めましょう。

 

そのために「どうして学校に行かないのか」と問い詰めるのではなく、「この子には登校しない(登校できない)理由がある」と理解する姿勢が必要です。

 

【参考記事】

子どもを黙って見守る方法

子どもを黙って見守ることに挑戦しているあなたへ

 

②こどもとの信頼関係を築く

親子の信頼関係を良好に築くことは、不登校対応にとって不可欠となる大事な基盤です。

 

と言うのも、こども自身が「親は、何があっても自分の味方だ」と心から信じられるようになると、次のステップに進むためのエネルギーを貯めることが、可能になってくるからです。

 

そのため、こどもがどのような気持ちで不登校の状態にあるのか、こどもの話を否定せず、その背景や理由にしっかり耳を傾けることが大切です。また、日常の何気ない会話や、親子で一緒に過ごす時間を大事にすることも意識するといいですね。

 

このような、不登校のこどもの気持ちを理解しようとする親の姿勢が、信頼関係を深める第一歩です。不登校の解決には誰にでも共通のパターンはないことを理解し、わが子のペースに合わせてサポートすることが必要です。

 

③色んな不登校ケースの体験談を参考にする

今まさにこどもの不登校で悩んでいたり、過去に同じような状況を経験したことのある人たちの話を聞くことは、とても大きなメリットになります。

 

それは、他のケースから、自分だけでは気づけなかった視点や対応策を学ぶことができるだけでなく、何よりも「自分だけではなかった」と思えることで、孤立感を解放できて心が楽になっていくからです。

 

また、他の家族や親子のさまざまな体験談を聞くことで、自分自身の状況や対応について、客観的に見つめ直すきっかけにもなりますね。参加する時に自分の状況を伝えることで、他の方からフィードバックをもらえることも期待できます。

 

私自身、息子の不登校で悩み苦しんでいる時に一番チカラになったのは、インターネットの掲示板でした。同じような立場の母親達がたくさん集まっていましたが、そこでいろんな方達と知り合い交流できたことは、間違いなく今の私の原点になっています。

 

しかも当時よりも、今はリアルの相談場所も充実してきていますね。地域の「不登校の親の会」や「不登校支援グループ」などもあるはずです。

 

リアルだけでなく、インターネットでもブログやSNSなどを活用して繋がり、色んな不登校ケースの成功例や失敗例など多くの体験談に触れてみるのがおすすめです。

 

ただし、こどもの年齢や特性とか不登校の原因や背景など、ケースによってそれぞれ状況が違うため、全く同じ対応をすればいい訳ではありません。

 

そのため、得られたさまざまな情報ややり方を鵜呑みにするのではなく、それらをもとに試行錯誤をしながら、自分達家族や親子にとってのベストな方法を模索していく姿勢が大切です。

 

④落ち着いて自分の感情と向き合う時間を持つ

ダイバーシティー(多様性)という概念が広がり、だいぶ社会の価値観が変わってきたとは言え、今でもこどもの不登校は親にとっては、非常に苦しい悩みのうちの一つと言えます。

 

そのため、親自身が感情的になることなく客観的な視点に立つために、自分の感情と向き合う時間を設けることはとても重要です。

 

私自身もそうでしたが、親として「学校に行かなければこの子の将来が心配」という不安を抱えるのは、ごく自然なことです。でも、その不安をこどもに押し付けることで逆効果になってしまっては困りますね。

 

そのため、自分の心の中に溜め込んでいる不安や葛藤を整理して、自分を責めたり、こどもに吐き出したりしないように心がけましょう。

 

たとえば、日々気になることや起きた出来事を日記のように書いて気持ちを整理したり、散歩や趣味、軽い運動などでストレスを発散するのも効果的です。

 

実は、親がこどもの味方になってあげるためには、親自身に心の余裕・気持ちの余裕が必要です。ところが母親というのは、ただでさえ家族のケア役割を担っているため、とっても忙しい!

 

だから、恐らく今のあなたは、それら日常のやるべきことや仕事などに加え、こどものために行動することで時間を取られ、自分のことはすっかり後回しになっていませんか?

 

でも、まずは自分を大切にすることで、家族全体がより良い状態に向かうための一歩を踏み出せるのです。つまり、親が健全な状態でいられるからこそ、こどもに対してより適切な対応ができ、安心感を与えることができるようになるということ。

 

適度な休息やリフレッシュを心がけ、必要に応じて専門家のサポートを受けるなど、一人で抱え込まず助けを求めることも視野に入れてくださいね。

 

【参考記事】

『親の脳を癒せば子どもの脳は変わる』を読んで思うこと

『まずは、あなたのコップを満たしましょう』を読んで思うこと

 

まとめ

いかがでしょうか?今日は、「私が不登校対応で後悔した3つの理由と後悔しないための4つの対策」というテーマでお伝えしてきました。

 

大切なのは、あなたの捉え方次第で「後悔」は過去の自分を責めるものではなく、自分達親子の未来を変える行動のきっかけにすることができるということです。

 

不登校の対応には、『1+1=2』のように、誰にでも当てはまる『正答』があるわけではありません。

 

だからこそ、行動することで得られる経験が重要になってきます。あなたがこの記事を参考に、前向きな一歩を踏み出していただけることを願っています。

 

たとえどんなに小さな一歩だったとしても、それは必ず親子関係の改善や不登校解消への道につながっていくはずです。

 

あなたが1日も早く、今、抱えている悩みから解放されることを願っています。

いつでも私は、あなたを応援しています♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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【参考記事】

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この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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