女性にとっての『労働』とは?
こんにちは。
《40代、50代女性専門》
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
今日はいきなりですが、質問からいってみましょう。
あなたは、『労働』を、どのように捉えていますか?
と聞かれたとき、あなたの頭の中は、何をイメージしているでしょうか?
金銭的な対価をもらえる労働を、思い浮かべますか?
それとも、家庭内での家事や育児・介護などの、対価をもらえない労働(主婦業)を、思い浮かべるでしょうか?
おそらく・・・
女性は、両方とも思い浮かべることが多いのではないかと思います。
そして、後者が出て来るのは、おそらく私たち女性ならではの考え方(;’∀’)
試しに、男性に同じ質問をしてみたら、どうなるでしょうか?
たぶん『労働』という言葉から、家事や育児・介護などを思い浮かべる人は、あまりいないはずです。
最近は、『主夫』という言葉も聞くようになってきたので、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが・・・
ただ、それは例外的なことなのではないでしょうか。
それぐらい、家事、育児・介護などのケア役割は、私たち女性に直結しているのです。
でも、それはいったい、どうしてなのでしょうか?
そこで今日は、「女性にとっての『労働』とは?」というテーマでお伝えしていきます。
ジェンダー(社会的性差)とは?
まず、あなたに知っておいていただきたい、大前提があります。
それは、ジェンダー(社会的性差)という考え方。
そこでまずは、このジェンダーについてお伝えしていきます。
ジェンダーとは、私たちが生まれた時の生物学的性別による男女とは、ちがう意味を持った性別です。
たとえば、『男は仕事・女は家庭』のような、性別によって、それぞれに期待される役割があること。
男性に与えられているのは、時代や社会がどんなに変わっても、経済的な面で家族を支えるという役割です。
つまり、男性は『対価を貰って働くこと』を主体としての役割を担っているということ。
そして私たち女性が、女性に生まれたからこそ期待されているもの。
それは、他者へのケア役割です。
子どもの頃から、
「あなたは女の子なんだから、お手伝いをしなさい」
「女の子だから、あなたは料理を作りなさい」
「女の子なんだから、部屋をきれいに片付けなさい」
このようなことを、あなたも言われてきていませんか?
特に私のように、『昭和生まれの昭和育ち』にとっては、これらはごくごく当たり前に、日常生活の中で飛び交っていた言葉。
だから、それが普通の状態になってしまうわけです(;’∀’)
そしてそれが、自分の性格や個性と合っていれば、特に問題ないわけですが・・・
もともと持って生まれた、本来の自分の特性と合わない場合には、苦しみを生み出してしまうということにもなりかねません><
実は、私たちの意識の中には、このような考え方が、いまでも根強く残っているのです。
ここまでの話で、ジェンダーという考え方が、私たちの意識の中にあるということを理解してもらえたと思います。
女性にとっての『労働』とは?
次に、女性にとっての『労働』を、みていきましょう。
ここでは、労働に対する対価が払われるかどうかの違いによって、2種類に分けてみました。
無償労働
1つ目は、無償労働です。
無償労働とは、働いてもそれに見合った対価をもらえない労働のこと。
無償労働:お金が支払われない労働。アンペイドワークともいう。無償労働の典型は家事労働であり、働いているにもかかわらず、市場では評価されない「見えない」労働である。
※出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
たとえば・・・
◎家事(炊事、掃除、洗濯、縫い物・編物、家庭雑事)
◎介護・看護
◎育児
◎買い物
◎ボランティア、地域活動など
このような労働が、無償労働には含まれています。
よ~くこれらの内容を見てみると、主にケア役割として、女性に期待されているものがとても多いですね。
つまり、主婦の仕事です。
私も、出産・育児のために仕事を辞めて、専業主婦だった時があります。
専業主婦って、ほんとに大変ですよね(;’∀’)
よく、3食昼寝付き、なんて言われたりもしていますが・・・
考えてみると、24時間365日、年中無休なんです(;^_^A
しかも、給料もありません><
そして、やろうと思えばいくらでも仕事はあり、終わりがない。
「ここがゴールです」という線引きがないため、達成感を持ちにくい。
その上、やって当たり前、やらないと価値がないような存在として扱われ・・・
ある意味、最恐のブラック企業で働いているような状況にもなりかねません。
そう考えると、なんだか切ない存在ですよね><
ところが、内閣府が無償労働を貨幣評価したデータによると、専業主婦の無償労働評価額は、 304.1 万円(2011年)でした。
凄いですよね。
専業主婦のみなさん、もっと自信を持ちましょうね^^
有償労働
では次に、有償労働です。
これは、労働に対して、きちんと賃金という形で対価がもらえるものです。
日本社会では、主に男性が担ってきたのが、この有償労働。
有償労働:無償労働に対することばは有償労働(ペイドワークpaid work)である。有償労働の典型は雇用労働であり、物を生産したり、サービスを提供したりして、それに対する対価としてお金(賃金)が支払われる労働である。
※出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
でも今は、女性活躍推進法などもでき、男性だけでなく、女性が社会に出て働くことも期待されているわけです。
少子化・超高齢化という社会の変化によって、女性の労働力を社会が求めているということ。
でも女性は、『専業主婦』として家庭に入ることを期待されていた時代もありましたね。
だからこそ、女性が社会に出て働くようになっても、家事・育児・介護などのケア役割は、女性の肩に背負わされたまま><
『家の中のケア役割だけでなく、外に出て仕事もやってね』
こんな状態で、疲弊していく女性の多いこと><
ほんとうに、残念なことです。
ちなみに、共働きの場合の無償労働評価額は、 223.4 万円(2011年)です。
主婦でも共働きをしている人は、有償労働の賃金+223.4万円も稼いでいるということ。
これまた、すごいことですよね。
でも、この状況で、本当に苦しんでいる人たちもいるのです。
今の社会では、経済の低迷が続き…
シングルマザーが、ダブルワーク、トリプルワークで、苦しい子育てをしている状況がある。
このシンママたちの日常は…
ダブルワーク+家事労働…
トリプルワーク+家事労働…
これが今、女性の置かれているリアリティだったりするのです(T_T)
こんな毎日を送っていたら、肉体的にも精神的にも追い詰められていくのは、当たり前ですね。
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いかがでしょうか?
今日は、「女性にとっての『労働』とは?」というテーマでお伝えしてきました。
私たち女性は、女性であるということで、無償労働としての家事・育児・介護といった、ケア役割を背負っています。
さらに今では、有償労働としての働き方も、求められている現状がありますね。
女性だけでなく男性も、家庭における無償労働を一緒に協力してやっていく。
また、女性が社会で働くことによって賃金を受け取り、男性1人で経済的責任を負わなくてもいい。
そんな社会を、子どもたちに手渡していきたいですね(^ ^)
誰か1人が、過重な責任を背負ってしまうことのないように。
あなたが専業主婦であろうと、仕事をしている兼業主婦であろうと・・・
とにかく、あなたが今とても頑張っていることを、私は知っています。
でも、頑張りすぎると体調を壊しかねません><
だから、あなたも自分自身を、時にはいたわってあげてくださいね^^
時には、自分に優しくしてあげてください。
あなたのエネルギーが、完全に切れてしまわないように・・・
今1番必要なのは、家族のケアよりも、もしかしたらあなた自身のケア。
つまり、『セルフケア』かも知れませんね。
そしてそれが、あなたの大切な家族のためにもなるのですから(*^^*)
あなたが1日も早く、仕事への悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
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《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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