不登校のこどもにずるいと思う理由と楽な気持ちで見守る為の考え方4選

こんにちは。
《40代以上女性専門》あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
令和6年10月31日付け「令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、小・中学校における不登校児童生徒数は346,482人(前年度299,048人)で、前年度から47,434人 (15.9%)増加し、11年連続の増加となり、過去最多だそうです。
これだけ不登校が増えているとはいっても、それがわが子のこととなるとやはり、ずるいと感じてしまう親の気持ちは自然な反応かもしれません。
でも、その感情にとらわれ過ぎてしまうと、こどもの本当の気持ちや背景を見失ってしまうことがあります。
そこで今日は、「不登校の子を支えるには?「ずるい」と思う時こそ発想の転換を!」というテーマで、お伝えしていきます。
あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・
目次
親が「不登校はずるい」と感じてしまう理由とは?
①不登校に対する刷り込まれてきた価値観
親が「不登校=ずるい」と感じてしまう背景には、社会や学校、周囲の人々の偏見が大きく影響しています。
と言うのも、元々親自身が「こどもは学校に行くのが当たり前」「みんな頑張って学校に行っている」という価値観を『正しいこと』として刷り込まれて育ってきたため、無意識にその考え方を持っている場合が多いからです。
しかも、親と同じように自分達の価値観が『正しい』と、信じて疑わない近所の目や親戚からの心ない言葉が、不登校のこどもを特別視し、親にも大きなプレッシャーを与える結果になっていて・・・
そうすると、親は「自分の育て方が悪かったのではないか・・・」と、自分責めをして苦しむことになっていきます。
またそれだけでなく、親が登校している兄弟姉妹や友達と不登校のこどもをつい比べてしまい「他の子のように登校しないなんてずるい」という思いを抱いてしまう可能性も。
でも、友達はもちろんのこと、同じ兄弟姉妹であっても一人ひとり個性や抱える悩みは違っていて・・・
だから、親が短絡的に自分の価値観でジャッジしてしまうと、一人ひとり状況が違うことを見落として、不登校のこどもに対して「ずるい」という思いを強めてしまいかねないため注意が必要です。
②不登校に対する親自身の焦りや期待
不登校のこどもに対して親としては、「学校に行ってほしい」とか「困難を乗り越えてほしい」という期待を抱くものです。
ただ、その期待が強すぎると、不登校のこどもが「努力していない」と感じてしまい「ずるい」と思ってしまうことがあります。
また、不登校のこどもの将来に対する不安が焦りを生むこともあります。
特に、学年末の進級、進学や就職の時期になると、親は「今、ここで頑張らないと後がない」という焦りを強くしてしまいがちです。
実は私の息子も、高校1年の夏休み明けから不登校になり、冬休み明けから完全不登校に突入しました。そのため、まさにこの状況で苦しんだ経験があります。
私は「何としてでも2年生に進級させないといけない!」と考え、息子よりも必死で学校に掛け合ったりして動き回ったことで、余計に息子を追い詰めていたのです(涙)
だから、親の焦りがこどもを不安にさせ、過度なプレッシャーを与えて状況を悪化させてしまう可能性のあることを、しっかり意識しておく必要があります。
親の「不登校はずるい」を軽くする考え方4選
不登校の背景には、やる気が出ない、不安・抑うつ、生活リズムの乱れ、勉強に対するストレス、先生や友人との人間関係の問題、いじめ、家庭環境などだけではなく、本当にさまざまな理由があります。
でも、不登校のこどもは自分が困っていることをなかなか言えないため、潜在化してしまって親や先生が気付かないケースも少なくありません。
そして、結果的に学校に行くことが怖くなり、不登校になっている場合が多いです。
だからこそ親は、単純に不登校は「ずるい」とジャッジするのではなく、発想の転換をして自分自身の受け止め方を柔軟に変えていく必要があるのです。
それではここから、発想の転換をするための具体的な方法を4つに分けてお伝えしていきます。
①不登校を「限界を迎えている」サインと考える
まず1つ目は、不登校を「ずるさ」ではなく、こども自身が「限界を迎えているサイン」と考えること。
不登校のこどもは、心や身体にストレスがかかりすぎているため、『学校』という環境に適応することが難しくなっています。
この状況を「ずるい」と捉えるのではなく、発想の転換をして「休養を必要としている状態」と考えることが大切です。
実は私自身、不登校だった頃の息子が単に学校に行きたくなくてさぼっているだけで、「ずるい」と考えていた頃がありました。
だから、起きられない息子をベッドから引きずり降ろして、無理やり登校させようとしていたのです。
でも、息子が本当に無気力になって何もできなくなり、ほぼ寝たきりのようになった時に、やっと本人の「エネルギー切れ」を理解出来ました。
そんな状態になるまで、何とか登校させようと頑張っていた私(涙)
息子のように、ストレスから身体が悲鳴を上げてしまうケースも多いのです。
親から見れば「学校に行けるのに行かない」と思える状況でも、こどもにとっては「どうしても行けない」状態であることが・・・
不登校のこどもたちは、自分が親や周囲からどう見られているかをとても気にしています。
そのため、「ずるい」と思われていることを感じ取り、それがさらに自己否定感を強めてしまうこともあるので注意が必要です。
②「不登校は成長の過程の一つ」と捉える
次に2つ目は、不登校を単なる「逃げ」ではなく、こどもの成長の過程で直面する出来事の一つと捉えること。
人生にはさまざまな選択肢があり、学校に行くことが唯一の正解ではありません。
不登校を通じてこどもが自分自身を見つめ直し、より良い未来を築く力を養っていると考えると親の気持ちも楽になりますね。
実際に息子は、不登校からひきこもりになった期間はずっとオンラインゲームにはまり、一時は大変な頃もありましたが、パソコンに楽しみを見出したおかげで、それを仕事にしたいと思うようになったのです。
そして、専門学校に行き社会人として自立することが出来ました。
だから、不登校の時の経験も決して無駄ではなく、それどころかその経験があったために息子は自立をし、未来をつかむことが出来たのです。
あなたも不登校のこどもの興味・関心のあるものや得意分野を見つけ、それを伸ばしていけるように応援してあげられると良いですね。
本人の得意なことを見つけて伸ばしていくことで、不登校のこどもは自信を取り戻し、将来への明るい希望を持つきっかけになっていくはずです。
だからこそ、親はこどもを信じ「今の状況は決して無駄ではない」と、しっかり認識することが大切です。
③こどもの話を聴く姿勢を持つ
続いて3つ目は、こどもの話を聴く姿勢を持つこと。
不登校のこどもの気持ちに寄り添う第一歩は、まず本人の話を聴くことから始まります。
ところが、私ももちろんそうでしたが、親は「○○しなさい!」「○○したらダメ!」などのように、話を聴く姿勢はほとんど無く、支配的・命令的な口調で一方的に話してしまうケースがとても多くて・・・
でも、これって会話ではなく親からの一方的な押し付け。だから、親子関係が悪化していく可能性がとても高くなってしまいます。
だから、親は長年のコミュニケーションの癖を意識して修正し、こどもの話を聴く姿勢を持つ必要があるのです。
具体的には「どうして学校に行けないの?」と詰問するのではなく、日常生活の何気ない会話を心掛け、不登校のこどもが心を開きやすい環境を作りましょう。
そのために、夜寝る前のリラックスした時間や、一緒に食事をしているときなど、自然な会話の中で気持ちを引き出す工夫をすると良いですね。
また、こどもが話した内容を決して否定せず、「そうだったんだね」「あなたはそう思っていたのね」と共感することが、信頼関係を築く第一歩です。
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④親自身の心身のケアを優先する
最後に4つ目は、親自身の心身のケアを優先すること。
親が「ずるい」と感じてしまう背景には、親自身のストレスや不安が影響していることも少なくありません。
特に、「私はこれだけ頑張っているのに!」「なんでこの子は家でダラダラしているの!?」などの想いが出て来るほど一人で頑張りすぎている時は、要注意!
自分に厳しく「ねばならない」を課していると、自分が我慢した分、不登校のこどもについつい厳しくなってしまいがちになるからです。
そこで、まずは親自身がリラックスし、気持ちの余裕を持って自分を整えることが大切。
こうして、不登校のこどもを支える『親』という土台がしっかり整えば、不登校のこどもに対しても優しい眼差しで柔軟な対応が出来るようになっていきます。
そのため、カウンセリングや親同士のサポートグループに参加することで、同じ悩みを持つ人々とつながり、自分だけではないと感じることや、気持ちを吐き出し共感しあうことで、親もエネルギーが貯まっていきます。
また、趣味やリフレッシュの時間を意識的に作ることも、心の余裕を保つための大きな助けになりますね。
【参考記事】頑張りすぎるとイライラするのはなぜ?
まとめ
いかがでしょうか?今日は、「不登校の子を支えるには?「ずるい」と思う時こそ発想の転換を!」というテーマでお伝えしてきました。
不登校は一見ネガティブな状況に見えるかもしれませんが、親の考え方次第でこどもの未来を大きく支えることができます。
親とは別人格であるこどもの行動を変えることは、とても難しい><
だから、親が自分で出来ることをやっていきましょう。
それが、親としての新たな視点を得たり、発想の転換をして柔軟な考え方を身につけていくことに繋がっています。
あなたが1日も早く、今、抱えている悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人

- チェンジングカウンセラー®
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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あなたも自分の中に隠れているその視点に気付き、ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分を目指していく方法を学びましょう。