不登校の子に話しかける前に見直したい“親の心の整え方”3ステップ

こんにちは。

 

不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。

 

「どう話しかけたらいいんだろう」

「また無視されたらどうしよう・・・」

そんな不安を胸に、こどもの部屋の前で立ち止まり、声をかけようとしても言葉が出てこない。

言葉を選び過ぎちゃって、タイミングを考え過ぎちゃって、思うように会話が進まない。そんな経験はありませんか?

 

そんな日々が続いて「私の伝え方が悪いのかな」と、自分を責めてしまうことが多いかも知れませんね。

 

そして、ますますわが子との会話が途切れ、関係性も悪くなっていく。

 

私自身、不登校からひきこもりになった息子に接する時に、こんな感じの負のループに入り込み、本当につらい思いをしていました。

 

だけど、実はどんなに「正しい言葉」や「最適な言い回し」を探しても、それだけではうまくいかないことがあります。

 

と言うのも、“親の心の状態”の方が、ダイレクトにこどもに伝わってしまうことがあるからです。

 

そこで今日は、不登校の子に話しかける前に見直したい「親の心の整え方」を、3つのステップでお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

 

“会話の壁”を感じているあなたは、こちらの記事も参考にしてみてください^^

→【参考記事】ひきこもりの息子と会話をするために大切な2つのこと

 

不登校の子に「どう話しかけても伝わらない」と感じる時に見直したいこと

私たち親が、不登校の子とうまく話ができないのはどうしてなのでしょうか?

 

それは、言葉そのものよりも、親自身の「心の状態」の方が伝わりやすいからです。

 

つまり、親が焦っていたり、心配や不安で自分がいっぱいいっぱいだったりすると、その雰囲気や声のトーンが、言葉の裏ににじみ出ていて、それを敏感な子が受け取ってしまうということ。

 

たとえば、親としては「ゆっくりでいいよ。焦らなくて大丈夫」と口では伝えていても、心の中で「早く登校しなきゃ落ちこぼれる・・・」「このままでいいの?」という不安や焦りを抱えているとします。

 

実はこれって、『ダブルバインド』という、矛盾したメッセージを同時に与えてしまう状況。

 

すると、こどもは親からの“言葉の背後にある圧”を敏感に感じ取り、余計混乱してしまうことにもなりかねません。

 

特に、ただでさえ自己否定感を持ちがちな不登校やひきこもりの状態にある子は、

「自分を責められているような気がする」

「お母さんはうそをついている」

と、受け取ってしまう可能性がありますね。

 

このように、たとえ親の言葉は不登校の子を理解しているようでも、心では不安や恐怖の塊で緊張していると、その“矛盾”がこどもの心を閉ざしてしまう。

 

だからこそ、話しかける前にまず整えておきたいのは、“あなた自身の心の状態”です。

 

自分の心を落ち着かせるために、この絵本を手元に置いて“私を大切にする時間”を取ってみましょう(^_-)-☆

→【関連記事】『わたしとなかよし』をあなたのバイブルに♪

 

不登校の子への話しかけ方が変わる“母の心の整え方3ステップ”

それではここから、不登校の子に話しかける前に見直したい“親の心の整え方”を、3つのステップに分けてお伝えしていきます。

 

ステップ①:自分の中の“負の感情”を認める

ステップ①は、自分の中の”負の感情”を認めること。

 

「この先いつまでこの子は不登校のままなんだろう」

「また怒られたらどうしよう」

自分の中に、そんな不安や恐怖・悲しみなどを抱えたまま、無理に笑顔を作っていませんか?

 

私もそうでしたが、多くの親が「こどもの前では明るくいなきゃ」「心配な様子を見せちゃいけない」と思い、頑張っています。

 

でも、抑え込んだ負の感情は、いつまで経っても消えずに心の奥に溜まっていく一方ですね。

 

だからこそ、まずは「私は不安」「私は悲しい」などと、自分の中にある感情を素直に認めることから始めましょう。

 

あなたが今感じているその気持ちは、決してあなたが弱いから生じているのではありません。

 

「この子を何とか助けたい」と強く願っているからこそ、今の状況に不安や恐怖を覚えているだけなのです。

 

あなたが押さえ込んできたそれらの負の感情に気付いてあげると、心は自然と落ち着いてきます。

 

まるで「本当の自分」に“よしよし”と言いながら、寄り添ってあげるような感覚で。

 

これからは、こどもに話しかける前に、まず自分の胸に手を当てて、

「今、私の中にどんな気持ちがあるかな?」

と問いかけてみてくださいね。ほんの数秒でいいのです。

 

自分の感情を認めることは、こどもとの会話を取り戻すための“最初の勇気”です。

 

自分の感情と向き合う大切さを、私の体験をもとに具体的に書いています。

→【関連記事】こどもの問題で親が自分の焦りと向き合うことが必要な理由

 

ステップ②:不登校のこどもを「動かそう」とする思いを手放す

操り人形

ステップ②は不登校のこどもを「動かそう」とする思いを手放すこと。

 

私もそうでしたが、不登校の子の親は「少しでも元気になってほしい」「早く学校に行ってほしい」という願いを、常に心の奥底に持っているのではないでしょうか?あなたはどうですか?

 

その気持ちを持つこと自体は当たり前で、ごく自然な親心ですね。

 

だけど、こどもにとってはその願いが“期待の重さ”になってしまうことがあるのです。

 

実は、多くの不登校の子は、自分でも『このままじゃいけない!学校に行かなきゃ』と思っています。

 

ところが、『今は』心が疲れ切り、エネルギーも枯渇して動けない状態。

 

そんな時に、親から

「ほら、もう少し頑張って」「そろそろ学校に行こうよ」などと言われると、

「わかってるよ!でも動けないのに、いったいどうしたらいいの?」と、こどもは追い詰められてしまうのです。

 

そのため、話しかける時に大切なのは、

「この子を動かそう」「この子を変えよう」ではなく、

「今のこの子を理解しよう」という姿勢。

 

会話の目的を“動かそう”から、“理解・共感”に変えるだけで、実は言葉のトーンは柔らかくなっていきます。

 

「いつ行くの?」ではなく、

「つらいね」「無理してない?」そんな“寄り添う言葉”が、不登校の子の心を少しずつ開いていきます。

 

そこで、話しかける前に、自分に一言、問いかけてみてくださいね。

「私は、この子を動かそうとしていないかな?」

その問いかけによる気づきが、あなたのこれからの会話を温かいものにしてくれるのです。

 

同時に、あなたが「動かそう」と思わなくなると、こどもは“受け入れられている安心”を感じ始めます。

 

今のわが子を『動かそう・変えよう』とする背景に何があるのか、私の体験をもとに具体的に書いています。

→【関連記事】ひきこもりの子が心配で頭がいっぱい!どうしたらいいの?

 

ステップ③:自分の心が「安心」しているときに話しかける

ステップ③は、自分の心が「安心」しているときに話しかけること。

 

焦りや不安が落ち着いていると、不思議と力まず自然体で“話しかけたくなる”ことがあります。

 

それは、心の中にほんの少しの「安心」が生まれたときです。

 

たとえば、

「今日は特に何も言わなくていいかな」

「この子は今、この時間を必要としてるのかも」そんなふうに思えるとき。

 

親がその穏やかな感覚のまま話しかけると、たとえ短い言葉でも、こどもの反応は柔らかくなります。

 

反対に、親の心がザワザワしているときに話しかけると、無意識のうちに「この子を何とかしたい気持ち」が、言葉ににじみ出てしまいがち。

 

だから、自分の心の状態を把握して「今日は話しかけない方がいいかな」と感じたら、無理に声をかけず、お互いが静かな時間を共有するだけでも大切な親子のコミュニケーションです。

 

「話しかける時」と「待つ時」を、親が自分で判断して選べるようになること。

 

そのためには、親が自分の気持ちに気づき、自分の心の状態を理解していることが必要。つまり、『親としての大きな成長を遂げている』と言えますね。

子育ては何で親育てなのか、私の体験からの見解をお伝えしています。

→【関連記事】『子育ては親育て』と言われる理由

 

まとめ|こどもを変えるより、まず“自分の心”を整えることから

いかがでしょうか?今日は、「不登校の子に話しかける前に見直したい“親の心の整え方”3ステップ」というテーマでお伝えしてきました。

 

不登校のわが子に話しかけるとき、「何を言うか」よりも、「どんな心の状態で言うか」が何倍も大切です。

 

親が安心していると、その安心は、波紋のようにこどもにも伝わっていきますが、逆に、親が不安だったり、焦ったりしていると、たとえどんなに正しい言葉であっても、こどもにはプレッシャーとして伝わってしまいます。

 

だからこそ、まず整えたいのは“親自身の心”の在り方。

 

そして、焦りや罪悪感を感じたときは、

「私はこの子が大切だからこそ、心配しているんだ」と、自分の愛情を認めてあげてくださいね。

 

そのあなたのわが子への想いが、本人にとって何よりの“安心のメッセージ”になるはずです(^^)

 

「どんな言葉をかけたらいいか」よりも、「どんな心の状態で向き合うか」

 

不登校の子への“話しかけ方”に正解はありません。だけど、どんな状況でも変わらないことが1つだけあって。

 

それは 親の心の状態が穏やかであればあるほど、言葉がやさしくこどもに届くということ。

 

まずは、あなた自身が安心できる時間を増やしていきましょう。それが、わが子にとっての一番の希望の光になります☆彡

 

FAQ(よくある質問)

あなたの心が穏やかになるだけで、親子の会話は少しずつ変わっていきます。

 

ここから、よくある質問についてお答えしていきます。あなたの心を少しでも軽くするヒントになれば、うれしいです(*^^*)

 

Q1.不登校の子に“どんな話しかけ方”をすればいいですか?
一番大切なのは「元気づけよう」とするより、「安心を伝える」ことです。 たとえば「無理してない?」「今日は一緒にお昼食べようか」など、 こどもの今をそのまま受け入れる言葉を意識してみましょう。 「頑張って」「早く元気になってね」は悪気がなくてもプレッシャーになりやすい言葉です。
Q2. 話しかけても無視されます。どうしたらいいでしょうか?
無視は「拒絶」ではなく、「今は受け止めきれないサイン」です。 お母さんの言葉を“無視する”ことで、心のバランスを保っている場合もあります。 無理に反応を求めず、「今日は声をかけられた」だけで◎。 焦らず、“話しかけた後の沈黙も会話の一部”と受け止めてみてください。
Q3. 不登校の子に話しかける“タイミング”はいつがいいですか?
「お母さん自身が穏やかでいられる瞬間」がベストタイミングです。 こどもの様子よりも、自分の心の状態を基準にしてみましょう。 たとえば、食事やお茶の時間、少し気持ちが軽いときに 「お菓子食べる?」など自然な生活の延長線上の声かけが入りやすいです。
Q4. 何も話さないでいると、余計に距離ができそうで不安です。
「話す=つながる」ではありません。 不登校の時期のこどもにとっては、“安心して一緒にいられる空気”が最大のつながりです。 お母さんが穏やかに過ごすだけでも、こどもは“受け入れられている”と感じています。 焦らず、「一緒にいる沈黙」を育ててみましょう。
Q5. 私がつい焦ってしまって、きつく言ってしまうことがあります・・・
完璧なお母さんでなくて大丈夫です。 つい強い口調になったり、後で自己嫌悪になったりするのも、 「どうにかしてあげたい」という深い愛情の裏返しです。 そんなときは「ごめんね、ちょっと焦っちゃった」と素直に伝えるだけでOK。 それが、親子の信頼関係を修復する第一歩になります。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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長い間「わが子の不登校・ひきこもり」で悩み、
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