ひきこもりから抜け出すには何が必要?成功した親が手放したものとは

こんにちは。
不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。
私には、高校1年の時に不登校になり、そのままひきこもりに突入。10代後半から20代前半にかけて、7年近く自宅に居続けていた息子がいます。
その当時は「どう声をかけたらいいのか分からない・・・」「このままで大丈夫なの?」と、親として不安や焦りでいっぱいで・・・
そのため「〇〇をしたら良いのではないか」「〇〇に行ったら何とかなるんじゃないか」など、どうにかしようと、あれこれ動き回っては色んなことをやっていた私。
ところが、その時には全く息子は動かず仕舞いで。
でも、そんな状態を経て、不思議と息子は自分のペースでひきこもりを脱出!
当時は想像も出来ませんでしたが、今ではしっかり社会人として自立しています。
とは言え、悩みの渦に入り込んでいる時には、そんな未来がくるとは思えないからこそ、親は悩み苦しむのですよね。
実は、私を含めて、わが子が“ひきこもり状態から抜け出した”親には、共通して「手放したもの」があります。
それは、焦って何かを“やる”のではなく、“やめたこと・手放したこと”にこそ、大きな意味があるということ。
そこで今日は、「ひきこもりから抜け出すには何が必要?成功した親が手放したものとは」というテーマでお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・
目次
ひきこもりを抜け出した子の親が「手放したこと」
ひきこもりを抜け出した子の親が「手放したこと」って、実はたくさんあります。
たとえば、
- 「〇〇するべき」という考え方
- 「世間のものさし」へのこだわり
- 他の子や家庭との比較
- 良い母親
- 自責の念・・・
それでは、これら以外で特に大きな影響を持つものを、ここから2つに分けてお伝えしていきます。
①わが子への“期待”を手放す
まず1つ目は、わが子への“期待”を手放すこと。
私たち親は、こどもに対して、さまざまな“期待”をしながら育てています。
生まれてきた時は、純粋に「元気に育つこと」を期待していても、年齢が上がるにつれて欲が出てきて(;’∀’)
「こどもの存在そのもの」よりも、テストの点数とか、進学先とか、就職先とかが少しでも良いことを、期待してしまう。
私も、今振り返ると「あらゆることで、こどもに期待をしていたなぁ」と、猛反省ですが、子育て中はこの“期待”をどうしても手放せなかった・・・
と言うか、“期待”がこどもへのプレッシャーになりかねないことを、知りませんでした。
だから、息子が不登校になっても、『学校に行くこと』を期待する。
高校を退学しても、今度は『予備校に行ったり、大学に行くこと』を期待する。
私の期待は、とどまるところを知らずに、暴走しまくっていました。
実は、息子が不登校からひきこもりになってしまった要因の1つには、この“期待”の強さもあったのだろうと、私は考えています。
そして、こうして期待している間は、何も現状が変わらなかったという現実。
長い時間を経て転機が訪れたのは、「もうこの子の人生はこの子のもの。今のままでもいい」と、“心から”思えた時でした。
すると、少しずつ親子の会話が増え、息子のエネルギーが貯まっていき、元気になったのです。
②わが子への“コントロール”を手放す
続いて2つ目は、わが子への“コントロール”を手放すこと。
“期待”と同じく、どうしても親がやりがちなのが、わが子を思い通りの方向へ進ませようとコントロールすること。
もちろん、私も『盛大に』やっていました。
もしかしたら息子は、さっさと高校を退学したかったかも知れません。
ところが、何とか高校を卒業させたい私は、息子に課題をやらせたり、家庭教師をお願いしたり・・・おかげで、何とか進級したものの、ほんの数日経つと、また不登校になってそのまま休学し、学年末で退学。
つまり息子は、高校に在籍はしていたけれど、高2のはじめ頃から既にひきこもり状態だったのです。
それでも私は諦めきれず、つい余計な一言を言って息子を動かそうとしては、怒らせる。こんな事ばかり、繰り返していました。
そして、私がそんな行動を取ってしまっていたのは、私の中にある「何とか息子を元のレールに戻せないか」という強い思い。
でもこれって、本人にとっては逆効果の可能性が・・・
「今のままのあなたではダメ」という否定された感覚になったり、プレッシャーをかけられていると感じて、焦ったりしてしまうことだってありますよね。
そのため、むしろ親が動かそうとするのを止めた時に、不思議とこどもが動き出すケースが多いのです。
【参考記事】我が子への期待の裏側にあるたった1つのもの
親が『手放すため』にやるべきこと
それでは、親が『手放すため』にやるべき事は、いったい何でしょうか?
それは、ズバリ!こどもや世間など自分以外のものではなく、自分に焦点を当てることです。
私がここに気付いたのは、やはり、カウンセリングやコーチングを受けたり、心理などのさまざまな学びを積み重ねたからこそ。
学んでいく中で私は、それまで生きてきた中で培ってきた価値観や考え方によって、「自分が今、苦しい状態にいること」が理解できました。
なぜかと言うと、「不登校」や「ひきこもり」を大きな問題として捉えていたのが、『私』だったからです。
ここまで分かれば、後は自分で行動するのみ。
だって、息子を動かす必要は無いんだもの(^^)
この気付きが、実に大きかった!
そこで、ひきこもりのままの息子を
「今のこの子には、必要な大切な時間なんだ」
そう思えるように、自分で自分を育てていく。
まさに「子育ては自分育て」「子育ては親育て」というところに行き着きました。
こうして息子から焦点をずらし、私自身に向き合い始めたからこそ、彼はひきこもりから抜け出したのです。
【参考記事】『子育ては親育て』と言われる理由
「ひきこもりから抜け出す」の本当の意味とは?
それでは最後に、「ひきこもりから抜け出す」の、本当の意味について考えていきましょう。
私たち親は、ひきこもりの出口として「学校復帰」や「社会復帰」などの、進級や進学・就職などをイメージすることが多いですね。
でも、それだけがひきこもりの「ゴール」という訳ではありません。
実は時代の変化とともに、最終的に目指すところは、一人ひとりの多様な生き方を認める“生き方支援”へと、変化してきています。
「みんなと同じように、みんなと同じペースで」という、一律の方向性を求められていた時代から、一人ひとりの個性や意思・考え方に焦点を当てた寄り添う支援に、シフトチェンジしているということ。
そこで、私たち親は、最初にお伝えした「学校に行くべき」とか「就労すべき」といった考え方を手放し、柔軟な考え方が出来るようにアップデートしていく必要があるのです。
そのためには、「世間のものさし」へのこだわりを手放し、他の子や家庭との比較を手放し、良い母親を手放す。
そして、一緒に「自分のせいで、この子をひきこもりにしてしまった・・・」という自責の念も手放しちゃう(*^^*)
そんな状態を、あなたも想像してみて下さい。
今の苦しさや、生きづらさはどうなると思いますか?
きっと、親子で笑いながら、穏やかに暮らしていくことができると思いませんか?
そして、その時には既に、こどもは“自分の人生を自分で選ぶ力”を取り戻し、ひきこもりから抜け出しているはずです☆彡
まとめ
いかがでしょうか?今日は、「ひきこもりから抜け出すには何が必要?成功した親が手放したものとは」というテーマでお伝えしてきました。
こどもがひきこもりから抜け出すために必要なのは、親が、今以上にもっともっと、何かを頑張ることではありません。
むしろ、今の頑張りの元となってしまっている、さまざまなものを手放していくことこそ、大切になってきます。
そして不思議と、手放しが進めば進むほど、あなたが得られるものはどんどん増えていく(*^^*)
たとえば、心のゆとりや穏やかな時間、信頼関係を再構築できた親子関係・・・
と言っても、今まで大事に持っていたものを手放す事は、とても不安ですよね。
どうなってしまうのか、本当に怖いですよね。
でも私は、その不安や怖さを抱えたまま、一つ一つ手放していきました。
そして、今の私がいます。
ときには立ち止まり、大泣きしたこともあります。
ときには、後ろを向いて引き返したこともあります。
でも、諦めなかったから、息子もひきこもりから抜け出し自立することができました。
もし今までのやり方でうまくいかないのであれば、あなたも少し「手放す」ことに、チャレンジしてみませんか?
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人

- チェンジングカウンセラー®
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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