ひきこもり本人と家族が直面する“偏見の壁”を乗り越える方法

こんにちは。

 

《40代以上女性専門》あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、生きづらさを解消し、なりたい自分へと導いていくチェンジングカウンセラーの平井いずみです。

 

今の社会では、さまざまな場面で「偏見」、つまり、偏ったものの見方や考え方が見受けられます。これらは、「思い込み」とか「決め付け」などと言い換えることもできますね。

 

実は、私には高校1年で不登校になり、その後休学・退学を経て、5年以上ひきこもりだった息子がいるため、社会に「偏見」が存在していることを身をもって実感しています。

 

と言うのも「ひきこもり」もまた、「怠けている」「自分勝手」「社会からの脱落者」「落ちこぼれ」・・・など、偏見の目で見られることが多いからです。

 

そのため私自身も、息子のひきこもりに対する偏見で苦しんだ経験がありますが、中には明らかな誤解も含まれているため、とても残念なことだと感じています。

 

そこで今日は、「ひきこもり本人と家族が直面する“偏見の壁”を乗り越える方法」というテーマでお伝えしていきます。

 

あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

 

偏見の壁がひきこもりの解決を難しくする理由

ひきこもりの問題がなかなか解決しにくい理由の一つは、相談をためらってしまうケースが多いことです。と言うのも、周囲や自分自身の中にある偏見が、本人や家族の心に大きな壁を作り心のシャッターを閉じてしまうから・・・

 

なぜ、そのような状況になるのかと言うと、今の日本では多くの人がひきこもりの人に対して「怠けている」「家族が甘やかしている」「社会に適合できない」といった固定観念や先入観を抱いていて、それが本人や家族に大きな負い目やストレスを与えているのです。

 

だから、本人は社会復帰に対する希望を失い、「自分は社会に必要とされていない」と感じることで、精神的な不調やうつ状態を引き起こすこともあります。

 

また、家族は周囲の目を気にして、ひきこもりの相談ができないというマイナスの状況を生んでしまうのです。

 

しかも、ひきこもりの理由として「親の育て方が悪い」「甘やかしている」といった周囲の正論や批判が家族を苦しめ、本人と家族の間で対立が起こり、関係性が悪化するなどの負のスパイラルに陥ってしまうことも起こり得ます。我が家もそうでした・・・

 

その結果、家族そろって孤立し、追い込まれて状況がさらに悪化したり、長期間にわたってひきこもりの状況が改善しないまま時が過ぎていく・・・なんてことに。

 

実際に、親がやっとの思いでひきこもりの相談に行ったのに「正論を言われてお説教をされた」とか「嫌味を言われた」という話は、私自身が相談現場でよく聞く話です。

 

私は自分が当事者だからこそ、ひきこもりの状況を理解できているのでそのような対応はしません。すると「今日も怒られるのではないかと、本当はドキドキしながら来たけど、ホッとしました」と吐露してくれる方もいらっしゃっるほどです。

 

本当に今の社会は根強い偏見があるため、「本人や家族がひきこもり相談をすることに対するハードルが高い」と、私は自分の体験からも実感しています。

 

偏見の壁を乗り越えるための4つのアプローチ

それでは、ひきこもり本人と家族が直面する“偏見の壁”を乗り越えるにはどうしたらいいのでしょうか?

 

ここから、4つのアプローチについてお伝えしていきます。

 

①正しい情報の収集と共有

実は、偏見の多くは、ひきこもりの背景や原因についての誤解から生まれていることが多いです。

 

ひきこもりの背景には、メンタルの不調や家庭環境の問題、学校や職場でのいじめやストレスといったさまざまな要因があるため、それを知るだけでも「怠け」や「甘え」という単純なレッテル貼りをやめるきっかけになってきます。

 

また、ひきこもりに対する偏見は、社会全体の無理解や、知らず知らずに多くの人が生まれた時から刷り込まれている『世間のふつう』などの固定観念、思い込みなどから生まれることも多いです。

 

そのため、特に新聞やテレビなどのメディアがこれらの固定観念を持ったまま、ひきこもりの「一部の極端なケースを派手に取り上げること」で、ネガティブな印象付けをしてきたイメージがぬぐえません。

 

こうして私たちの中に刷り込まれてきたひきこもりへの偏見は、知らず知らずのうちに本人や家族の自尊心を傷つけ、孤立を深める要因になっていきます。

 

だからこそ、自分でちゃんと調べしっかり考えながら正しい情報の収集をすることと、それを周囲と共有することが大切です。

 

②家族だけで抱え込まない

ここまでお伝えしてきたように、ひきこもり問題はどうしても自分達家族だけで抱え込んでしまう傾向が強く、孤立しがちになっていきます。

 

そこで、その閉じたシャッターを少しずつ開けていくことが大切です。

 

そのためには、安心できる居場所として、地域やオンライン上の支援団体、親の会、カウンセリングなどを利用できるといいですね。

 

同じひきこもりで悩んでいる人々と交流することは、偏見に対する不安やストレスを軽減する一助になると同時に、「自分たち家族だけではない」と分かるだけでも安心することが出来るのです。

 

ただし、自分達が求めているものと相手が提供するもののズレや、相互の相性などもあるため、事前にしっかり情報収集をすることが必須です。

 

③自分を肯定する

ひきこもりの家庭では、本人だけでなく、家族みんながある意味「世間のふつう」とは違う自分達のことを責め、引け目を感じ、自己否定に陥っている状況が考えられます。

 

でも・・・
だからこそ、そのひきこもりに関する偏見にあふれた、苦しい状況の中で生き抜いている自分達を、まずは認め、ねぎらい、肯定してあげて欲しいのです。

 

マイノリティーが生きづらいこの世の中で、一日一日を必死にやり過ごしていることに焦点を当ててみましょう。

 

だって、社会がもっと寛容で、多様な生き方を認めるだけの優しさや余裕があれば、ここまでひきこもり問題で追い詰められることもないはず。

 

実は、ひきこもりで悩み苦しむのは、本当に真面目で優しい人が多いです。だから、他責ではなく自責の世界にいるということ。

 

そこからほんの少しでいいので、顔をあげて視野を広げてみて下さいね。

 

そして、「自分が悪い」と責めるだけでなく、その苦しい状況の中で何とかやってきている自分を認め、肯定してあげましょう。

 

【参考記事】

自分に対してかける言葉で変わっていく未来

 

④家族としての土台固めに集中する

ひきこもりの家族が偏見と向き合うためにできるアプローチで最も大切なのは、しっかり足元を見て、家族としての土台固めに集中することです。

 

つまり、周囲の声や『世間のふつう』という価値観に惑わされないこと。

 

だってあなたにとっては、一人ひとりがみな大切な家族の一員ですよね。

 

だから、焦らず試行錯誤しながら我が家のペース、我が家のやり方を見付けていけばOK!

 

そのために、夫婦の在り方も見つめ直しましょう。

 

『世間のふつう』という価値観に合わせるために、ひきこもりの本人をコントロールしようとしたり、自分を犠牲にしようとする必要はないのです。

 

そして、本人と一緒に考えていく姿勢で寄り添うこと。

 

今振り返ると、息子の不登校・ひきこもりという悩みは、私たち家族の再生のきっかけでした。

 

ここから、すべてがリスタートしていたのです。

 

あなたも、あなた次第でいつでも家族のリスタートができることを、しっかり覚えていてくださいね(*^^*)

 

【参考記事】

息子のひきこもりで悩んでいた時に私の支えになったこと

 

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まとめ

いかがでしょうか?今日は、「ひきこもり本人と家族が直面する“偏見の壁”を乗り越える方法」というテーマでお伝えしてきました。

 

家族は、私たちが生きる社会の中で、一番ベースになるコミュニティです。だからこそ、そのベースを大切にしていきましょう。

 

実は、価値観って意外と時代によって変わっていきます。

 

たとえば、コロナウィルス感染症の騒ぎで『緊急事態宣言』が出た時には、自宅へのひきこもりを国から求められましたね。

 

いつ、何が起こるか分からないんです。

 

「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言われて、警察も「民事不介入」を理由に関わらず、放置されていた時代から、今では「ドメスティックバイオレンス(DV)」という名前が付き、ケースによっては犯罪行為とみなされ逮捕されることも・・・

 

すごい変わりようですよね!

 

そう考えると、むしろ『ひきこもりに対する偏見』を持っている方がマイノリティになる日が、いつか来るかもしれませんね。

 

あなたが1日も早く、今、抱えている悩みから解放されることを願っています。

いつでも私は、あなたを応援しています♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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長い間「わが子の不登校・ひきこもり」で悩み、
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