不登校のわが子を他の子と比べてしまい苦しんでいるあなたへ

こんにちは。不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。

 

不登校のわが子を、つい他の子と比べてしまい、苦しくなっていませんか?

この記事では、比べてしまう心理の仕組みや、その苦しさを楽にする考え方をお伝えします。

 

「同じ年で、あの子は普通に学校に行っている」
「ママ友の子は部活や進路の話をしているのに・・・」
「どうして、うちだけ動かないんだろう」

本当は比べたくない。そんなことをしても、状況が何一つ変わらないことなんか、嫌というほど知っているから。

 

でも、頭ではそう分かっているのに、心がついていかずに勝手に『比較モード』になってしまう・・・

 

そして、比べたあとに押し寄せて来るのが、負の感情のオンパレード。

わが子への苛立ち、
自分への情けなさ、
将来への不安・・・

それらが、勢いよくプレッシャーをかけてきて苦しくなっていく。

 

実はこれって、不登校の子を持つ親の多くが抱えている、ごく当たり前の現状。

 

そして私自身も、息子の不登校・ひきこもりで悩み、当時は、この「比較」に、思いっ切り翻弄されていました。

 

そこで今日は、支援者として、そして一人の母親としての私自身の体験を交えながら、

「どうして比べてしまうのか」
「どうして比べるほど苦しくなるのか」

さらに

「比べてしまう自分を責めずに、その苦しさを少しずつ手放していくための視点」をお話ししていきます。

 

読み終わったときに

「また比べてしまった・・・」ではなく、「それでも大丈夫」と思える自分に、少し近づけた、

そんな感覚を持ってもらえたらうれしいです。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

不登校のわが子を他の子と比べてしまう理由

不登校のわが子を前にして、「どうしても他の子と比べてしまう・・・」そんな自分を責めていませんか?

 

でも、まず知っておいてほしいのは、比べてしまうこと自体が悪いわけではないということです。

 

不登校という状況は、“先がまったく見えない状態”ですね。

そして先が見えないと、人はどうしても「見えている他人の姿」と比べてしまいます。

 

つまり比較って、愛情と不安が同時に生まれたときに生じる、自然な反応ということなのです。

 

それではここから、具体的に2つの理由についてお伝えします。

 

①「心配だから」比べてしまう親心

不登校のわが子を他の子と比べてしまうのは、

決して冷たいからでも、愛情が足りないからでもありませんよね。

 

むしろ、そこにあるのは、

「この子はこのままで大丈夫だろうか?」
「将来困らないだろうか?」

という、親としての強い不安や心配の気持ちです。

 

『親』・・・特に母親という存在は、どうしても、わが子の

「今の姿」よりも
「この先、ちゃんと生きていけるかどうか」

つまり、当たり前のことですが、将来のわが子の自立に焦点を当てて見てしまいがち。

 

だからこそ、同年代の子が学校に行き、みんなと同じレールの上をちゃんと進んでいる姿を目の当たりにすると、わが子だけが取り残されているような気がして、不安が一気に膨らんでしまう。

 

当時の私がそうでした・・・あなたも、そうではありませんか?

 

他の子とわが子を比べてしまうのは、それだけ本気で、こどもの人生や将来について考えているからなのです。

 

②社会の「ふつう」への囚われが「比較」を加速させる

もう一つ、比較を強めているのが、私たち親がこどもの頃から無意識に刷り込まれてきた、世間の「ふつう」や「当たり前」という物差しです。

・こどもは元気いっぱいなはず
・小学生なら学校に行く
・中学生なら部活や受験を頑張る
・高校生なら進路を決める

こうした、自分の中にある「正解」は、とても強力ですよね。

 

でも、昭和から平成を経て、今は『令和』という時代に突入しています。

社会情勢も経済情勢も価値観も考え方も、様々なことが変化・多様化してきている現実がある。

 

それなのに、自分の中に内在化されているこの『物差し』がある限り、そこから外れたわが子は、どうしても「おかしい」「遅れている」ように見えてしまう。

 

つまり、社会情勢の変化に合わせて、私たちの『物差し』もアップデートしていく必要があるのですね。

 

しかも実際には、この物差し自体が、すべてのこどもに当てはまるものでもないのですから(;’∀’)

比べてしまう感情が強いときは、あなた自身の『後悔』との関係についても知っておくと心が軽くなります。→【関連記事】子どもがひきこもりになって自分の子育てを後悔していませんか?

 

他の子と比べてしまうと親も子も苦しくなる理由

「比べても意味がない」頭ではそう分かっているのに、苦しさが増していくのはなぜなのでしょうか?

 

それは、『比較』が親子の“今”を奪ってしまうからです。

 

①比較は「今のわが子」を見えなくする

比較が苦しいのは、元気な他の子を見るからだけではありません。

 

他の子と比べているとき、親の目はどうしても「できていない部分」に向かいます。

 

すると

・昨日より少し笑顔が見られたこと
・久しぶりに自分から話しかけてきたこと
・外に散歩に出ようとしたこと

そうした“回復の芽”に、親は気づけなくなっていきます。

 

その上、こどもはとても敏感で。

「見てもらえていない」
「どうせ何やっても比べられている」

そう感じると、よけいに心を閉ざしてしまうことも少なくありませんね。

 

実は、当時の私は焦りから「励まし」のつもりで

「このままじゃ、困るのはあなたよ」
「みんなはちゃんとやっているよ」

そんな言葉を息子にかけていました。

でも実際には、それが息子を追い詰め、親子関係を悪化させていたのです。

 

結果として、息子は高校を退学し、長期のひきこもり状態になりました。

今振り返ると、あの頃の私は「息子」を見ていなかった・・・見ていたのは、「世間の物差し」だったのです。

 

そんな状況では、息子の“回復の芽”に気付けるはずありませんね(-_-;)

 

②親自身の自己否定につながっていく

そして、比較の矛先は、当然自分自身にも向かいます。

 

息子が不登校になった当初、私はまさに「比較」の真っただ中。

周りを見れば、ママ友の子たちは普通に学校に通い、中間テストや将来の話をしている。

 

それに比べて、家にいる息子。このままで大丈夫なのか・・・そんな不安が、いつも頭から離れませんでした。

 

そして、

「私の育て方が悪かったのでは」
「もっと早く何かできたのでは」
「こんな私は母親失格・・・」

比べてしまう → 現状との違いに落ち込む → 自分を責める

この負のループに入ると、心がどんどん追い詰められ、疲れ切っていく。

 

こうして親子でもがいていると、回復から遠ざかってしまうのです。

周りの目がつらいと感じているあなたにおススメの記事です→【関連記事】ママ友との付き合いが辛くてたまらない時の対処法

 

“他の子”比較から”わが子”比較へ切り替える考え方

それでは、私たち親はどうしたらいいのでしょうか?

 

「比べないようにしよう」

そう思えば思うほど、逆に比べてしまうことってありませんか?

 

実は、「比べちゃダメだ」と思えば思うほど、私たちは「比べる」ことに焦点を当て、それを意識付けしていきます。

と言うのも、比較は自分の中の“”心配”や”不安”から、自然に生じてしまうものだからです。

 

しかも「また、やってしまった・・・」と、比較をやめられない自分を責める方向にいってしまうこともありますね。

 

だから大切なのは、「比較をやめる」ことにこだわるよりも、「比べる対象を変える」という新しい視点を持つことです。

 

息子を他のママ友たちの子と比べることに疲れ切った私が意識していたのは、『比べるなら前の息子自身』に変えていくこと。

・一緒にテレビを見られた!
・久しぶりにお風呂に入れた!
・前より会話が弾んだ!

 

こうして、息子自身の“良くなってきているかな”と思える“事実”を積み重ねていくことで、不安の方向の“妄想”に走りがちな自分を落ち着かせ、心の安定につなげていったのです。

自分のことを責めてばかりいて、心が疲れているあなたにおススメの記事です→【関連記事】ひきこもりという悩みとあなたは別物

 

“他の子”比較を手放した後の親子関係の変化

不思議なもので、親が他の子との比較を手放しまなざしが変わると、こどもは敏感にそれを感じ取るものです。

家の中の雰囲気や空気感が、本人にとって少しずつ安心してエネルギーを貯められる場所になっている。

それが、伝わっていくからなのかもしれません。

 

実際息子も、少しずつ穏やかな状態に変わっていきました。

 

そして何より、私自身の心が軽くなっていったのが大きかった。

・「ちゃんとした母親」じゃなくてもいい。
・息子を「普通」という物差しに当てはめなくていい。

そう思い始めると、初めて親子で同じ方向に歩み出せた感覚になりました。

自分のことを責めてばかりいて、心が疲れているあなたにおススメの記事です→【関連記事】ひきこもりの息子に対する、私のまなざしの変化

 

まとめ|不登校での比較をやめられない時の心の整え方

いかがでしょうか?今日は、「不登校のわが子を他の子と比べてしまい苦しんでいるあなたへ」というテーマでお伝えしてきました。

 

不登校のわが子を、どうしても他の子と比べてしまう・・・

 

それは、あなたがダメな親だからではありません。それだけ真剣に、わが子のことを大切に思っているからなのです。

 

ただ、私たちのように、比べ続けることで親も子も苦しくなってしまうなら、少しずつ、その『比べる』という感覚を手放していってもいいのです。

 

もし、比較をしている自分に気付いた時は、この3つのポイントを思い出してくださいね。

・他人のペースではなく、わが子の小さな変化を見ること

・比較ではなく“安心させる関わり”に意識を向けること

・自分自身の不安や苦しさを受け止めること

 

親が変われば、家庭の雰囲気や親子の関係性は、少しずつ・・・でも必ず変わっていきます。

 

今はまだ、苦しみのにいるかも知れないけれど、それでもあなたは大丈夫(*^_^*)

 

まずは、苦しみながらも一生懸命わが子のために考え、模索しているあなた自身を責めないでくださいね。

 

そして、そんな自分を認め、労ってあげること。それが今のあなたに、一番必要なことなのだと私は感じています(*^_^*)

 

FAQ(よくある質問)

不登校やひきこもりのわが子を前にすると、

「この関わり方で合っているのかな・・・」
「今は何もしない方がいい?それとも動くべき?」

そんな迷いや不安が、次から次へと浮かんできますよね。

 

実際、カウンセリングやメルマガを通しても、多くの方から似たようなご質問をいただきます。

 

最後に、これまで私自身が悩み、遠回りし、そして相談現場で何度も向き合ってきた中でも、特によく聞かれる質問をまとめました。

 

「正解」と言うよりも、あなたが少し肩の力を抜いて、今のわが子との関係性を見つめ直すヒントとして、読んでもらえたらうれしいです(*^_^*)

 

Q1.不登校の子を他の子と比べてしまうのは、親として良くないことですか?
いいえ、決して悪いことではありません。不登校のわが子を他の子と比べてしまうのは、「この子は大丈夫だろうか」という親としての強い心配や愛情から生まれる、ごく自然な反応です。大切なのは、比べてしまう自分を責めることではなく、その苦しさに気づき、少しずつ視点を変えていくことです。
Q2. 不登校の子を比べることで、こどもにどんな影響がありますか?
親が無意識に比較を続けていると、こどもは「自分はダメなんだ」「認めてもらえていない」と感じやすくなります。その結果、自己肯定感が下がったり、親子関係がぎくしゃくしてしまうこともあります。比較を手放すことで、こどもが安心し、本来の力を取り戻しやすくなります。
Q3. 頭では分かっているのに、どうしても比べるのをやめられません。どうしたらいいですか?
比較は「やめよう」と意識するほど、逆に強くなりやすいものです。無理にやめようとするのではなく、比べる対象を「他の子」から「昨日のわが子」に変えてみてください。小さな変化に目を向けることで、自然と比較の苦しさは和らいでいきます。
Q4. 他の子が学校に行っている姿を見ると、どうしても焦ってしまいます。これは普通ですか?
はい、とても自然な感情です。私たちは社会の中で「ふつう」や「当たり前」という物差しを強く刷り込まれてきました。そのため、不登校の状況では焦りや不安を感じやすくなります。ただし、その物差しがすべての子に当てはまるわけではないことを知るだけでも、心は少し楽になります。
Q5. 比較を手放したら、本当に親子関係は良くなるのでしょうか?
すぐに劇的な変化が起きるわけではありませんが、親のまなざしが変わることで、こどもは確実に安心感を感じ取ります。責められず、比べられない環境の中で、少しずつ表情や行動に変化が現れてくるケースは多くあります。親子関係の土台が整うことは、回復への大切な一歩です。

 

さて、ここまで読み進めていただいたあなたは、すでにわが子の未来を守る選択をしています。

その優しさは、ちゃんとわが子にも届いています☆彡

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いつでも私は、あなたを応援しています♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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