『翼ひろげる子』を読んで思うこと
こんにちは。
《40代、50代女性専門》
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
今日は、私からあなたへ
おすすめの本を1冊ご紹介したいと思います。
あなたは、医者でありカウンセラーでもある
明橋大二先生をご存じでしょうか。
明橋先生は、
『輝ける子』
『思春期に頑張ってる子』
『この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだー
これで、子どもの未来が輝く』
『子育てハッピーアドバイス』など、
多くの書籍を出されています。
実は私には、
不登校・ひきこもりだった息子がいます。
特に、不登校初期から
ひきこもりになっていった頃は、
本当に辛く悲しい思いをしていました。
「母親として、いったいどうしたらいいんだろうか・・・」
と、悩み苦しみました。
そんな時に、明橋先生の書かれた
この本に出会ったのです。
心が弱っている時って、
なかなか本を読む気持ちにもなれませんよね。
でも、この本は文字も大きく
とても読みやすいのです。
さらに、イラストも
優しい色使いで書かれていて、
すごく穏やかな気持ちになれる^^
国内外のステキな風景写真や、
かわいいお花の写真もたくさん載っています。
それらの写真は、
息子のことで張りつめている私にとって、
気持を緩めてくれる役割を
担ってくれていました。
そしてこの本を読み進めるにつれて、
少しずつ私自身の気持ちが癒されると同時に、
とても前向きな気持ちになれました。
自分達家族にも、希望が見えている
という感覚を得られたのです。
それは、当時の私にとって
確かな道しるべとなってくれました。
頑張る力を、貰えました。
そこで、今日は
『翼ひろげる子』という本について
ご紹介していきます。
この本に書かれている内容とは
まず、表紙の副題に書いてある言葉を
ご紹介しましょう。
子どもの生きる場所は、家庭、学校、友達の3つ。そのどれか1つにでも自分のことを受け止めてもらえるならば、子どもは生きていけるー
【出典:翼ひろげる子 “表紙”から抜粋】
これが、明橋先生の
1番伝えたいことなのではないでしょうか。
そしてそのための具体的なやり方が、
本文の中にはたくさん載っています。
まず冒頭から始まる、
登校を渋る男の子のエピソード。
この例を通して、
家族の取るべき対応が、
とてもわかりやすく解説してあります。
読んでいると、
すとん、すとんと腑に落ちていくのが分かります。
それくらい、専門用語など全く使わず、
医学の知識が無くても
理解しやすい表現で書いてくれているのです。
そして、当時、衝撃だったのは、
この男の子の登校渋りが改善していった経緯。
では、どうして、家族がこのように変われたのでしょうか。
それは、皆が、この子の症状を、この子のわがままだ、とか、甘えている、とか、我慢が足りない、とか、この子のせいにしなかったからです。そうでなく、この子が、こういう症状を出すのは無理もない、それだけひどい環境だったんだ、だから周りが変わらなければ、と皆が動いたからです。
もし、すべてをこの子のせいにしていたら、この子も、立ち直れなかったでしょうし、家族も、苦しいままだったでしょう。
子どもは、家族みんなの苦しみを癒す、大きな力を持っています。子どもの力が、家庭を変えるのです。
【出典:翼ひろげる子 32ページから抜粋】
子どもの出してくる行動や症状には、
必ずそれだけの理由や背景がある、
という視点を親が持つことがどれだけ大切かについて、
再確認させてもらえます。
そして、その子どもの症状が起きる原因を
『周囲とのパイプの詰まり』と表現しています。
つまり、コミュニケーションが
うまく取れていないということ。
子どもと周囲との、
コミュニケーションのパイプが詰まっている状態が原因で、
子どもがさまざまな症状を出す
という考え方です。
この話は、親子関係だけではなく、
まさに人間関係一般に通用する話です。
夫婦や地域・職場など、あらゆる人間関係の中で
とても参考になる内容が書かれています。
なので、お子さんの
ひきこもりで悩んでいる方だけでなく、
ご自身がひきこもりの当事者である場合でも、
一読する価値があります。
またこの本には、Q&Aも載っていて、
26種類もの質問に具体的な原因や対応などの答えを
書いてくれています。
特に “Q26” は
『長期間、引きこもっている子どもに、
今後、どう対応すればよいでしょうか。』
という質問です。
このブログを読んでいらっしゃるあなたには、
これも本当に参考になるはずです。
『翼ひろげる子』を読んで思うこと
この本には、
私が息子のことで苦しんでいた渦中の頃、
心が折れそうになるたびに、読み直し、
また前に進む勇気を貰っていました。
そして、我が家のひきこもりだった息子は、
5年以上の巣ごもりを終え
息子のペースで、
ひきこもりから抜け出していきました。
それが出来たのは、
試行錯誤しながらも、
家族みんなで同じ目的に向かって
進んできたからだと感じています。
だからこそ、今、私が思うのは、
息子のひきこもりは
息子だけの問題ではなかったということ。
私たち家族も、苦しみもがきながら、
まさに、この本の
冒頭に書かれていたエピソードのように・・・
息子の出したSOSを、
息子の問題で終わらせず、
家族の問題としてとらえ、
家族関係の再構築を図る覚悟を持って
言動を変えて来たことが、
良かったのだと確信しています。
そして、もう一つ。
“Q26”の回答で、
このような相談があったときに、
先生がアドバイスをしていることが、
8項目に分けて書かれています。
最後に、その中の
8番について抜粋してお伝えしていきますね。
(8)最後に、親自身が、生きがいを見つけて、自分の人生を充実させていくこと。子どもの回復と、親の幸福を、切り離して考えることが大切です。
(中略)
「あなたの人生だから、あなたの自由にしていいんだよ。親は親で、何とかするから」と言ったほうが、よほど、子どもの心は軽くなります。そしてその時、ようやく子どもは、自分の人生を歩むことができるようになるのです。
【出典:翼ひろげる子 249~250ページから抜粋】
お子さんがどんな状態であっても、
あなたはあなた自身の幸福を
求めていいのです(*^^*)
あなたも、あなた自身の幸福について、
しっかり考えてみる時期が
来ているのかも知れませんね。
そして、それがかえって、
お子さんの自立にとっても
良い影響を与えていくはずです^^
いかがでしょうか?
今日は、
『翼ひろげる子』という本について
ご紹介してきました。
息子がひきこもりから抜け出すためには、
息子が変わらないといけない。
当初の私は、このように考えていました。
でも、学びを重ねることで、
少しずつ、息子だけの問題ではない
ということに気付いていって・・・
親も対応を変える必要があることを、
やっと理解したのです。
【参考記事】ひきこもりの息子が変わっていく親の接し方
【参考記事】子どもを黙って見守る方法
そこで、私が
息子の出す症状に対してやってきたことは、
『問』を立てること。
「なぜこの子は、
お風呂に入らないのだろうか?」
「なぜこの子は、
ゲームばかりしているのだろうか?」
そうすると、
それまでイライラしていた気持ちが落ち着き、
その行動に走っている
息子の苦しさが見えてくる気がしました。
そうすると、不思議なくらい、
私自身の息子に対するまなざしが
変わっていったのです。
今、あなたが、
あの頃の私のように、
お子さんのひきこもりで悩んでいるのだとしたら・・・
そして、お子さんの行動が理解できずに
イライラして怒りがわいてくるのなら、
是非この本を手に取って読んでみてくださいね。
このように、
「女性としての役割」や「こうしなきゃ!」に過剰に囚われている自分に気付き、
ものの考え方や価値観を振り返りながら、行動を変えていくのが
チェンジング・カウンセリング®独自の特徴です。
あなたも、あなたの抱えている悩みの解消に、
チェンジング・カウンセリング®を取り入れてみませんか?
【参考記事】
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
~あなたが、ひきこもりという悩みで苦しんでいるなら『チェンジング・カウンセリング』がお役に立てると思います~
この記事を書いた人
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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「こうしなきゃ!」と自分を追い詰めて苦しんでいる
40代・50代女性のあなたへ
あなたのひきこもりという悩みは、お子さんやご家族がひきこもっているからでしょうか?それとも、ご自身がひきこもっているということでしょうか?
ひきこもりという悩みから抜け出すには、どちらの場合においても、まず自分自身が自由になることが必要です。そのために大切な視点が「女性としての役割」や「女らしさ」への囚われ。それが「こうしなきゃ!」と、自分で自分を追い詰めてしまうことに繋がっているからです。
あなたも自分の中に隠れているその視点に気付き、ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分を目指していく方法を学んでみませんか?