不登校の子の1日、どう過ごす?親が知るべき3つの視点

こんにちは。
《40代以上女性専門》あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
「不登校の子が、毎日ずっとゲームばかりしていて心配」
「何かやらせた方がいいの?このままで大丈夫?」
私は、息子が高校1年生で不登校になったとき、まさにこのようにどうすればいいのか悩んでいましたが、当時の私みたいに、わが子が学校に行けなくなると、日中の過ごし方について悩む親はとても多いですね。
特に真面目で教育熱心で、さらに「こどものために」という思いが強い方ほど、「どうにかしてあげたい」と焦ってしまいがち。
そのため、こどもの様子が気になって仕方がなくなっちゃうことも・・・
あなたはどうでしょうか?
そこで今日は、「不登校の子の1日、どう過ごす?親が知るべき3つの視点」というテーマでお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・
目次
不登校の子の1日、どう過ごす?親が知るべき3つの視点
それではここから、不登校のこどもの1日の過ごし方について、親としてどのような視点で見守ればいいのかについて、3つに分けてお伝えしていきます。
①不登校=「休むこと」を受け入れる
まず1つ目は、不登校=「休むこと」を受け入れること。
不登校は、ただ単純に“学校に行かない状態”という訳ではありません。
と言うのも、不登校になっている多くのこどもは、心や身体、あるいは人間関係や学業など、さまざまなストレスを抱えていると考えられるからです。
「朝起きられない」「何もしないで寝ている」「言葉数が少なくなる」「食欲がない」といった、親からは一見マイナスに見える変化も、実はこどもが今、精一杯の力で“自分を守っているサイン”かも知れません。
ゲームばかりをしていたり、ただゴロゴロして1日が終わってしまったりする日々・・・
それを近くで見ている親が「こんな生活でいいの?」と不安に感じるのは、ある意味当然です。
でも実は、不登校初期に大切なのは「ゆっくり休む」こと。
“何もしない時間”こそが、本人の中の枯れ切った内側のエネルギーを回復させていく、大切な時間になるからなのです。
親としては、つい焦って、何とか学校に復帰させようと動いてしまいますが、自分の考えや価値観はいったん横に置き『不登校=「休むこと」』を受け入れてみましょう。
②安心できる環境を整える
続いて2つ目は、安心できる環境を整えること。
不登校になると、多くのこども達に見られるのが生活リズムの乱れです。
昼夜逆転になり、昼間は寝ていて、夕方になるとごそごそ起きてくる、といったパターンになっていく。
親としては、健康の為に、
・朝起きて、朝日をしっかり浴びる
・昼間は学校に行っている時のように規則正しく過ごす
・夜になったら、寝る
不登校になっても、このような『ちゃんとした生活』をさせたくなりますよね。
ただ、まず優先すべきことは、不登校のこどもがしっかりエネルギーを充電できるように「安心して過ごせる居心地のいい環境」を作ってあげることです。
普通に登校している友達とは違うことで、不登校のこどもにとっては、学校に行けないこと自体が大きなプレッシャーになっています。
だからこそ、せめて家庭だけでも本人がホッとできる“安全基地”にしてあげることは、本人が再び動き出すために必要な、充電期間を得られることに繋がるのです。
ところが、親がよかれと思ってつい言ってしまった
「またゲーム?」
「いつになったら学校行くの?」
などの言葉は、不登校の本人にとって安全基地どころか、逆に心を閉ざしてしまうことにもなりかねません。
そこで、どうしても何か言いたくなった時は、
・詮索するのではなく、“ちゃんとあなたに関心を持っているよ”という意味で
「今日は何してたの?」
・会話より“親子で一緒に過ごす時間”を大切にするために
「お昼ご飯、一緒にどう?」
このような声かけを試してみてくださいね。
不登校のこどもに対して、日常の中でさり気なく“あなたを気にかけているよ”というサインを届けることが、本人の安心感につながっていくのです。
③こどもの興味を応援する
最後に3つ目は、こどもの興味を応援すること。
不登校でも、安心した環境の中でゆっくり休んでエネルギーが貯まってくると、自分から「やってみたい」と思うことを見つけます。
そこで、その本人のエネルギーが貯まるまで、親が無理やり何かをやらせようとして引っ張り出すのではなく、『待つ姿勢』がとても大切。
私もやってしまっていましたが、親は焦るとつい、家庭教師や通信教材、散歩などをやらせようと考えますね。でも、本人の望まないことを無理に押しつけると、逆効果になってしまう場合があることを忘れてはいけません。
実は、親がやらせたいことと、こどもがやりたいことには大きな隔たりがあるのが普通なのですね。
と言うのも、親の中には「学校に復帰させたい」という、明確な目的があるからです(;’∀’)
だから、初めから親が考えていることと、不登校のわが子が考えていることは『同じとは限らない』という前提で、本人の興味を応援する姿勢を意識しておきましょう。
たとえそれが、『ゲーム』だったり『マンガ』だったりしても、それ自体がこどものエネルギーを貯めていくアイテムだとしたら・・・と考えてみて下さいね。
よくある親の不安へのヒント
それではここから、よくある親の不安へのヒントを2つお伝えしていきます。
①不登校の子がずっとYouTubeやゲーム、どうしたらいい?
1つ目は、不登校の子が、ずっとYouTubeやゲームばかりしていて、このままで大丈夫だろうか?という不安。
「この子は全く勉強もせず、ゲームばかり・・・このままでいいの?」
不登校のわが子の状況を見ながら、このように感じる方も多いですが、まずは禁止ではなく、不登校の本人がどうしてそうなっているかの背景を『理解しようとする』ことが大切です。
実は、息子も不登校時代を経て高校を中退し、ひきこもりになってからもオンラインゲームばかりをしていました。
ただ、当時はまだ、そこまでYouTubeが流行っていなかったので、今はさらに選択肢が増え、親の悩みも多くなっているのではないかと思います。
でも、実際にゲームや動画は、不登校の本人にとって、つらい現実から逃れる手段の1つであることは間違いありません。
しかも、息子はオンラインゲームで鍛えたパソコンスキルを活かし、IT関係の仕事に就いて自立することが出来ました。このように、一見マイナスにしか考えられないようなことが、自立の1歩に繋がっていく可能性もあるのです。
そのため、頭ごなしに止めさせようとするのではなく、時間を区切ったり、「終わったら一緒にお茶しない?」と声掛けをするなど、親の方が工夫をしながら、少しずつ現実との接点を増やしていきましょう。
【参考記事】ひきこもりだった息子にとってのネットゲーム
②不登校の子が全く動かない・話さない日があって・・・
2つ目は、不登校の子が全く動かない、話さない日があっても大丈夫なの?という不安。
これは、本当に心配ですね。実際私も、何度も息子の部屋をのぞいては『安否確認』をしていたことがありました。
でも、大丈夫です(*^^*)
何も話さず、何もしない日があったら、それを「動けない状態」ではなく「回復のプロセス」という視点に立ってみる。そうすると、見えるものが変わって来るはずです。
親としては心配ですが、日々不登校のわが子の一挙手一投足をチェックしないことも、長い目で見ればこどもの力を信じることに繋がります。
まとめ
いかがでしょうか?今日は、「不登校の子の1日、どう過ごす?親が知るべき3つの視点」というテーマでお伝えしてきました。
こどもの不登校には、残念ながらあっという間に魔法のように改善できる方法はありません。
ただ、親子関係を良好にする必要があることは確かです。そのためにも、不登校のこどもが1日をどう過ごすか・・・それは「親が、どの視点で見守るか」によって、大きく影響してきます。
1.今は“休むこと”が必要な時期だと受け入れる
2.こどもが安心できる家庭の空気をつくる
3.何かこどもの興味が芽生えるのを待つ
親がこの3つの視点を持つことで、焦らず、でも着実に、親子の関係性が良好に変わっていきます。
まずは、あなた自身が心身ともに余裕を持てるように、少し肩の力を抜いて、ゆっくりできる時間を取ってみてくださいね。
あなたが1日も早く、今、抱えている悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人

- チェンジングカウンセラー®
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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