DVを引き起こす感情の責任は誰にある?
こんにちは。
《40代、50代女性専門》
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
今、私たちの社会では、健康や経済的な問題などへの不安や焦りといった、マイナスの感情が渦巻いています。
そして、それらによって、私たちはさまざまなストレスを抱えていて・・・
『コロナ疲れ』とか、『コロナストレス』などという言葉も聞くようになりました。
そんな中で、先日、自粛生活によって家庭内暴力の増加が懸念されている、というニュースをテレビで見ました。
実際に、DV 被害者によるリアルな被害体験の話などもあり><
本当に大変な状況に置かれている人たちがいることが、うかがわれました。
そして、番組では『コロナDVを防ぐには』ということで、具体的な方法も紹介。
ところが、その一つが『相手を観察して、どんな状況で起きるかを見極める』というような内容でした(;’∀’)
これって、どういうことでしょうか?
この話を、あなたはどう感じますか?
実はこれが、私の中では大きな違和感になっていて・・・
そこで今日は、「DVを引き起こす感情の責任は誰にある?」というテーマでお伝えしていきます。
目次
感情ってなに?
まず、感情について考えてみましょう。
人間は、感情の動物であると言われています。
感情にはいろんなものがあり、その代表的なものは『喜怒哀楽』という四文字熟語で表されますね。
喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり・・・
日々私たちは、こうしたさまざまな感情と共に生きているわけです。
嬉しいことがあったら、笑顔になったり・・・
怒ったら、何かに当たりたくなったり・・・
悲しいことがあったら、泣いたり・・・
こうして、私たちの内側から自然と湧き上がってくるのが感情。
ある意味、私たちは、感情に振り回されて生活していると言えるかも知れません。
それくらい感情というのは、私たちが生きていくうえで必須なものなのです。
だからこそ、私たちにとっては、これらの感情をコントロールし、折り合いをつけていくことが大切になってきます。
感情の責任は誰にある?
では、その感情の責任は誰にあるのでしょうか?
同じお笑い番組を見て・・・
大笑いする人もいれば、くだらないと感じる人もいます。
同じドラマを見て・・・
感動して涙がこぼれる人もいれば、逆にしらけてしまう人もいるかもしれませんね。
誰かのある行動によって・・・
怒りを感じる人もいれば、特に何も感じない人もいます。
このように、感情は、私たち一人ひとりが持つ固有のもの。
それなら、その感情の責任は、いったい誰にあるとあなたは考えますか?
実は、私たちは、あらゆる人間関係の中で、これをしっかり意識しておく必要があります。
感情というのは、その人自身のものだからこそ、どう感じるのかもその人次第。
つまり、自分の感情をコントロールできるのは、自分だけということです。
と言うことは・・・
私は、私の感情に対して責任がある。
あなたは、あなたの感情に対して責任がある。
夫は、夫の感情に対して責任がある。
妻は、妻の感情に対して責任がある、ということなのです。
暴力の責任は誰にある?
それでは、ここからは暴力・DVの話に戻しましょう。
たとえば、A氏が自分の怒りにまかせて、職場で上司を殴ったらどうなるでしょうか?
腹が立ったからといって、A氏が隣に住んでいる人を蹴り上げたらどうなるでしょうか?
場合によっては警察沙汰となり、傷害事件に発展し・・・
A氏は、事件の加害者になってしまう可能性すらあるのです。
つまり、怒りの感情から暴力行為をしたA氏は、加害者としてその行動の責任を自分で取ることになるわけです。
こうして客観的に考えていくと、この流れはごく当然のことですよね。
そして、これはもちろん夫婦の間でも同じ考え方のはずですが・・・
実は、私が『コロナDVを防ぐには』としてあげられていた内容に対して覚えた違和感は、まさにここ><
相手を観察して、どんな状況でDVが起きるかを見極める。
そして、DVが起きないような対策を、被害者がとる。
これでは、加害者の感情に対する責任を、被害者が取らされてしまっていませんか?
そして、被害者の対応が悪いから加害者に殴られる・・・
受け取り方によっては、このように誤ったメッセージとして、伝わってしまう可能性があるのです。
そうすると、被害者に対して、こんな言葉をかける人がいるかも知れませんね。
「あなたの対応が悪いから、殴られても仕方がないね」
「だから、あなたが暴力を受けてしまうんだよ」
「これからは、怒らせないようにしないとね」
そして、
「おまえが口出しをするから、俺は怒ったんだ」
「おまえが俺を怒らせるから、本当は殴りたくないのに殴ったんだ」
「俺に殴らせる、お前が悪い」
という加害者の言い分を被害者が信じて、自分を責めてしまうことになるのです><
でも、これって、一番重要な視点が抜けてしまっていますね。
それは、A氏の例で分かると思いますが・・・
暴力は、被害者ではなく、ふるった側に責任があるということ。
だから、自分の怒りやストレスを、パートナーへの暴力で発散するのは間違ったやり方なのです。
自分の感情やストレスは、自分でコントロールする必要があるのです。
DVでは被害者に感情の責任を取らせてしまいがちなのはなぜ?
それでは、DVでは、被害者に感情の責任を取らせてしまいがちなのは、どうしてなのでしょうか?
それは、家族のケア役割を、私たち女性が担っていることが、大きく関わってきています。
実は、私たちは子どもの頃から、色んな価値観や固定観念を刷り込まれて成長しています。
その中の一つが、性別役割分業意識。
これは、『男は仕事、女は家庭』という、性別によってその役割が決められていること。
だから、私たちの中に根強く残っている『女は家庭』という意識から、多くの女性が家族のケア役割を担っている現状があります。
そして、そのケア役割は、夫や子どもの世話をすること。
食事の支度をしたり、洗濯をしたり、掃除をしたり・・・
このように、家族が生活していく上で必要な世話をする、という行動をイメージする方が多いのではないでしょうか。
でも実は、それだけではありません。
夫や子どもが、心地良く過ごせるための居場所を作る。
そのために、家族の感情の後始末まで、女性が担っている傾向が強いのです。
だから、本当は上司に対して怒っていたのに・・・
会社では何も言えない夫が、家に帰ってきてから妻のことを責め立ててストレスを発散する。
あるいは、夫の機嫌が悪いと自分まで落ち着かなくなって・・・
何とか機嫌を取らないといけない、と思って妻があれこれ世話をしてしまう。
こんな状況が、起こったりすることがある。
これがエスカレートしてしまったのが、今も大きな社会問題となっているDVですね><
現状では、DV被害者の多くが女性。
その背景には、これだけではなく、さまざまな問題が隠れているのです。
【参考記事】
いかがでしょうか?
今日は、「DVを引き起こす感情の責任は誰にある?」というテーマでお伝えしてきました。
自分の感情の責任は、自分にあります。
そうは言っても、これは本当に難しいです。
私も、自分の感情をコントロールできずに、右往左往してしまうことがよくあります(;’∀’)
あるいは、他者の感情に過剰に反応してしまったり・・・
でも、そこを意識出来るのと出来ていないのとでは、全然違います。
意識出来ているからこそ、気付けるのです(*^^*)
自分の感情をコントロール出来ていない時の自分や、他者の感情に過剰に反応している自分に・・・
そして、修正をかけられる。
これを繰り返し練習することで、私たちは感情をセルフコントロール出来るようになっていくのです。
あなたも、自分の感情と自分以外の人の感情の扱い方を少しでいいので意識してみませんか?
練習を重ねることで、あなたもきっと、いつの間にか人間関係が楽になっていることを、体感出来ていくと思います^^
このように、
「女性としての役割」や「こうしなきゃ!」に過剰に囚われている自分に気付き、
ものの考え方や価値観を振り返りながら、行動を変えていくのが
チェンジング・カウンセリング®独自の特徴です。
あなたも、あなたの抱えている悩みの解消に、
チェンジング・カウンセリング®を取り入れてみませんか?
【参考記事】
あなたが1日も早く、感情についての悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
~あなたが、感情についての悩みで苦しんでいるなら『チェンジング・カウンセリング』がお役に立てると思います~
この記事を書いた人
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~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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