ひきこもりという悩みをジェンダーの視点で考える
こんにちは。
《40代、50代女性専門》
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
このブログを読んでいただいているという事は、あなたは、“
なぜなら私が、ひきこもりという悩みに特化した『女性専門』のカウンセラーだからです。
実は私も、かつてはあなたと同じひきこもりという悩みを持つ女性の1人でした。
ところが、苦しみの中で出会ったジェンダーという視点を知ったことで、私のそれまでの辛さは『自分らしく生きるためのチカラ』へと大きく変化していきました。
そこで今日は、ひきこもりという悩みを、性別に関連する『ジェンダーの視点』で考えるとどうなるのかについてお伝えしていきます。
目次
ジェンダーって何?
あなたはこれまで、『ジェンダー』という言葉を聞いたことがありますか?
私たちは、生まれついての生物学的性別である『男性・女性』という性別だけでなく、社会通念や文化・慣習等によって作り上げられた性別である『ジェンダー』というものを持っています。
つまり、ジェンダーとは社会的性差のこと。
と聞いても、何だかよく分からないですよね(;’∀’)
それでは、もう少し分かりやすい言葉を次にご紹介してみましょう。
理想の男性像
「男らしさ」という言葉だったらどうでしょうか?
これならあなたも、色んなイメージが思い浮かびませんか?
例えば、強い・たくましい・弱音を吐かず最後まで頑張る・無口・力がある・仕事が出来る・リーダーシップ・・・なんていうイメージが出て来ますよね。
ほら、あなたも覚えてないですか?
「わんぱくでもいい、たくましく育って欲しい」のフレーズで有名な、ある食品のコマーシャルに出ていた父親と息子の映像を。
あのシーンはまさに、男らしさのイメージそのもので作られている感じですよね。
他にも、「24時間戦えますか~♪ビジネスマ~~ン」ていうコマーシャルソングが流行った時期もありました。
そして、こういう男らしさのイメージに合致している状態を、私たちは『理想の男性像』と捉えていました。
理想の女性像
それでは、今度は「女らしさ」という言葉でいってみましょう。
あなたはこの言葉に、どんなイメージを持っていますか?
一般的には、どちらかというと「男らしさ」とは逆のイメージがありますよね。
か弱い・おしゃべり・家事が得意・控え目・けなげ・かわいい・おとなしい・人の世話を焼く・おしとやか・・・
「わたし作る人、ボク食べる人」というコマーシャルを覚えている人も、多いのではないでしょうか。
このコマーシャルでは、まさに料理を作るのは女性で、男性は出されたものを食べるだけという、性別で役割を決めている構図が透けて見えています。
そして、こういう家事が得意な女らしさのイメージに合致している状態を、私たちは『理想の女性像』と捉えていました。
「男らしさ」「女らしさ」という言葉には、この他にもまだまだたくさんのイメージがあります。
それではここで、ちょっとあなたに質問してみますね。
女性であるあなたは、上にあげたような「女らしさ」つまり『理想の女性像』というイメージに、うまく当てはまっているでしょうか?
そしてその理想の女性像は、あなたの望んでいる状態?
もし、あなたが「いやいや、私はちょっとこのイメージとは違うし」というのであれば・・・
もしかしたらジェンダーバイアスという社会的性差による偏見によって、あなたも知らず知らずのうちに苦しんでいる事があるかもしれません。
それって、いったいどういうことなのでしょうか?
ジェンダーバイアスとは?
ジェンダーバイアス(社会的性差による偏見)とは、男女の役割について固定的な観念を持つことです。
分かりやすい例を、あげてみましょう。
あなたは、リーダーという立場にある人の割合って、男性と女性のどちらが多いと思いますか?
国会議員を始めとして県知事や市町村長、会社の社長、学校の校長やPTA会長・・・管理職にしてもそうですよね。
圧倒的に男性が多いのが、今の日本の現状です。
それは何故でしょうか?
男性の方が女性より、「リーダーとしての素質があるため向いている」と考えられているからです。
そして女性は、「サブとして男性を支える役割が向いている」と考えられている。
つまり、性別によって役割が決められてしまうこと。
これが、ジェンダーバイアスなんですね。
意識してみると、このようなことはあなたの身の周りにもたくさん転がっていると思います。
それでは、その代表格である『性別役割分担意識』について、次にお伝えしていきましょう。
性別役割分担意識
性別役割分担意識とは、『夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである』という考え方のこと。
これは、『男は仕事、女は家庭』というように、性別によって役割が決められているということを意味しています。
先ほど、「わたし作る人、ボク食べる人」というコマーシャルについてお伝えしましたが、この考え方の背景にあるのが性別役割分担意識です。
それではちょっとお尋ねしますが、この考え方についてあなたはどのように感じますか?
現在40代~50代の私たちが育った時代は、まさに『男は仕事、女は家庭』という生き方が普通でした。
なので、女性は結婚すると仕事を辞め、家庭に入って家事や育児・介護といったケア役割を担当することを、社会から求められていたのです。
そしてそれを当たり前として、何も考えずに結婚と同時に仕事を辞めた私でした。
この頃の私は、性別役割分担意識などという言葉を全く知らなかったです。
あなたはどうだったでしょうか?
私のように、専業主婦を選んでいましたか?
実は私は、専業主婦になることを自分で選んだのだと思っていましたが、色々学ぶうちに自分の選択というよりも社会の仕組みの中に組み込まれていたことに気付き><
その時のショックは、かなり大きなものでした・・・
とは言え、社会の動きに対して興味を持って学ぼうとしていなかった私自身がこの結果を招いたので。。。そこは大いに反省(;’∀’)
だからこそ、私は今も学び続けているのです^^
気付いたところからのスタートが、大事なんです(^^)/
あなたも私と一緒に、学んでいきませんか?
ひきこもりという悩みをジェンダーの視点で考える
さて、ここまでジェンダーについてお伝えしてきました。
ここからは、ひきこもりという悩みをジェンダーの視点で考えてみましょう。
ひきこもりの背景が見えてくる
あなたは、ひきこもりの方の性別って、男性と女性のどちらが多いと思いますか?
実は7割以上が男性との結果があり、その背景にはジェンダーが潜んでいると考えられます。
「男らしさ」「理想の男性像」を思い出してみてください。
強い・たくましい・弱音を吐かず最後まで頑張る・無口・・・
これを自分の中に取り込んでいる男性の中には「こうでないといけない」と思い込んでいる方が、当然たくさんいらっしゃいますよね。
その結果、残念ながら苦しくても、誰にも相談できず自分を追い込み、限界まで頑張った結果動けなくなって、ついにはひきこもりになっていくという事態に…
男性だからという理由で、家族を養うために家計を1人で背負い、追い詰められている人もいるのです。
これはまさに、ジェンダーの問題ではないでしょうか。
また、女性の表面化したひきこもりの数が少ないことも、実はジェンダーが絡んでいます。
女性だからこそ、専業主婦とか家事手伝いといったくくりに入れられて、カウントされていないひきこもりの人が多いからです。
このように、ジェンダーに縛られることによって男性も女性も苦しい思いをしている人がいる今の社会と、私たち大人はしっかり向き合っていく必要があります。
今の社会を、このまま子ども達に手渡してもいいのでしょうか?
私たちは、この先どうしたらいいのでしょうか?
視点を変える意味
子ども達に繋げていく今の社会を変えていくために、私たち1人ひとりがこれから出来ることが実はあるのです。
それは何だと思いますか?
「男らしさ、女らしさ」というジェンダーの視点から、『その人らしさ』という視点への転換です。
これは、シンプルだけど大きな意味のあることです。
例えば、働くよりも家のことをやるのが好きな男性もいれば、バリバリ働きたい女性もいますよね。
それこそ今では、「しゅふ」とパソコンで打ち込むと、「主婦」だけではなく「主夫」という表記も普通に出て来るようになりました。
これって、どういうことだと思いますか?
男性だから仕事をするべき、女性だから家庭を守るべきということではなく、「わたしだから~する」ということなのですよ。
これが、『その人らしさ』という視点。
あなたの身近には、きっとたくましくてワイルドな女性だっているし、細かい気配りの出来る男性だっていますよね^^
そういう人たちが、ジェンダーバイアスによって自分らしさを発揮できないまま、生き辛さを抱えて疲弊していくような現状が、今の社会にはあるのです。
あなたが今の悩みを解消し、これから先の人生を、
軽やかに生きていくためにはどうしたらいいのか。
その方法を、分かりやすくお伝えしている無料メール講座は、
※ご登録者さまには4つの特典付き!
【参考記事】
いかがでしょうか?
今日は、ひきこもりという悩みを、性別に関連する『ジェンダーの視点』で考えるとどうなるのかについてお伝えしてきました。
もしかしたらあなたも、頑張って理想の女性像を目指してきたのではないでしょうか?
かつての私もそうでした。
でも、苦しみの中で出会ったジェンダーという視点を知ったことで、私のそれまでの辛さは『自分らしく生きるためのチカラ』へと大きく変化していきました。
【関連記事】ひきこもりだった息子がくれた“自由”というつばさ
あなたも『あなたらしさ』という視点を、ぜひ大切にして欲しいなぁと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「女性としての役割」や「こうしなきゃ!」に過剰に囚われている自分に気付き、
ものの考え方や価値観を振り返りながら、行動を変えていくのが
チェンジング・カウンセリング®独自の特徴です。
※ご登録者さまには4つの特典付き!
~あなたが、今、抱えている悩みで苦しんでいるなら『チェンジング・カウンセリング®』がお役に立てると思います~
この記事を書いた人
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
最新の投稿
- 不登校2024年11月16日共働きでも無理なくできる不登校のこどもを支える6つの工夫
- ひきこもり2024年11月5日ひきこもりの本人と家族がストレスを軽減するための5つの対処法
- 不登校2024年10月24日不登校は本当にデメリット?現状を見直す5つの視点
- ひきこもり2024年10月17日ひきこもり状態でも無理なく始められる体力作りの方法5選
こちらの記事もよく読まれています
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分へと導くチェンジング・カウンセリング®
「こうしなきゃ!」と自分を追い詰めて苦しんでいる
40代・50代女性のあなたへ
あなたのひきこもりという悩みは、お子さんやご家族がひきこもっているからでしょうか?それとも、ご自身がひきこもっているということでしょうか?
ひきこもりという悩みから抜け出すには、どちらの場合においても、まず自分自身が自由になることが必要です。そのために大切な視点が「女性としての役割」や「女らしさ」への囚われ。それが「こうしなきゃ!」と、自分で自分を追い詰めてしまうことに繋がっているからです。
あなたも自分の中に隠れているその視点に気付き、ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分を目指していく方法を学んでみませんか?