親子の衝突を避けるには?ひきこもりの家庭を居心地よく変えるヒント

こんにちは。

 

《40代以上女性専門》あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、生きづらさを解消し、なりたい自分へと導いていくチェンジングカウンセラーの平井いずみです。

 

私は以前、息子の不登校・ひきこもりという悩みを抱え、本当に苦しんだ経験があります。

 

その頃は息子との親子関係も悪く、何かと衝突することが多くてさらに悩みが増える。こんな負のスパイラルに、はまっていました。

 

そのため、当然息子と衝突ばかりしていた頃は、家の中がギクシャクして居心地悪くて・・・

 

だから私は、家庭の雰囲気を変えたくて「息子との関係性を良くしたい!」「ちゃんと本音で話しが出来るようになりたい!」という思いを抱えていました。

 

あなたはどうでしょうか?

 

そこで今日は、「親子の衝突を避けるには?ひきこもりの家庭を居心地よく変えるヒント」というテーマでお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

 

ひきこもりの家庭で親子の衝突が起こるのはなぜ?

それではまず、ひきこもり家庭で親子の衝突が起こりやすいのはどうしてなのかを考えてみましょう。

 

それは、親子間のコミュニケーションが上手く取れなかったり、お互いの期待や気持ちがすれ違ったりしていることが考えられますね。

 

と言うのも・・・私もそうでしたが、親は「こどもを普通の生活に戻そう」とする気持ちが強いからです。

 

そのため、どうしても我が子に「○○した方が良いよ」とか「○○しなさい」などの自分の価値観に沿ったアドバイスや叱咤激励を繰り返してしまう。

 

ところが、親としては「こどものためだ」と信じてやっていることを、こどもは「自分のために言ってくれている」と、プラスには受け取れず、むしろ「責められている」と感じてしまうことの方が多いのです。

 

だから、こどもは自分の心を守るために、親に対して「うるさい!」とか「ウザい!」と言って怒り出す。

 

特に、「どうして学校に行けないの?」「いつまでこんな状態を続けるつもり?」などの声掛けはNG!

 

本人に『こんな自分はダメなんだ・・・』と思わせてしまうことに繋がり、自己否定感を強め、親子関係をさらに悪化させる要因になってしまうからです。

 

また、親自身が抱えている「何とかしないといけないけど、どうすればいいか分からない・・・」「もうこれ以上は待てない!」といった不安や焦りの感情は、無意識にこどもに伝わってしまうことがあります。

 

しかもこれらの感情って、いくら色々なことを学び、知識を詰め込み、頭では理解していたとしても、なかなか自分の中で治めきれないもの・・・

 

するとこどもは、親の期待に応えられないことに罪悪感を覚えて、親との距離をさらに取るようになっていく・・・

 

こうして、親子関係がギクシャクしてしまい、家庭内の雰囲気が悪くなってしまうケースは珍しくありません。

 

【参考記事】
ひきこもりの息子を動かせるのは誰?

こんなに学んだのに変われない私!どうしたらいい?

 

ひきこもりの家庭を居心地よく変えるヒント

ひきこもり家庭を居心地のいい場所にするためには、親自身がどのような姿勢で本人に対応するかが重要なポイントになります。

 

そこで、ここから4つの項目に分けて、親が意識すべきポイントをお伝えしていきます。

 

① 期待を一度手放す

実は、ひきこもりのこどもを持つ親が抱えるストレスの多くは、「こどもがこうなってほしい」という期待と現実とのギャップから生まれます。

 

そのため、親がこどもを自分の期待に添うように「動かさなければならない」と思えば思うほど、こどもはプレッシャーを感じ、それがストレスになってますます自分の殻に閉じこもってしまう。

 

だから、親子の衝突を避けるための第一歩は、親がこうした背景をしっかり理解し、親がこどもの状態を受け入れることです。

 

まずは親自身が「こどもへの期待を手放すこと」を意識しましょう。

 

具体的には、こどもの状態や行動を「ありのまま受け入れる」「そのままの状態でOK!」という姿勢です。

 

たとえば、学校に通っていないことや社会との接点がほとんどない現状を「これではダメだ」と否定的に捉えるのではなく、「今はこういう時期なんだ」「今のままでも大丈夫」という視点に立つことが大切です。

 

とは言え、親が期待を手放すことは、簡単にできることではありません。そこには、長い間刷り込まれてきた『親自身の価値観』があるからです。

 

でも、こどもの現状を受け入れることで、お互いのプレッシャーやストレスが減り、親子の衝突も減っていくなら試してみる価値はありますよね!

 

親が自分の期待や不安をコントロールし、こどもにとって安心できる存在になること。

 

そうすると、家庭内の緊張感が少しずつ和らぎ、家は家族みんなが心穏やかに過ごせる安全な居場所に変わっていくのだから(*^^*)

 

【参考記事】
私が息子のひきこもりを受け入れられた理由

 

② 「待つ」ことを大切にする

ひきこもり状態のこどもに対して親がつい抱いてしまう感情って、本当に色々ありますが、ダントツ1位は「早く何とかしたい!」という焦りではないでしょうか。

 

でも、ひきこもりのこどもが動き出すタイミングは、親が決めるものではありません。だから、焦ってこどもを突っついてしまうよりも、こどものペースに合わせて「待つ」ことが大切です。

 

ただ、「待つ」ことは親にとってかなりの忍耐力を必要とします。でも、その姿勢がこどもの自発性を引き出し、親子の信頼関係を築くための大切な要素となっていきます。

 

とは言え、「待つ」というのは、単に「何もせずに放置する」という意味ではありません。そうかと言って、四六時中こどもの様子を見張っていることでもありません。それでは『監視』になってしまいますね(;’∀’)

 

つまり、「待つ」ことは、こどもが安心して自分のペースで前に進める環境を整えながら、そのタイミングを信じて「見守る」ことです。

 

たとえば、こどもがひとりの時間を過ごしたいと感じている場合、邪魔せずその空間や時間を尊重することが「待つ」ということ。

 

待つためには、親自身の焦りや不安をしっかりコントロールする必要があります。そのために出来ることは、「自分に集中すること」なのです。

 

【参考記事】
見守ることと監視することのちがいとは?

子どもを黙って見守る方法

子どもを黙って見守ることに挑戦しているあなたへ

 

③ 親自身の気持ちを伝える

親がよくやってしまうコミュニケーションの取り方は、こどもに対して「なんであなたは○○しないの?」と問い詰めたり、「あなたのためを思って言っているのよ」と、一方的に自分の意見を押し付けたりする方法です。

 

以前の私は、まさにこのやり方・・・しかも、大人から見た『正論』を息子に押し付けていました(-_-;)

 

でも、このような方法では、逆にこどもは「責められている」と感じてしまい、自分の殻に閉じこもっていくだけです。結果として、親子間の溝は深まる一方で・・・

 

だからこそ、自分の感情や考えをそのまま素直に伝えるやり方を意識していきましょう。

 

自分を主語にして「私はこう感じている」「私はこう思う」と伝えることは、あくまでも親自身の意見。つまり、本人を否定や非難しているニュアンスはなく、共感を生むコミュニケーションの基本なのです。

 

また、会話をする時には、具体的な言葉かけの内容やトーンも意識することが大切です。

 

たとえば、「お母さんは、あなたのこれからのことを考えると、何だか心配なの」というように、自分を主語にして気持ちを伝えていきます。

 

この時、親が穏やかな口調や、ゆっくりリラックスした雰囲気で伝えると、こどもも受け取りやすくなります。こどもに「親は味方だ」と、感じてもらえるようなコミュニケーションが取れると良いですね(*^^*)

 

と言うのも、このようなコミュニケーションの方法は、親子関係を改善していくための強力なツールとなるからです。

 

大切なポイントは、親が自分の気持ちを正直に伝えながら、同時にこどもの気持ちを尊重し、対等な立場で向き合う姿勢を持つことです。

 

【参考記事】

ひきこもりの息子と会話をするために大切なこと

【参考動画】

親子の会話動画講座(今、子どもとの関係性が悪くても改善できる!)

 

④親が心の余裕を取り戻す

家庭内を居心地のいい雰囲気にするためには、まず親が心に余裕を持つことが必要です。特に、ひきこもり状態のこどもに向き合う親には、本当に強いストレスがかかるため、セルフケアが欠かせません。

 

と言うのも、自分がいっぱいいっぱいの状態では、こどものことを考える余裕もないからです。

 

そこで大切なのが『まずは自分から』という前提。自分を「大切」にしてあげましょう。

 

ちなみにあなたは、飛行機に乗ると必ず説明される、緊急時に使う酸素マスクのルールを知っていますか?普段から意識していないと、聞いていてもあまり覚えていないかも知れませんが・・・

 

実は、親子で飛行機に乗っている場合、こどもより先に、まず親が自分の酸素マスクを着用する必要があるのです。それは、親が正常な状態を保てていないと、子どもをケアすることができないからだそうです。

 

まさに、コレです!

 

親が、不安や心配や焦りや恐怖・・・などのマイナスの想いを常に抱え、精神的に不安定な状態では、こどものケアまで手が回るはずないですよね。

 

そのため、親はまず自分を整えるために、じっくり自分に集中して心の余裕を取り戻す必要があるのです。

 

そこで、こどもに全神経を集中させるのではなく、自分自身の趣味や楽しみを見つけることも大切です。散歩や読書、軽い運動など、日々の中で「自分のためだけの時間」を持つことで心に余裕が生まれます。

 

また、常に押し寄せて来る負の感情への対処では、日記やメモを書くことも有効です。それらの感情を自分の中からいったん出して、「可視化」した状態で客観的に捉えてみることができますね。

 

1人で抱えきれない思いを、誰かに聞いてもらうこともいいでしょう。ただし、この時気を付けないといけないのは「話す相手を選ぶこと」です。

 

ひきこもり家庭の状況を理解しようともせず、自分の「普通」という価値観を押し付けて、説教をしてくる人も中にはいますから・・・(-_-;)

 

実際に私も、息子のことで「甘やかすな」とか「家から早く出した方が良い」など、色々言われて苦しんだ経験があります。

 

我が子がひきこもり状態になったことで、自分でも自分を責めてしまいがちなのに、その上他人からまで責められていては、たまったもんではありませんね。そんなことは決してしない、あなたが信頼できる相手を選びましょう。

 

こうして親自身が安定した心を持つことは、こどもの成長を温かく見守る基盤となっていきます。

 

親だからといって、決して完璧な存在ではありません。試行錯誤を繰り返し、自分と向き合い、自分を許しながらひきこもりのこどもへの対応力を育てていきましょう。

 

【参考記事】

子どものひきこもりで母親がカウンセリングを受けた方がいい理由

子どものひきこもりの相談でカウンセラーを選ぶポイント

 

 

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まとめ

いかがでしょうか?今日は、「親子の衝突を避けるには?ひきこもりの家庭を居心地よく変えるヒント」というテーマでお伝えしてきました。

 

実は、ひきこもりのこどもを支える親って、本当に真面目で熱心な方が多くて、つい「自分が頑張らなくては」と思い込みがちです。

 

でも、その姿勢がかえって家庭内の孤立感や、ストレスを深めてしまうこともあるのです。

 

決して、一人で抱え込む必要はないのです。家族以外のサポートを積極的に活用することで、家庭全体に余裕を持たせる方向も考えてみて下さいね。

 

「サポート」を求めることは、決して弱さではありません。

 

むしろ、「たすけて」と言えることこそ、自立に必要な力だと私は考えています。

 

だから、サポートを借りながら、孤立せず、支え合う環境を整えることで、親子ともに健康的な関係を築く土台を作っていきましょう。

 

【参考記事】

チェンジング・カウンセリングのカリキュラムの内容とは?

チェンジング・カウンセリングⓇがあなたに必要な理由

チェンジング・カウンセリングⓇとは何か?その全体像とは?

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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