不登校 親の接し方|『何もしない』が支えになる理由

こんにちは。不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。

 

わが子が不登校になると、

「このままでいいのかな…」
「親として、何とかしなきゃいけない気がする」

そんな思いが頭から離れなくなり、焦っていませんか?

 

そして、『不登校の親の接し方』で検索して調べれば調べるほど、声のかけ方・関わり方・動き出すタイミング・・・

“やるべきこと”の情報が次々と目に飛び込んでくる。

だから、どれを選べばいいのか分からず、かえって不安や焦りが強くなってしまう。

 

そんな経験をしているのは、かつて息子の不登校・ひきこもりで悩んできた私だけではないはずですね。

 

ところが、実は不登校の子にとって、親が「何もしない」ことが、かえって最大のサポートになることがあるのです。

でもそれは、決して放置やあきらめではありません。

 

この記事では、元不登校・ひきこもりの息子がいる当事者の母親として、また専門カウンセラーとしての立場から、なぜ「何もしない」という選択が、こどもの回復を支える大切な関わり方になるのか。

そして、「何とかしなきゃ」と苦しむ親が、少し肩の力を抜いてわが子と向き合える視点を、じっくりお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

 

不登校の親が「何とかしなきゃ」と苦しくなる理由

不登校の子のいる親が「私が何とかしなきゃ」と、苦しくなるには、様々な背景があります。

それをここから、2つお伝えしていきます。

 

①「不登校のままでいいの?」という不安

こどもが学校に行かなくなると、いきなり親は『普通というレール』から降ろされ、「正解のない状態」に置かれますね。

 

それって、これまでこどもの成長にとって「当たり前」だと思っていた

・学校に行く
・成長の段階が見える
・周りと同じペースで進む

そうした前提が一気に崩れる、という奈落の底に突き落とされてしまうということ。

 

さらに、学校・親族・世間の空気は、本当に容赦ない!

「今が大事」「早く手を打った方がいい」などと、私たち親に無言のプレッシャーをかけてきますよね。

 

こんな状態に置かれて、苦しくないはずがない!

 

だからこそ、「不登校のままでいいの?」という不安に駆られた親が「私が何とかしなきゃ」と苦しくなるのは、とても自然なこと。

 

責任感があるからこそ悩み、自然にわいてくる思いなのです。

 

②情報を集めるほど、接し方が分からなくなる現実

『不登校 親の接し方』で検索すると、たくさんの情報が出てきますね。

・声かけの仕方
・登校刺激のタイミング
・家庭での過ごし方
・親の関わり方のコツ

だけど、それらを一生懸命試しても、うまくいかないことは少なくないですよね。

 

それどころか、

「色々試しているのに変わらない」
「前より関係が悪くなって、ドツボにはまっていく気がする」

これらのネガティブな声は、実際相談の現場でもよく聞く話だし、もちろん私自身もそういう時期がありました。

 

こんな時に親は混乱し、

「自分のやり方が悪いのかもしれない」
「私がダメだから・・・」

と、さらに自分を責める行動に走ってしまいがちになります。

渦中の頃、私自身が自己否定に陥っていた頃の体験を書いています。→【関連記事】こんなに学んだのに変われない私!どうしたらいい?

不登校の子にとって「何もしない」が支えになる3つの理由

それでは最後に、不登校の子にとって、実は「何もしない」ことが1つのサポートになる、という理由を3つに分けてお伝えしていきます。

理由① 不登校の子は「怠けている」のではなく、心が限界

こどもが不登校になり、一日中家で過ごしている姿を見ると、

・ゲームをしている
・寝てばかりいる
・何もしていないように見える

親からすると、こんな感覚に陥ってしまうことがありますよね。

 

でも実際は、多くの不登校のこどもは、心の中でずっと苦しみ続けています。

・学校に行けない自分への罪悪感
・周りと違うことへの不安
・親をがっかりさせているという自責の念

そうした感情が積み重なり、心が限界を迎えた結果、「動けなくなっている」状態だと考えられるのです。

 

そんな状態の時に、親が本人の何かを変えようと動き続けると、こどもはさらに追い詰められてしまうことがあって・・・

 

実は、『何もしない』ことって、

『これ以上、こどもに刺激を与えない』

つまり、

『本人がエネルギーチャージをするための環境つくりになる』

という、とてもシンプルだけど大切な選択なのです。

本人がエネルギーチャージするために必要なことについて、私の考えを書いています。→【関連記事】不登校・ひきこもりの回復に必要な2つの共通点

 

理由② 親が動きすぎると、こどもの「回復力」を奪ってしまう

焦りや不安から、親が先回りして選択肢を決めてこどもの『進む道』を整え続けると、本人は「自分で感じ、自分で考える機会」を失っていきますね。

 

過干渉だった私は、まさにこれを痛感しています!

 

わが子の前にある“経験”という“石ころ”を、全部取り除いていく勢いで子育てをしていましたから・・・

 

だけど、実は不登校からの回復に必要なのは、行動よりも、むしろ自分の感覚を取り戻すこと。

「今、自分はどう感じているのか」
「本当は何をしたいのか」
「何が好きなのか」
「何がイヤなのか」

それらの感覚を取り戻すために必要なのは、安心していられる居場所であり、そこで過ごす落ち着いた時間。

 

親が何もしないでいる時間は、こどもが自分の内側と向き合うための、大切な回復期間でもあるのです。

「こうすれば間違いない」という道筋のない今の社会を生きていくために必要な、「こどもが自分で考えて行動するための接し方を、体験を踏まえて具体的に書いています。→【関連記事】こどもが自分で考えて行動できるようになる方法

理由③ 親の“落ち着き”は、言葉以上にこどもに伝わる

親の不安や焦りは、
たとえ言葉にしなくても・・・「わが子には隠せている」と思っていても・・・

敏感なこどもには、雰囲気や態度としてしっかり伝わっている可能性が高いです。

 

そのため、親が

「このままじゃダメ」

「早く何とかしなきゃ」

こんな気持ちを抱えたまま接すると、こどもは安心できませんね。

 

逆に、親が

「今はこれでいい」

と腹をくくり、一歩引いた姿勢で落ち着いて待つことが出来れば、それは大きな安心感につながっていきます。

 

いわゆる『わが子の港』としての機能を取り戻し、どっしり見守ることができるのです。

 

何もしないという選択は、『こどもを信じる覚悟』とも言えますね。

今の不安や焦りは、もしかしたら「正解」へのこだわりからきているのかも・・・と感じたあなたにおススメの記事です。→【関連記事】人生の正解を探すのをやめてみませんか?

「何もしない」と「放置」はまったく違う

実は、親として一番悩ましいのは、

「何もしないでいると、放置していると思われるのではないか」

という不安や焦りかもしれません。

 

ですが、放置って、

・無関心
・親子の関係性から降りる
・親自身が関わることをやめてしまう

こんな状態です。

これでは、こどもを孤立させ、回復をさらに難しくしてしまいますね。

 

一方で「何もしない」とは、

・否定しない
・評価しない
・安心できる関係を保つ

という、とても優しくて、かつ能動的な関わりです。

 

声をかけすぎなくても、日常の中で関係を切らない。

それが「何もしない」親の本当の姿です。

「何もしていない」を別の視点から書いている記事です。→【関連記事】「ひきこもりの親は何もしていない?」その言葉の裏側にある現実

 

「何もしない」を選ぶとき、親が気をつけたいポイント

それでは最後に、「何もしない」を実践してみるときに、親が気をつけたいポイントを3つお伝えしていきます。

 

①こどもの様子を“変化”で判断しない

私たち親は、どうしても本人の「表に出ている変化」に焦点を当てがちです。

 

つまり、「行動できているかどうか」ですよね。

 

だけど、不思議なことに、行動が変わらないからといって、『こどもの心が回復していない』とは限りません。

 

冬の冷たい土の中で、根っこを張っている水仙のように、私たち親には見えない水面下で、少しずつ心が整っていることも多いのです。

 

②親自身の不安の逃げ場をつくる

親の不安を、すべてこどもに向けてしまうと、本人にとって、親との関係は苦しいものになってしまいます。

 

そこで大切なのは、親自身が信頼できる人や、安心して話せる居場所を持つこと。

 

『母親』という役割を背負っていると、自分を後回しにしがちですよね。

 

でも、親の立場がしっかり守られることは、本人の回復に大きなプラスの影響をもたらしてくれるのです。

 

だからこそ、

『しっかり私のために時間を使っていいんだよ』って、 

自分の気持ちを吐き出す時間を取る許可を、出してあげられるといいですね。

自分を認めるための考え方を知りたいあなたにおススメの記事です(*^^*)→【関連記事】ひきこもりの子を支える母のストレス発散法と心の重荷を下ろす考え方

 

③「何もしない=永遠」ではない

また、私たちは、つい、今の現状こそがわが子の状態だと考えてしまいがちです。

 

そして、悲嘆に暮れる。

 

ところが、逆に悲嘆に暮れることこそが、こどもとの関係性に負の影響を与えることすらあります。

 

何もしない時期は、『単なるプロセス』だと捉えておきましょう。

 

この状況が、ずっと続くわけではありません。

 

こどもが動き出す準備が整うと、自然とタイミングは訪れてきます。

不登校やひきこもりの子を、『さなぎ』にたとえて説明している記事です。→【関連記事】ひきこもりという悩みとさなぎの共通点とは?

 

まとめ|不登校の親の接し方の「正解」は一つじゃない

いかがでしょうか?今日は、「不登校 親の接し方|『何もしない』が支えになる理由」というテーマでお伝えしてきました。

 

『不登校 親の接し方』に、たった一つの正解はありません。親自身が動くことも、待つことも、本人にとってはどちらも大切な関わり方です。

 

ただ、『何もしないこと』を選ぶのは、とても勇気がいりますね。

 

私も散々やってきましたが、周りと比べて焦ったり、自分を責めてしまったりするのも、無理はありません。

 

そんな中で、あなたはもう十分、わが子を守っています。

 

『何もしない』という関わりは、わが子のチカラを信じるということで、愛情がなければできない選択。

 

今、何もしないことを選んでいるあなたは、けっして間違っていません。

 

わが子と同時に、あなた自身の心も守る関わり方を、大切にしていきましょう。

 

FAQ(よくある質問)

「何もしない」と聞くと、

 

「このまま悪化するのでは・・・」
「親として無責任なのでは・・・」

そんな不安が湧いてくるのは、とても自然なことです。

 

ここでお伝えしている「何もしない」は、こどもを放っておくことではありません。

 

最後に、本当に『何もしない』でいいの?という疑問への回答を、Q&A形式でまとめました。

 

あなたの心を少しでも軽くするヒントになれば、うれしいです(*^^*)

 

Q1.本当に「何もしない」で大丈夫なのでしょうか?
不登校の子にとって必要なのは、無理に動かされない安心感と、これ以上追い詰められない環境です。親が焦って動き続けるよりも、今はそっと見守ることの方が、結果的に回復につながるケースも少なくありません。ここでお伝えしている「何もしない」は、放置ではなく、安心を守るための関わり方です。
Q2.どのくらいの期間、「何もしない」で見守ればいいですか?
「いつまで待てばいいのか分からない」これは、多くの親が抱える大きな不安ですよね。残念ながら、不登校の回復に「◯か月」といった明確な期限はありません。大切なのは期間ではなく、こどもの表情や安心感といった“内側の変化”を見ること。外からは見えにくくても、心の回復が進んでいることは少なくありません。
Q3.何もしないと、ひきこもりが長期化しませんか?
「動かさないと、このままずっと・・・」そう心配になる気持ちは、とても自然です。ただ、心が回復していない状態で行動だけを求められると、こどもはさらに自信を失ってしまうことがあります。「何もしない」は、ひきこもりを長引かせる選択ではなく、回復の土台を整えるための時間と捉えてみてください。
Q4.声かけは一切しない方がいいのでしょうか?
「何もしない=何も話さない」という意味ではありません。大切なのは、結果や変化を求める声かけを控えること。「おはよう」「ごはんできたよ」そんな日常のやり取りは、関係を保つ大切なコミュニケーションです。
Q5.親の方が限界を感じたときは、どうすればいいですか?
親が限界を感じてしまうのは、それだけ一生懸命向き合ってきた証拠です。不安や苦しさをすべてこどもに向けず、信頼できる人や、安心して話せる場所を持ってください。親自身が支えられることも、こどもを支える大切な一歩です。

 

ここまで読んでくださったあなたは、きっと、いろんな思いを抱えながら日々を過ごしているのだと思います。

「これでいいのかな」
「私の関わり方、間違っていないかな」

そんな気持ちが、心のどこかにあるかもしれません。

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いつでも私は、あなたを応援しています♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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長い間「わが子の不登校・ひきこもり」で悩み、
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