『発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすかかわり方』を読んで思うこと

 

こんにちは。

 

《40代、50代女性専門》

ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分へと導いていく

チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

 

今日は、私からあなたへ

おすすめの本を1冊ご紹介したいと思います。

 

あなたは、加藤潔さんという方を、

ご存知でしょうか?

 

実は、昨年の夏、私は

加藤潔さんが講師をされた講演会に行き、

初めてこの方を知りました。

 

その講演会のパンフレットの講師紹介には、

『元 社会福祉法人 はるにれの里 / 札幌市自閉症者自立支援センターゆい / 札幌市自閉症・発達障害支援センターおがる 統括責任者』

というすごい肩書きが、

ずらずらと並んでいて・・・

 

「なんだか、堅い話をするのかなぁ~」

と、少しマイナスイメージをもっていました(;’∀’)

 

ところが、いざ講演会が始まると

すぐに先生の話に惹きこまれ

あっという間に、

時間が過ぎていったのを覚えています。

 

本当に楽しくて、

その発想の豊かさ・面白さに、

良い意味で私の予想は、

思いっきり裏切られました。

 

そして、その講演会で

猛アピールをしていた(笑)

先生のご著書を2冊購入し、

読んでみたのです。

 

すると、サラッと読みやすく

一気に読み終えました。

 

実は、不登校・ひきこもりの背景に

発達障がいが隠れていることもあります。

 

でも、そうでは無かったとしても・・・

 

この先生の子どもや親を見るまなざしは

とても優しくて、

もし今、あなたが

何か子育てで悩んでいるのなら

きっと元気を貰えるのではないかと

感じています。

 

そこで今日は、手元にある2冊のうち

『発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすかかわり方』

という本についてご紹介していきます。

 

この本に書かれている内容とは

 

この本は、全7章で構成されています。

 

1章から6章までは、まさに、

発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすかかわり方を

Q&A方式で書き進められています。

 

質問に対して

具体的な対応策が書かれているので、

とても分かりやすいです。

 

イラストや写真なども使われていて、

対応方法が、よりイメージしやすいと思います。

 

そして、最後の7章では、

親へのメッセージが綴られています。

 

そこで、内容ごとに

2つに分けて、別々にお伝えしていきますね。

 

 

親へのメッセージ

 

まず初めに、

7章 親としてのありよう 

から、親へのメッセージをご紹介していきます。

 

  ◆親は長距離ランナー

 親業には基本的に休みというものがありません。24時間受付という体制を求められることすらある生業です。ひたすら走り続ける長距離ランナーと言えるかもしれません。長距離ランナーには補給所が必要です。42.195㎞を走るマラソンランナーも、水分やスポンジを手にしながらゴールをめざします。それよりもはるかに長い時間を走り続ける親業も、水分やスポンジを手にしていいですよね。

【出典:発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすかかわり方 145ページから抜粋】

 

 子育てにおいて少しの休息をとりながら前に進もうとすることを「気合いがたりない。根性がない。精神がたるんでいる」と周りから思われ、自分で思い、ひたすら頑張り続けて疲弊していく何人かの親御さんを見てきました。気合い・根性・精神論は頑張り続けるためにあるものなので、休息をとりながら頑張り続けられるのなら、それもりっぱな気合い・根性・精神論だと思います。

 自分を責める必要はまったくありません。ときには堂々と休んでください。停泊は後退ではないのですから。停泊している間にエネルギーをためてまた走り出せばいいのです。

【出典:発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすかかわり方 146ページから抜粋】

 

あなたは、どうでしょうか?

 

自分が休むことに罪悪感を覚えて、

疲れ切ってないですか?

 

今の社会では、

子育てについて、

母親一人に過重な責任を負わせている。

 

そういう家庭が、

多く見受けられます。

 

だからこそ、

子育てがうまくいかないと、

自分のせいだと思い込み

母親失格だと自分を責めてしまう><

 

もしあなたが、

そういう状況にあるのなら、

とても辛いのではありませんか?

 

だから、そんな時は、

ちゃんと自分を休ませてあげてください。

 

そして、誰かに

「たすけて」と

伝えてくださいね。

 

【参考記事】

「私は母親失格だ・・・」と自分を責めなくても大丈夫

 

 

具体的な「ステキ」を伸ばすかかわり方

 

次は、具体的な

「ステキ」を伸ばすかかわり方についてです。

 

1章から6章まで、

それぞれの章ごとに複数のQ&Aが

設定されています。

 

それぞれのQ&Aの流れとしては、

「こんなことに悩んでいませんか?」

で始まり、その対応として

「ポジティブな見方で発想を転換!」

「子どもをその気にさせるコツ&ツボ」

という2つの項目で答えています。

 

それでは、ここで

第5章 発達障がいの受けとめ方 

に書いてある、1つ目の質問に対する

回答をご紹介します。

 

質問は、

自閉症スペクトラム障がい

と診断を受けたお子さんのいる親からの、

発達障がいをどう理解すればいいのか

という内容です。

 

この質問に対して

「子どもをその気にさせるコツ&ツボ」で

回答している中の1つ、

◆障がいは関係性の中に存在する

から、取り上げてみます。

 

ここでは、具体例として、

『オバケのQ太郎』という

名作漫画が出てます。

 

あなたも、この漫画

ご存知でしょうか?

 

この漫画では、

Q太郎の弟であるO次郎という

登場人物がいましたよね。

 

この子の発語は「バケラッタ」のみ。

 

確かにそうでした^^

 

 O次郎が「バケラッタ」で表現したいことを兄のQ太郎や姉のP子、居候先の正太くん、はたまたアメリカ帰りのドロンパくんまでが理解してくれます。確かに「バケラッタ」しか言えないことは障がいなのかもしれませんが、わかり合える関係としてそこに障がいはありません。だからO次郎は、いつも伝わる確信を持ってぶれることなく「バケラッタ」と言えるのです。

 つまり、障がいは個人の中にあるのではなく、あくまで関係性の中にのみ存在するものだと言えます。その人をどうこうしようとする前に、周囲が変わればいいのです。そうしたらO次郎のように堂々と自分の持てる力を発揮する人に育っていくはずです。

【出典:発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすかかわり方 107ページから抜粋】

 

そして、先生はこのあと、

日本語では、

・自閉症スペクトラム障がい・自閉スペクトラム症などと表記されている『ASD』

・注意欠如多動性障がい・注意欠陥多動性障がいなどと表記されている『ADHD』

・学習障がいと表記されている『LD』

について、発想の転換をして伝えてくれています。

 

ASD:あ(A)れ? す(S)げえ! ど(D)っちも君です

⇒ 得意と不得意の差が大きいけれど、それでいいのです。そのバランスのまま成長すればいいのです。

ADHD:あ(A)ちこちいくけど だ(D)いじょうぶ  は(H)らはらするけど だ(D)いじょうぶ

⇒ AとHの特性はあるかもしれないけれど、それを知っておけば大丈夫なのです。

LD:(Learning)なんて ど(D)うにでもなるさ

⇒ 自分の学び方の特性を知っておけばどうにでもなるのです。

【出典:発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすかかわり方 112ページから抜粋】

 

なんだか、ちょっと

肩の力が抜けて

クスっと笑えませんか?

 

 

『発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすかかわり方』を読んで思うこと

 

そして、全編通して私が感じたこと。

 

子育てって、

子どもを育てること。

 

そんなに簡単にいくはずは無いですよね。

 

でも、だからこそ、

少しでも親が苦しまないように、

工夫をしていく必要があるのだと感じます。

 

そして・・・

 

実は、私自身、

息子の不登校・ひきこもりで

悩み苦しんだ経験があります。

 

子どもは学校で勉強をし

大人は仕事をする

というのが前提の、今の社会。

 

だから、

学校に行くことが当たり前

という価値観では、

不登校はあり得ない。

 

働くことが当たり前

という価値観では

ひきこもりは認められない。

 

このように、

『ふつう』という枠から外れた少数派、

『ちょっと人とちがう』ことで

子育ての悩みって

生じて来るのではないかと感じます。

 

発達の仕方が

定型とは少しちがう発達障がいも、

そうですよね。

 

だからこそ、

悩むのです。

 

この世に同じ人など、

一人もいないのに・・・

 

不思議ですよね。

 

それぞれのちがいを認め合い

補えあっていければ

もっともっと、

生きやすい社会になっていくのにね。

 

このように、

「女性としての役割」「こうしなきゃ!」に過剰に囚われている自分に気付き

ものの考え方や価値観を振り返りながら、行動を変えていくのが

チェンジング・カウンセリング®独自の特徴です。

 

あなたも、あなたの抱えている悩みの解消に、

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【参考記事】

チェンジング・カウンセリング®のカリキュラムの内容とは?

チェンジング・カウンセリング®があなたに必要な理由

チェンジング・カウンセリング®とは何か?その全体像とは?

 

いかがでしょうか?

 

今日は、

『発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすかかわり方』

という本をご紹介してきました。

 

まさに、あるあるの質問に

丁寧に色んな視点から答えてくれていて、

ほんとうに1冊まるまる、

先生の体験から紡ぎ出された

温かい言葉たちで作られている

貴重な本です。

 

そして、とにかく

一生懸命伝えようとしている

先生の熱い思いが、

ひしひしと伝わってきて

心があったかくなりました。

 

ちなみに、もう1冊は

『発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすことばがけ』

という本です。

 

もし、ご興味があれば、

こちらもオススメですよ。

 

2冊両方揃えて、

手元に置いておくのもあり^^

 

講演会で先生が、

2冊一緒にプッシュしてましたから(笑)

 

そうそう、

講演会を聞きに行くのもお勧めです。

 

きっと、先生のパワーを浴びて

たくさん笑って

元気になれるんじゃないかなと思います(*^^*)

 

ちがいを認め合う社会。

 

『みんなちがって、みんないい。』

という

金子みすゞさんの世界観が

実現するといいですね。

 

そんな社会を、

子ども達に手渡して行きたいですね。

 

あなたが1日も早く、

子育ての悩みから解放されることを願っています。

 

いつでも私は、あなたを応援しています♪

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

~あなたが、子育ての悩みで苦しんでいるなら『チェンジング・カウンセリング』がお役に立てると思います~

 

 

この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分へと導くチェンジング・カウンセリング®

「女性としての役割」や「女らしさ」に囚われ、
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40代・50代女性のあなたへ

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