「お母さんが楽しみましょう」と言われるのはなんで?
こんにちは。
《40代、50代女性専門》
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
このブログを読んでいただいているということは、あなたはお子さんの不登校・ひきこもりで悩んでいるのでしょうか。
そして、いろんな人から「まず、お母さんが楽しみましょう」と言われているのかもしれませんね。
息子が不登校・ひきこもりだった頃、私も同じようにそう言われていました。
「あなたが楽しまないとだめよ~」って。
でも、当時の私は、その意味がまったくわからない(-_-;)
と言うのも、息子のことで悩む前までは、しっかり楽しんでいるつもりだったし。
それに息子の不登校・ひきこもりで悩み始めると、当然楽しむどころではありません><
「なんで私が楽しむことと、息子のひきこもりが関係するの?」
「息子がこんな状態なのに、母親である私が楽しむなんてあり得ない!」
「母親の私が、自分だけ楽しんでいたら何を言われることか・・・」
このように、どちらかというと否定的なことばかり考えていました。
だから、こんな状況で自分が楽しむなんてムリ、という結論に至っていたわけで・・・
それに、何より息子のことが心配で、自分が楽しむことなんか考える余裕が無かった><
だから、動けない。
あなたは、どんな感じでしょうか?
お子さんの不登校・ひきこもりという悩みと、「お母さんが楽しみましょう」という言葉がちゃんと繋がっていますか?
もしかしたら、私のようにその意味がよく分からないままで、動けなくなっていませんか?
実は私は、ジェンダーという視点を知ったことで、自分の中で意識改革が始まりました^^
そうすると「お母さんが楽しみましょう」と言われる意味が、少しずつ分かってきて。
自分なりに納得出来たことで、動きが徐々に変わっていったのです。
あなたも、『なぜ、まず自分が楽しむことが大事なのか』が分かることで、行動が変わってくるかも知れませんね。
そこで今日は、「お母さんが楽しみましょう」と言われるのはなんでなのかについて、お伝えしていきます。
目次
お母さんが楽しめないのは?
それでは、お母さんが楽しめないのはどうしてでしょうか。
ここからは、2つに分けてその理由をお伝えしていきます。
ジェンダーによる規範に縛られている
まず1つ目は、過剰にジェンダーによる規範に縛られているからです。
ところで、あなたは『ジェンダー』って何か、知っていますか?
ジェンダーとは、社会的性別のことです。
私たちには、生まれついての生物学的性別である『男性・女性』という性別がありますよね。
実はそれとは別に、社会通念や文化・慣習等によって作り上げられた『ジェンダー』という性別もあるのです。
もしかしたら『男らしさ』とか『女らしさ』と言い換えた方が、分かりやすいでしょうか。
それが、ジェンダー(社会的性別)です。
私たちの意識の中には、特に法律で決められている訳でもないのに、このジェンダーが強力に刷り込まれています。
そして、規範とは『行動や判断の基準となる模範。手本。』ですよね。
と言うことは、ジェンダーによる規範とは、『男らしさ』とか『女らしさ』が、私たちの行動や判断の模範・手本となっているということ。
だから、そのジェンダーによる規範の中で『男は仕事、女は家庭』というように、性別によって役割を決めてしまうのです。
実は、子どもが不登校・ひきこもりという状態になる親たちは、傾向として真面目で教育熱心という方たちが多いのではないでしょうか。
つまり、世間の常識に沿った生き方をしている。
『それこそが正解』と考える方達が、多いのです。
もちろん私もそうでしたし、もしかしたら、あなたもそうかも知れませんね。
そうすると、どうしてもこの『ジェンダー規範が強い』という状況が生まれてしまいます。
真面目だからこそ、妻役割や母役割、嫁役割などの、背負っている役割をどうにかして完璧にこなそうとしてしまう。
でも、私たち1人ひとりみんな、得意・不得意があるのです。
完璧な人なんていないのだから・・・
それでも、『そうあらねばならない』と、自分を追いつめ頑張り続ける。
おそらく、そういう方が多いのではないかなぁと思います。
そうすると、当然楽しむ余裕などありません><
それどころか、「良い妻」「良い母」「良い嫁」「良い〇〇」になるために、楽しんではいけないと考える場合だってありますよね。
そして、この傾向は、親に限らず不登校・ひきこもりという状況に陥っている方たち自身も、そうなのではないでしょうか。
真面目ゆえに陥ってしまう落とし穴・・・
なんだか辛いですよね、そう考えると><
【参考記事】ひきこもりという悩みをジェンダーの視点で考える
時間的余裕がない
2つ目は、時間的余裕が無いからです。
「ご飯を作るのが大好き♪」「洗濯するのが大好き♪」「掃除が大好き♪」
今、流行っていますが・・・「名も無き家事が大好き♪」
だから、家事をすることが心の底から楽しい(*^^*)
このように感じている方たちも、当然いらっしゃいますよね。
なので、こういう方たちにとっては、ジェンダー規範と自分のやりたいことが合致しているため、苦も無く楽々と家事をこなしていける。
ただ、そうでは無い方たちだって、当然いらっしゃいます。
1人ひとり、私たちは考え方や感覚が違うのだから。
1人ひとり、私たちは得手・不得手があるのだから。
私も・・・その家事は苦手です。
おそらく、このブログにたどり着いた方たちは、家事が苦手な方が多いのではないでしょうか。
そうすると、『女性だから』という理由で苦手な家事をやらなければならないことが、苦痛になる人がいても当たり前です。
そして、苦手だからこそ、一つひとつの家事に時間もかかってしまう><
さらに今では、共働き世帯の方が専業主婦世帯の2倍近くを占めています。
ところが社会の意識は、以前と変わらず専業主婦世帯が多くを占めていた頃とあまり変わっていない状況。
そのため女性は、従来の家事・育児・介護と同時に、仕事までこなしていかないといけないという現状があるのです。
あなたは、どうでしょうか?
家事や育児・介護、そして仕事と、スーパーウーマンをやりながら毎日がんばっていませんか?
このように、毎日の生活の中で時間に追われ、あっという間に一日が過ぎるため、楽しむことも出来ないのです。
「お母さんが楽しみましょう」と言われる理由
それでは次に、「お母さんが楽しみましょう」と言われる理由について、お話ししていきましょう。
ここまで、私たち女性の中でも、ひきこもりという悩みを持っている方は、真面目でジェンダー規範が強い傾向にあることをお伝えしてきました。
そして、このようにジェンダー規範に沿った考え方に縛られていると、役割をこなすことに必死です。
それ故に、時間に追われてしまう。
そうすると、自分自身の気持ちや自分自身の楽しみに、時間を費やすことができなくなっていきます。
だって、私たちに与えられた時間は、誰でも1日24時間と決まっているからです。
そんな生活が続くと、ストレスが溜まって体調を崩すということにもなりかねませんよね。
それではちょっと、あなた自身について考えてみてくださいね^^
あなたは、今まで頭も身体も忙しくて、休む暇もなかったのではありませんか?
あなたのココロは、悲鳴をあげてしまっているのではありませんか?
あなたは、少しでもゆっくりする時間が取れていますか?
あなたは、自分が楽しむことが出来ていますか?
もし、出来ていないとしたら・・・
一番大切なことを、あなたは忘れているかも知れません。
それは、あなたが妻や母や嫁や・・・という役割の前に、あなたはあなただということです。
役割の前に、それらの役割を背負っている本体の『あなた』がいるのですよ^^
そして私たちは、自分自身に余裕があってこそ、周りの人にも優しくできるのです。
私がジェンダーの視点を知った時に、気付いたこと。
それは、私が良い母でいるために自分に無理をさせていたことと同時に、息子に対しても無理をさせていたことです( ;∀;)
そこで、私が楽しむことと息子の不登校・ひきこもりが繋がりました。
ショックでした><
だからこそ、ジェンダー規範をゆるめ、役割を優先するのではなく、自分自身を大切にすることを考えてみましょう。
それを具体的に行動に移すのが、まずは「お母さんが楽しみましょう」と言うことなのです。
自分をゆるめて、少し自分に優しくしてみませんか?
このように、
「女性としての役割」や「こうしなきゃ!」に過剰に囚われている自分に気付き、
ものの考え方や価値観を振り返りながら、行動を変えていくのが
チェンジング・カウンセリング®独自の特徴です。
あなたも、あなたの抱えている悩みの解消に、
チェンジング・カウンセリング®を取り入れてみませんか?
【参考記事】
いかがでしょうか?
今日は、「お母さんが楽しみましょう」と言われるのはなんでなのかについて、お伝えしてきました。
私は、人から言われるままに「私自身が楽しめばいいんだ!」と、訳も分からず突っ走っていたこともありましたが・・・(;’∀’)
それだと、結局空回りばかりで。
だからあなたも、意味も分からずただ楽しめばいいということではなく、自分自身が今までどうやって生きてきたのかをしっかり振り返ってみてくださいね。
そして、もし自分がジェンダー規範に縛られているとしたら、それをゆるめることにチャレンジしてみましょう。
自分が頑張り続けて苦しいと、周りにも頑張りを強いてしまう可能性もあるのだから。
あなたが1日も早く、ひきこもりという悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
~あなたが、ひきこもりという悩みで苦しんでいるなら『チェンジング・カウンセリング』がお役に立てると思います~
この記事を書いた人
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~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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ひきこもりという悩みから抜け出すには、どちらの場合においても、まず自分自身が自由になることが必要です。そのために大切な視点が「女性としての役割」や「女らしさ」への囚われ。それが「こうしなきゃ!」と、自分で自分を追い詰めてしまうことに繋がっているからです。
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