ひきこもりは日本だけ?子育てで自分を責めるあなたへ3つの処方箋

こんにちは。

 

不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。

 

わが子がひきこもり状態になると、「私の子育てが間違っていたのでは・・・」と、自分を責めてしまうことがありますよね。

 

何が悪かったのか、どこでつまずいたのかを、ひとりで何度も何度も振り返っては、どんどん苦しくなっていく・・・

 

私自身も高校で不登校になったことをきっかけに、在籍中も含めると7年近くひきこもりだった息子がいるため、長い間ずっと自分責めのループに入っていたことがあります。

 

当時は、悩み過ぎて体調を崩したこともあり、本当に辛かった・・・

 

実は、今の日本の現状をみてみると、2023年の内閣府の調査では、ひきこもり状態にある人は『全国で約146万人』と推計されています。

 

そんな中、ひきこもりって「日本だけの問題」と考えられがちですが、決してそうではありません。世界には同じように苦しむ親子がいて、それぞれの場所で状況は色々違います。

 

そこで今日は、そんな背景を知ったうえで、「ひきこもりは日本だけ?子育てで自分を責めるあなたへ3つの処方箋」というテーマでお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

 

世界のひきこもりの現状はどうなっている?

それではまず、世界のひきこもりの状況についてお伝えしていきます。

 

「ひきこもり」と聞くと、日本独特の問題と考える人が多いかもしれません。

 

でも、ひきこもり状態にある人は、世界のあちこちに存在しているのです。

 

たとえば、アメリカでは「boomerang kids(ブーメランキッズ)」と呼ばれる、社会人経験のある若者が親元に戻り、社会から離れるケースがあります。

 

また、韓国やイタリアなど、他の国々にも似たような状況があり、国によって呼び方や背景は違っても、共通しているのは「社会的孤立」や「精神的な問題」などが、複雑に絡みあっていることです。

 

このように、特に日本だけが、ひきこもり問題を抱えている訳ではありません。

 

ただ、海外のひきこもりの多くは、「一時的な状態」に留まっていて、日本のように長期化・高齢化してない点が大きく異なっています。

 

つまり、ひきこもりの長期化・高齢化を生み出している独特の社会背景が、今の日本社会にはあると言えるのです。

 

ひきこもりは世界にもあるのに“日本だけ”と感じる理由

実は、ひきこもりは日本だけの問題ではありません。

 

でも、その背景には日本特有の社会的な要因があり、日本だからこその“生きづらさ”があることで、親が自責の思いを強めてしまうのも事実。

 

そして、海外と比べて「長期化・高齢化」しているため、“日本だけ”と感じやすくなるのです。

 

それでは、他国とは違って、ひきこもりが日本で長期化・高齢化しやすい理由を具体的にお伝えしていきます。

 

たとえば、「こどもは学校に行くのが当たり前」「卒業したら就職してこそ一人前」といった価値観が大きく影響していて、”普通”というレールから外れることに対して、非常に厳しい視線が向けられがちなこと。

 

特に、昭和の高度経済成長期の価値観が根強く残っている私たち世代にとっては、本当にこの『”普通”というレール』の刷り込みが全身に染み込んでしまっている。

 

だから、こどもが「学校に行けない」「働けない」となると、その価値観を引きずっている親は、『子育てに失敗した親』として自分責めをしてしまうだけでなく、世間からも責められているような感覚になりやすいですね。

 

そうすると、当然『世間体が悪い』『恥ずかしい・・・』という思考に陥ってしまい、何とかそれを隠そうとする。

 

実は日本には『恥の文化』という言葉がありますが、当時の私の価値基準はまさにこれで、息子の不登校・ひきこもりを隠そうと必死でした。

 

その上、『”普通”というレール』から外れる子育てをしてしまった自分に対して、「私は母親失格!」というレッテルを貼り、自分をとことん追い詰めていたのです。

 

あなたは、どうでしょうか?

 

そして、隠すからこそ誰にも相談できず「家族だけで何とかしなくちゃいけない」と抱え込み、何年も経ってしまう・・・

 

また日本の親は、何歳になってもわが子に関する問題を「自分の責任」として捉えやすい傾向にあります。

 

これは、芸能人のこどもの様々なスキャンダル報道が起きた時に、本人だけでなく、親までが謝罪会見を開く様子でも分かると思います。

 

特に私たち女性の多くは、子育てを含めた家庭内の責任を「ケア役割」として1人で背負わされがちです。

 

そのため、周囲からの視線や、世間体、親戚の声など・・・気付けば、わが子のひきこもり状態を「自分の評価」みたいに感じてしまって、悩み苦しむ。

 

しかも、真面目で責任感の強い人ほど「自分の育て方が悪かったのではないか」「もっとこうしてあげれば良かった」と深く思い悩み、私のように体調を崩してしまうことすら起こります。

 

でも、それってある意味、社会の構造そのものが、そう思わせてきた結果とも言えるのです。

 

※「ひきこもりを隠したくなる理由」についてはこちらの記事で詳しくまとめています

【こちらもおすすめ】私が息子の不登校・ひきこもりを隠そうとした理由

 

ひきこもりの子育てで自分を責めるあなたへ3つの処方箋

ここまでお伝えしてきたように、こどもがひきこもりになると、特に母親は責任を感じて「自分だけが悪い」という思い込みに陥りやすく、孤立感を感じることも少なくありません。

 

でも、これって、決してあなただけの責任ではないのです。

 

そこでここから、自分の子育てを責めてしまっているあなたに意識して欲しい3つの処方箋を、お伝えしていきます。

 

①ひきこもりは日本の社会問題でもある

まず1つ目の処方箋は、ひきこもりは日本の社会問題でもあるということ。

 

わが子がひきこもり状態になると、どうしても親は「私が悪かったのではないか・・・」と自分を責めてしまうものです。

 

でも、こどもがひきこもりになる理由は、決して子育てや本人の性格・特性だけにあるわけではありません。

 

親だからといって、すべての責任を一人で背負う必要はないのです。

 

実は、ひきこもりは社会全体が抱える学校の仕組み、社会の価値観、学校や職場での人間関係、経済的不安定さなどの、複雑な背景がいくつも重なって起こる現象とも言えるのです。

 

ちなみに、あなたは「パーソナル イズ ポリティカル (Personal is political)」という言葉を知っていますか?

 

もしかしたら、今年の1月から3月まで放映されていたドラマ『御上先生』で、聞いたことがあるかも知れませんね(*^^*)

 

この言葉の意味は、「個人的なことは社会的(政治的)なこと」。つまり、『それはあなた一人の問題じゃない』ということです。

 

実際にひきこもり状態の人は、『全国で約146万人』と推計されている日本では、まさに『それはあなた一人の問題じゃない』ということ。

 

あっちにもこっちにも、日本中あらゆる場所にひきこもりで悩んでいる人がいるのだから・・・本当は、それほど複雑で深刻な日本の課題なのです。

 

実は、私がこの言葉を初めて知ったのは、行政機関で女性支援をしていた時。

 

この考え方を知ったことで、私は「新しい視点を得た!」と感じ、すごく嬉しかったことを覚えています。

 

そしてこの考え方が、私の今の活動の原点になっています(*^^*)

 

だからこそ、私は心からあなたに伝えたい。

 

もうそれ以上、自分を責めないでくださいね。あなたは、一人ではありません(*^^*)

 

そして、今、こうして何とかしようと検索しながら、悩み続けているということ自体、あなたがわが子を大切に思っている証です☆彡

 

あなたはこれまで、間違いなく真面目に一生懸命、子育てをしてきたお母さん。

 

少しでいいから、今よりもちょっとだけ、自分や自分の子育てに自信を持ってくださいね(^^)

 

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②親自身が自分を大切にする

次に2つ目の処方箋は、親自身が自分を大切にすること。

 

ただでさえ私たち母親は、家族のケア役割をすることに必死で、自分を後回しにしがちです。

 

それなのに、わが子がひきこもり状態だと、余計に自分よりもこどもに集中してしまう傾向が強くなっていく。

 

私は、仕事で家から物理的に離れていても、ひきこもりの息子のことを考えてしまって、職場で何も手につかないこともありました。

 

あなたはどうでしょうか?

 

ひきこもりのわが子を心配し、助けたい一心で無理をしすぎてしまうことがありませんか?

 

でも、それでは、自分のエネルギーがすり減っていくばかり・・・

 

実は、あなたが自分を大切にできなければ、わが子を支える力を失ってしまいます。

 

だって、疲れ切ってしまった心や身体では、こどもの変化に気づく余裕も持てないからです。

 

実は私、まさに頑張り過ぎてうつ状態になり、寝たきりになっていた時期がありました。強制終了です・・・

 

だからこそ、私は心からあなたに伝えたい。

 

まずは、あなた自身が自分を大切にしてくださいね(*^^*)

 

それが、あなたのエネルギーをチャージすることになるのです!

 

だから、その苦しさを誰にも言えずに涙をこらえている夜、一人ぼっちで孤独を感じている朝・・・

 

そんな時こそ、あなた自身に優しく接してあげてくださいね。

 

あなたの好きなことや、望むことをやりながら、ちゃんと自分の心を満たしてあげること。

 

あなたは、こどもの世話をするためだけに、この世界に生まれてきたわけではありません。

 

あなた自身の幸せも、わが子と同じくらい大切なのです。

 

だから、自分を大切にする時間を、少しずつ増やしてみてくださいね。

 

※自分を大切にするって、どうしたらいいの?そう思ったあなたはコチラをどうぞ(*^^*)

【こちらもおすすめ】『わたしとなかよし』をあなたのバイブルに♪

 

③ひきこもりの孤独を希望に変えるために親がつながりを持つ

最後に3つ目の処方箋は、孤独を希望に変えるためのつながりを持つこと。

 

息子の不登校・ひきこもりで私も何度も経験しましたが、周りの人から正論をぶつけられ、とても傷ついたことが何度もあって・・・

 

そのため、私自身が殻に閉じこもって、他者との関わりを断っていた時期がありました。

 

でも、「人は人に傷つき、人で癒される」と言うのもまた事実。苦しい時こそ、人とのつながりが心の支えになる経験もまた、何度もしてきました。

 

たとえば、インターネットの掲示板で出会った、わが子の悩みを抱えている親同士のやり取りに力をもらい、涙を流しながら自分の苦しさを打ち明け、共感しあえた日々。

 

その後、リアルで会えたオフ会での感動は、今も忘れられません!彼女達から、どれだけ力をもらっていたか・・・こんな経験の中で「自分だけじゃない」と感じられる瞬間が、生まれるのです。

 

さらに、私がカウンセリングやコーチングを受けることで得られた、数々の貴重な専門家からのアドバイス・・・

 

これらの過去のつながりのすべてが、今の私のチカラになっています☆彡

 

だからこそ、私は心からあなたに伝えたい。

 

勇気を出してつながることは、決して弱さではないのです(*^^*)

 

あなたが元気になっていく姿を、こどもはどこかでちゃんと感じ取っています。

 

だから、まずはあなた自身が安心できる居場所を探してみてくださいね。

 

つながりを持つことで、あなたの気持ちが軽くなり、視野が広がり、少しずつ前に進む力が湧いてくるはずです。

 

たとえ小さな一歩でも、それを誰かと共有することで、あなたは孤立から抜け出し、希望の光を見つけられるから☆彡

 

覚えておいてほしいのは、あなたは決して一人ではないということ(*^^*)

 

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【こちらもおすすめ】『人は、人を浴びて人になる』を読んで思うこと

 

まとめ|「ひきこもりは日本だけ?」の答えは・・・

いかがでしょうか?今日は、「ひきこもりは日本だけ?子育てで自分を責めるあなたへ3つの処方箋」というテーマでお伝えしてきました。

 

世界にも、ひきこもりはあるのです。 

 

でも、日本社会の背景にある“レール社会”などの価値観が、私たち親の心をより追い詰めることに繋がっている。

 

だからこそ私は、「あなたは悪くない」と知ってほしいのです。

 

あなたが、日々悩みながらも、自分とわが子に向き合い続けているその姿は、もう十分すぎるほど『真面目で頑張り屋のステキなお母さん』です。

 

そろそろ「私が悪い」と自分を責めるその手を、少しだけ緩めて自分を認めてあげてくださいね。

 

そして、肩の力を抜いて深呼吸をしながら、自分にこう言ってあげて。

 

「この子も私も、ゆっくりでいい。自分達親子のペースで進んで行けば、希望は必ず見えてくる」って☆彡

 

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この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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