夫婦のコミュニケーションにズレが起きる理由
こんにちは。
《女性専門》
あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
あなたは、5月15日にこんなニュースが流れたのを知っていますか?
「晩御飯まだか」と言われ「『死ね』と言いながら刺しました」夫が死亡 64歳妻を逮捕
【参照:All Nippon NewsNetwork(ANN)より】
「晩ご飯まだか」と言われた妻が「死ね」と言いながら夫を刺したとして逮捕されました。
14日午後10時すぎ、大阪市港区の自宅で夕食を作っていた64歳の妻に76歳の夫が掛けたひと言…。
夫 「晩ご飯はまだか」
そう言われた妻は包丁を手に持って階段を駆け上がり、上の階で寝転んでいた夫の腹を刺したということです。
【上記記事から抜粋】
私は、夫と朝ご飯を食べながらテレビを見ていた時に、このニュースを知りました。
実は、以前の我が家では、
このケースのような会話がごく日常の出来事で(>_<)
そして、激しい冷戦状態に突入しちゃうこともあって・・・
でも、これって我が家だけではありません。
実は、相談を受けていると、
「本当に夫婦で同じ出来事を話しているのか?」と、
疑問に思うくらい、お互いの受け取り方が違っているケースがとても多いです。
あなたはどうでしょうか?
このニュースを見て、他人事だとは思えなかった…
そんな気持ちを抱いた方も多いと思います。
では、こんな時、いったい夫婦の間で何が起きているのでしょうか?
それがわかることで、夫婦関係やパートナー関係が
そこまでこじれることがなくなる可能性もあるのです。
だったら、知りたいですよね!
実際我が家では、このニュースを見て
「なんで夫は、一緒にやらなかったのかなぁ~」
と、2人で話したのです。
以前の夫婦関係では、考えられない会話ですが(汗)
そこで今日は、
「夫婦のコミュニケーションにズレが起きる理由」
というテーマでお伝えしていきます。
目次
夫婦のコミュニケーションにズレが起きる理由
それではまず、夫婦の間でコミュニケーションにズレが起きる理由を、
お伝えしていきます。
それは、ズバリ!
夫婦ともに、根深いジェンダー意識に囚われているからです。
ジェンダーとは、生まれついての生物学的性別である『男性・女性』という性別ではなく、
社会通念や文化・慣習等によって作り上げられた性別のことです。
それを分かりやすく表現すると
『男は仕事・女は家庭(家事・育児・介護などのケア役割)』
という言葉がありますね。
これならあなたも、聞いたことがありませんか?
実は、相談を受けていて私がよく感じるのは
夫としては特に深い意味もなく発した言葉だからこそ、
妻の怒る理由が分からないんだろうなぁということ。
今回のケースでも、夫にしてみれば、特に深い意味もなく、
ただ、「あとどれぐらいで食べられるのかなぁ?」という程度の発言だったのかも知れません。
でもそこには、まさに『晩ご飯を作るのは妻の役目』という
固定された役割(ジェンダー意識)が、透けて見えて来ませんか?
出来上がりの時間が気になるぐらいなら、夫も一緒に料理を作ればいいんですよね。
でも、夫は寝転んでいただけ。
また、年齢的にこの状態が日々積み重なっていたことも考えられます。
この日の一言で起きた出来事・・・
というよりも、これまでの長い結婚生活の中で積み重なった
本当にさまざまな妻の思いが感じられませんか?
夫婦の年齢差があればあるほど、
夫が先に定年になり一日中家にいて妻が外で働いている。
こんなケースも多くなります。
ところが、こうして立場が変わっても、
妻が帰宅してから晩ご飯を作らないといけない。
こういうパターンが結構あって、最終的に疲れ切った妻から熟年離婚を言い渡される。
こんなことも、実際に起きています。
そして、実はその妻もまた、ジェンダー意識に囚われていたからこそ
夫の言葉に反応してしまった可能性があります。
記事には午後10時すぎと書いてあるので、
確かに晩ご飯の準備をするには遅い時間のような気もします。
でも、妻はそれまで仕事に行っていて帰宅してきたばかりだったかも知れません。
もしかしたら、体調が悪くて横になっていたのかも知れません。
色んな状況が考えられますが、
それでも「女性である自分が晩ご飯を作らなければいけない」
という想いが強ければ強いほど、一人で頑張ってしまいます。
そして、ご飯を作るのが遅くなったことへの罪悪感から、
夫の何気ない一言を、自分が非難されているかのように受け取ってしまう。
完璧に出来ない自分を、責めて苦しむ・・・
残念ながら、この状況ではとても笑顔になれませんね・・・
夫婦のコミュニケーションでズレを減らすために必要なこと
それでは、ここから、夫婦のコミュニケーションのズレを減らすために必要なことをお伝えしていきます。
大事なポイントは、根深いジェンダー意識を緩めていくことです。
役割と言うのは、夫婦のあり方や、関係性によって、
変わっていくものですよね。
性別で固定化されていること自体がおかしいのです。
女性だからといって、みんな家事が得意で好き!という訳ではなく、男性の中にも家事の好きな人がいる。
だから、「男だからこうしないといけない!」「女だからこうするべきだ!」という価値観を手放し、
もっと柔軟になっていけると、お互いがどんどん楽になっていくと思うのです。
私の好きな言葉に
「できる人が、できる時に、できる事をやる」
というのがあります。
我が家の場合は、息子の不登校・ひきこもりという悩みをきっかけに、
私自身が学ぶことで夫婦の関係性も変わっていきました。
まず私自身が、無意識にこだわっていたジェンダー意識を緩めたことで、
夫に「たすけて、これを手伝って」と言えるようになってきたことが大きい!
以前の私は、夫に「たすけて」と言うことは、
夫に「負けること」だと考えていたことに、学びの中で気付いていきました。
以前の私は、いったい何と闘っていたんだろう・・・
今振り返ると、私は子どもの頃から長年刷り込まれてきた
『理想の女性像』と闘っていたのだと思います。
だから、それを緩めることで夫に「たすけて」が言えるようになったのです(*^^*)
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【参考記事】
いかがでしょうか?
今日は、
「夫婦のコミュニケーションにズレが起きる理由」
というテーマでお伝えしてきました。
私自身、息子のことがあって学び始めるまで、
自分がこんなにジェンダー意識が強かったとは、全く気づいていませんでした。
だけど、ひどかった!
だからこそ、本来の自分の能力以上に頑張り、完璧を目指して自分を痛めつけていたのです。
たとえば、以前の私は「部屋が散らかってるね」などの夫のささいな言葉に、
ほんとうに過剰に反応していました。
こどもがいれば部屋が散らかるのも当たり前(*^^*)
そう柔軟に考えられれば、
「あはははは、今日もこども達は元気だったよ」で終わらせられたと思うのです。
でも当時の私は、それが出来ずに「部屋が片付いていないことを、夫に責められた!」
と受け取って、被害妄想のようになって怒ってばかりいました。
そして、完璧に出来ない自分に、✖(バツ)ばかりつけて・・・(涙)
自分に対して、本当にかわいそうなことをしてきたなぁと思います。
あなたも、私のようにジェンダー意識に縛られて、
自分に✖(バツ)ばかりつけるのを手放し、
ヘルプが出せるようになれば、今よりずっと生きやすくなるはずです(*^^*)
もしあなたが「妻だから」とか「母だから」とか、
「しっかりやらなきゃダメ!」などと、思い詰める真面目なタイプだったら、
ちょっと一旦深呼吸をして、自分を振り返ってみると良いかもしれません。
ただ、自分のことは、なかなか自分では気づけない。
それは、私も体験済みです。
だから、誰かの助けが欲しいと思ったときには、私のことを思い出してくださいね(*^^*)
あなたが1日も早く、
今、抱えている悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
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《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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