ひきこもりの息子に約束をさせることのリスク
こんにちは。
《40代、50代女性専門》
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
このブログを読んでいただいているということは、あなたには、不登校・ひきこもり状態の息子さんがいらっしゃるのでしょうか?
毎日毎日、息子さんのことを考えると、不安で居ても立っても居られない><
一瞬たりとも、息子さんのことが頭から離れない。
いつまでこの状態が続くのだろう・・・
いつになったら、外に出られるようになるのだろう・・・
そうやってあなたは、自分の中でぐるぐると、不安な思いをめぐらせながら、日々過ごしているのかもしれませんね。
苦しいですね・・・
そして、思わず息子さんに
「あなたは、いつ〇〇に行くの?」と、聞いてしまう(-_-;)
すると、息子さんが答える。
「明日は、学校に行くね」
「明日は、床屋に行くよ」
「明日は、バイトの面接に行くね」
「分かった。それじゃ、明日はちゃんと行くのよ」
こうして約束をさせては、期待に胸を膨らませて・・・
「良かった♪明日こそは、この子も行ってくれる^^」
実は、これはまさに・・・
かつての、私自身の姿です><
だからこそ、あなたの気持ちがとてもよくわかる。
ところが・・・
もし私のように、あなたが息子さんに、こういった約束をさせているとしたら・・・
実はそれって、息子さんを苦しめることになる、というリスクをはらんでいる可能性が><
そこで今日は、「ひきこもりの息子に約束をさせることのリスク」というテーマでお伝えしていきます。
ひきこもりの息子に約束をさせたいのはどうしてか
それでは、ひきこもりの息子に約束をさせたいのは、どうしてなのでしょうか?
私の場合は、『自分の不安を和らげるため』でした(-_-;)
我が家の息子は、高校1年の夏休み明けから学校に行き辛くなりました。
その後、何とか2年生に進級できたものの、数日しか登校出来ず><
そのまま、ひきこもり状態へ。
結局、2年生の末に退学しました。
私にとって、一番苦しかったのはどの状態の時かと言うと、息子が高校1年生の夏休み明けから、完全不登校になるまでの間です。
まさに、学校に行ける日があったり、行けなかったり・・・
その状態の時が、今振り返ると1番、精神的にダメージが大きかったです。
行くのか、行かないのか。
息子の行動によって、私のメンタルも大揺れ(-_-;)
ポジティブになったりネガティブになったり・・・
ほんとうに、台風の日に出航した船のような状態でした><
それは、どうしてなのか?
「この子が不登校から、そのままひきこもりになってしまったらどうしよう・・・」
「ひきこもりになったら、この子の将来はどうなってしまうの?」
実は、こんな不安が、私の心の根っこにあったのです。
だからこそ、何とか学校に行かせたい。
学校との繋がりを、保ち続けたい。
その不安な気持ちを治めるために、どうにかして息子を学校に行かせたいと考えていた私は、
「明日は、どうするの?」
と、息子に問いかける。
「明日は、行くよ」
という返事を息子からもらうと、一安心。
こうして無理やり、息子に約束をさせてしまう結果になっていて><
ところが・・・
その明日が来ても、朝、起きられない息子が登校することは、ほぼなくて・・・
期待が外れ、私はどよ~んとなって落ち込んでしまう。
「行く」という息子の言葉にすがって期待を持つからこそ、「行けない」という事実に対して、余計にがっかりしてしまうのですよね(-_-;)
こうしてその頃の私は、自分の不安を抱えきれずに、息子に持たせてしまっていました><
ひきこもりの息子に約束をさせることのリスク
私が息子に、約束をさせていたこと。
これは、のちのち、息子にとって苦しい状況を作り続けていたことが分かりました。
息子も、私の期待を感じているからこそ、それに応えようと「行く」と約束をする。
ところが、行こうとしても、身体が言うことを聞かずに行けない><
約束をするからこそ、それを守れないことで私が息子に与えていたのは、罪悪感や自責感・自己否定感の植え付け・・・
たとえば、あなたも自分のこととして、ちょっと考えてみてくださいね。
あなたがもし、今はまだ自分には出来ないことを「やる」と言わされ、頑張っても結果は出ない。
そんな状況に置かれた時、あなたはどうなるでしょうか?
きっと出来ない自分を責めて、落ち込んで・・・
どんどん自分を否定していく。
そんな、マイナスのスパイラルに突入!
そういう状況が、イメージ出来ませんか?
でも、当時の私は、そういう息子の気持ちや状況まで、考えることが出来ませんでした。
おそらく私自身の苦しみ以上に、当時の息子は苦しんでいたのだと思います><
自分の不安を和らげるために、無理やり息子に「明日は行くよ」と約束させること。
それは、息子の状態をより悪化させてしまう可能性があるという、大きなリスクを伴っていたのです。
そしてこの状態は、私たち母子にとって、お互いのメンタルに悪影響を与え合っていました。
それが、今振り返るとよく分かります(-_-;)
【参考記事】
いかがでしょうか?
今日は、「ひきこもりの息子に約束をさせることのリスク」というテーマでお伝えしてきました。
私たち女性には、家族の世話をするという役割が与えられています。
だから、常に家族のことばかり考えている。
そして、女性に求められている『良い母親』『良い妻』『良い嫁』『良い娘』・・・
そういった役割をこなすのに、必死な生活を送っている状況(-_-;)
もしかしたら、あなたは仕事もしているかもしれませんね。
仕事をしながら、家事や子育てを一手に引き受け、頑張っている。
そんな状況が、私の目に浮かんできます><
だから、あなたが不登校・ひきこもり状態の息子さんのことばかり考えているのも、当たり前のことなのです。
それを、私たち女性は、期待されているのだから・・・
でも、あなたには、ぜひ息子さんの言葉に一喜一憂することなく、どっしりと安定した港を作ることを目指してほしいと思います。
そうすれば、私みたいにあなたは、息子さんに出来ない約束をさせる必要はありませんよね。
そのために必要なのは、息子さんではなく、あなた自身に目を向けること。
それが結果的には、息子さんのためにもなっていくのです^^
当時心配していた通り、息子は不登校からひきこもりになりました。
でも、5年以上のひきこもり状態から抜け出し、息子はすでに家から独立して、しっかり社会人として働いています。
もちろん、そこに行くまでにはいろんな段階があり、彼のペースでステップを進めながらでしたが・・・(*^^*)
だから、こういう嬉しい未来が、あなたの息子さんにも訪れるかも知れませんね。
そのためにも、あなた自身が、自分の在り方やこれからの生き方など、自分自身に視点を向けて考えること。
その時間を作ることが、大切なのです。
そして、息子さんの状態がどうであれ、まずはあなたが『ぶれない私』を構築していく。
息子さんが、学校に行っても行かなくても・・・
息子さんが、ひきこもっていようがそうでなかろうが・・・
あなたはいつも、変わらず『そこ』にいればいいのです(*^^*)
でも、ぶれることもありますね、私たちには感情があるのだから(;’∀’)
だからこそ、まずは練習をしてみませんか?
すぐにぶれてる自分に気付いて、『そこ』に戻ることが出来るようになるために^^
それを見て、息子さんはきっと安心する。
そして、ゆっくり休めるようになると、そこで初めて息子さんはエネルギーを充電することが出来るようになるのです。
ぜひ、この機会に、あなたも自分自身のこれからを考える時間を作ることに、挑戦してみてくださいね。
それが、あなたの今後の人生を、大きく好転させていくはずです(*^^*)
このように、
「女性としての役割」や「こうしなきゃ!」に過剰に囚われている自分に気付き、
ものの考え方や価値観を振り返りながら、行動を変えていくのが
チェンジング・カウンセリング®独自の特徴です。
あなたも、あなたの抱えている悩みの解消に、
チェンジング・カウンセリング®を取り入れてみませんか?
【参考記事】
あなたが1日も早く、ひきこもりという悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
~あなたが、ひきこもりという悩みで苦しんでいるなら『チェンジング・カウンセリング』がお役に立てると思います~
この記事を書いた人
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~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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