仕事を辞める前に考えるべき不登校の子と向き合う母親の3つの視点

こんにちは。
《40代以上女性専門》あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
私には、パートとは言え、働いているときに息子が不登校になった経験があります。その当時は、私自身が体調を崩したこともあり、一旦は仕事を辞める決断をしました。ただ、その後2ヶ月ほどで元の職場に復帰し、働き始めています。
今振り返ると、当時は働くことに対して、色々葛藤しながら悩んでいたことを思い出します。では、その奥にあるものって何なのでしょうか?それは、母親一人に子育ての責任が重くのしかかっている現実です。
しかも、私が悩んでいた頃よりも、今はずっと社会情勢が悪化していることから、さらに共働きの家庭も多くなっている現状があります。これらを踏まえると、今は、仕事で悩んでいる母親が、さらに多くなっているのではないかと考えられますね。
あなたはどうでしょうか?
そこで今日は、「仕事を辞める前に考えるべき不登校の子と向き合う母親の3つの視点」というテーマでお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・
目次
不登校のこどもがいる母親が直面する仕事の悩み
それではまず、不登校のこどもがいる母親が直面する仕事の悩みについて、2つに分けて考えていきましょう。
①母親自身の精神的なストレス
まず1つ目は、母親自身の精神的なストレスです。私もそうでしたが、こどもが不登校になると母親の心は大きく揺れます。
朝、学校へ行かないこどもの姿に「このまま置いて行っていいの?」と不安になりながらも、仕事へ向かわなければならない状況。
そして、「今日は登校できたのかな?それともやっぱり行けなかったかな…」など、仕事中もこどものことが気になり、上の空の状態で集中できず、ミスが増えてしまうことがあるかも知れません。
さらに、職場の理解が得られない場合「休みがちになって申し訳ない…」「職場に迷惑をかけてしまう…」と罪悪感を抱くことも…
また、仕事を辞めて家にいればこどもと向き合えると考え、働いていることで「ちゃんとわが子を支えられていないのではないか?」と自己嫌悪に陥ってしまうこともありますね。
「仕事を辞めるべきか、続けるべきか…」その狭間の中で葛藤し、多くの母親たちが日々悩み続けているのではないでしょうか?
②仕事を辞めるか続けるか、そのメリットとデメリット
2つ目は、仕事を辞めるか続けるか、そのメリットとデメリットです。
「仕事を辞めればこどもと向き合う時間が増えて、不登校も改善するのでは?」と考える人は多いですが、実はそうとばかりも言えません。だから、悩むんですよね。
仕事を辞めると、確かにこどもに寄り添う時間が増えるメリットはあり、母親が家にいることで安心する子もいますが、経済的なストレスがかかってくることは否めません。
また、母親が四六時中一緒にいることで、親子関係が息苦しくなり「お母さんがいつも家にいると、見張られているようでプレッシャーになる」という場合もあるはずです。
特に「早く学校に戻したい!」と焦る気持ちが母親の中にあると、どうしてもその期待が無言の圧力になり、こどもが疲れてしまう。結果として心を閉ざして、親子関係が悪化する可能性だってありますね。
実は、私が仕事に復帰したのは、この状態になってしまったことが大きかったです。
そのため、上司から「高校生の男の子と一日顔を突き合わせていると、自分も気が滅入っちゃうんじゃない?体調が落ち着いてるなら、復帰しておいで」と言ってもらえたことで、再度仕事に行く決断が出来ました。
この体験から、こどもとの物理的な距離を取れることは、仕事を続けることの大きなメリットだと私自身は考えています。特に、「こどもを何とか登校させたい」と思っている場合は、こどもとの関係性を良好に保つためにも有効です。
また、母親が仕事を続けることで家計も安定し、精神的なストレスが減るだけでなく、こどもに「お母さんが仕事を辞めたのは、自分のせい…?」と、罪悪感を抱かせてしまうことも避けられますね。
そして、仕事を続けている母親を見て「お母さんが頑張っているから、自分も何かしよう」と前向きになる子もいるはずです。
このように、どちらにしてもメリットやデメリットがあると言うこと。
だからこそ、焦って感情だけで決めるのではなく、こどもの年齢や母親自身の不登校に対する捉え方、経済的な面など、いろんな視点からしっかり考えていく必要があります。
不登校の子と向き合う母親が仕事を辞める前に考えるべき3つの視点
それではここから、不登校の子と向き合う母親が仕事を辞める前に考えるべき3つの視点についてお伝えしていきます。
仕事を辞めることは当然一つの選択肢ですが、決断するまでには、慎重にいろんな面での影響について考えていく必要があります。「もう仕事を辞めるしかない…」と追い詰められる前に、一旦冷静になって客観的な視点でみていきましょう。
① 収入が減ることで生じる経済的な影響
まず1つ目は、収入が減ることで生じる経済的な影響です。「仕事を辞めたら収入はどうなる?」これはとても重要な視点ですね。
すぐにこどもが再登校のプロセスを進めればいいですが、先の予想は立ちません。そのため、ひょっとして長期間にわたってしまうと、貯金があったとしてもいつかは底をつく時がきます。ちなみに息子は、1年半の不登校の末退学し、そのまま5年以上ひきこもり状態でした。
もし我が家のように長期間に亘った場合、現在の収入が無くなったとしても生活できるのか、教育費はどうするのか、しっかりシミュレーションする必要がありますね。
また、金銭的な不安が増すと、家庭の雰囲気が悪くなってしまうこともあり得ます。しかも、「お金がないから、今月の〇〇は我慢してね」と言われ続けることで、やりたいことが出来ないこどもが元気を失くしてしまう可能性も…
そこで仕事を辞める場合は、その後の生活設計まで、しっかり具体的に考えることが大切です。
② 母親が仕事を辞めることのこどもへの影響
次に2つ目は、母親が仕事を辞めることのこどもへの影響です。
「お母さん、仕事を辞めたんだ」と不登校のこどもに伝えた時、この事実をその子がどう受け取るかは年齢や状況、親子関係などによって一人ひとり違います。
「お母さんがそばにいてくれるようになって嬉しい!」と、ポジティブに感じる子もいれば、「お母さんが仕事を辞めるのは、自分のせいでは?」とネガティブ思考になり、罪悪感を抱く子もいるはずです。
さらに、母親が仕事を辞めることで、全神経をこどもに向けてしまうため、その母親からの期待が無意識に大きくなりすぎて、こどもが強いプレッシャーを感じてしまうことも…
「自分のためにわざわざお母さんが仕事を辞めたんだから、早く学校に行かなきゃ…」なんて考える子もいるのです。
このように、母親自身の選択が、わが子に対してどのように影響するか、想像してみることが大切です。
③ 仕事を辞めた後の母親自身の心への影響
最後に3つ目は、仕事を辞めた後の母親自身の心への影響です。
仕事を続けるか辞めるかで悩むこと自体も、大きなストレスではありますが、結果として辞めた場合には、やはりそこで新たなストレスが生じてくることを知っておきましょう。
仕事を辞めることで、確かに「時間の余裕」はできます。でも、それがむしろ「自分の時間がなくなる」ことへのストレスを感じる母親も少なくありません。
実は仕事って、単に「お金を稼ぐ手段」というだけではなく、「自分自身の居場所」でもあるのです。
仕事をすることで、一時的にとは言え、不登校のこどもの問題から物理的にも精神的にも離れられるため、少しは気分転換になったりしますよね。
また、職場の人と他愛もない話で笑顔になって盛り上がったりすると、心がちょっと軽くなることもあるでしょう。
ところが、仕事を辞めることで社会とのつながりがなくなり、「私は何のために生きているんだろう…」と自己肯定感が下がってしまう場合もありますね。実は、家庭以外の居場所があることは、私達が考えている以上に大きな意味があるのです。
そこで、不登校のこどものために仕事を辞める決断をするなら、自分自身のメンタルケアもセットで考えましょう。仕事以外の楽しみや、息抜きの時間をどう確保するかも大切です。
仕事を辞めるか続けるか…あなたはどうしたい?
仕事を続けるか辞めるか…家庭によってそれぞれ状況が違うため、その選択に「正解」もなければマニュアルもありません。
だからこそ、1番大切にしてほしいのは母親である、あなた自身の気持ち。
あなたの気持ちを見つけるために、自分で自分に問いかけてみてください。「仕事を辞めるか続けるか、あなたは、どうしたい?」この質問で出た答えが、あなたたち親子の正解なのだと思います(^^)
そして、その選択をしたのは、あなた自身であることをしっかり意識してすることが大切。
と言うのも、相談の現場でよく聞くのが「この子のために〇〇したのに△△になった」という話。これでは、その選択の結果の責任を、こどもに負わせてしまっているのです。そして、こどもを責めたくなっていく…
このカラクリに、しっかり気づいてくださいね。あくまでも、その選択は自分の意思で決めたということ。ここを、ずらさないようにしてください。
そして、実は今の社会だからこそ、この2択ではない選択。。。つまり「仕事をしながらでも、こどもを支える方法はある」のです。
大切なのは「全部を完璧にやろうとしない」こと。仕事と不登校の子のサポート、家事までを一人で抱え込むと、心がすり減ってメンタルダウンに陥ってしまう可能性も…
まずは、「できること」と「できないこと」を整理し、周りの力を借りながら、自分に合ったサポートの形を見つけることが大切です。
たとえば、職場に相談して、しばらくの間在宅ワークに切り替えたり、時短勤務にしてもらったりすることもできます。場合によっては、私のようにしばらく休職するという形が取れることもありますね。
2択しかないと私たちは追い詰められ感に襲われ、身動きが取れなくなってしまうことがあります。だからこそ、余裕を持って柔軟に考えられる『2択以外の選択肢』があることも、知っておいて下さいね。
いずれにしても、仕事を辞めるか続けるかの決断よりも大事なのは、母親であるあなた自身が自分らしくいられる選択をすることです。自分を責めすぎず、「どうすれば自分達親子が無理なく過ごせるか」を考えていきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?今日は、「仕事を辞める前に考えるべき不登校の子と向き合う母親の3つの視点」というテーマでお伝えしてきました。
「仕事を辞めるか、続けるか…」どちらを選ぶのが正解なのか、悩みますよね。ただ、1つ言えるのは、「母親が無理をしないことが、こどものためにもなる」ということ。
辞めることで得られるものもあれば、続けることで守れるものもあります。実際にどちらの選択をした場合も、母親達は皆、さまざまな悩みを抱えながら、それぞれの道を歩んでいます。
大切なのは「どちらかを犠牲にする」のではなく、どちらも大切にできる「無理のない選択をする」こと。
いずれにしても、「仕事を辞めるか、続けるか…」あなたが今悩むのは、それだけわが子を大切に想っているからこそ(^ ^)
その想いがあれば、きっと最良の選択ができるはずです^^
あなたが1日も早く、今、抱えている悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人

- チェンジングカウンセラー®
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~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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