ひきこもりの子の親が罪悪感から抜け出すための3つの勇気と希望

こんにちは。

 

不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。

 

わが子がひきこもりになると、「私のせいかもしれない・・・」と、罪悪感で胸が締めつけられる思いに苦しむ親は、少なくありません。

 

特に子育ての責任を1人で背負っている母親は、長い間刷り込まれてきた「こどものためにしっかり子育てをしなければ」という、役割意識に縛られている人が本当に多くて。

 

そして、それがうまくいかなくて『わが子のひきこもり』という現状に、罪悪感を抱え、つらい思いをすることになっていく・・・

 

実際私も、まさに「この子のために、ちゃんと育てなきゃ」と思い込み、子育てをしてきました。

 

そんな中、息子の登校しぶりが始まったのは、高校1年の2学期が始まった頃。

 

その後迎えた3学期は、完全不登校に突入で・・・

 

結局彼は、2年生の学年末で退学し、そのままひきこもり状態になったため

『自分がこの子をひきこもりにさせている』

と悩んだ私の頭の中で、ずっとリフレインしていたのが

「この子のために、ちゃんと育てなきゃ」というフレーズで。

 

そのため、当時は理想と現実のギャップを目の当たりにして、本当に苦しかった・・・

 

でも、本当はあなたが、罪悪感で自分を責め続ける必要はないのです。

 

だってあなたは、ただ大切なわが子のために、一生懸命子育てしてきただけなのだから・・・

 

そこでこの記事では、ひきこもりの子のいる親が、罪悪感を希望に変えるために必要な勇気を3つ、具体的にお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・

 

わが子のひきこもりが母親の罪悪感につながる背景

それではまず、わが子のひきこもりが母親の罪悪感につながってしまう背景にあるものを3つお伝えします。

 

①完璧を求める思い

1つ目は、完璧を求める思い。

 

実は、何事においても、真面目な人ほど完璧を求める傾向が強く、それが罪悪感に直結していくのです。

 

そして、親の罪悪感が強すぎると、わが子に対して過剰に気を使ったり、逆に距離を取ったりしてしまうことも・・・

 

すると、敏感なひきこもりのこどもにとっては、そんな親の対応への違和感がプレッシャーになり、親子関係がぎくしゃくしてしまうことだってありますね。

 

そして、“この子を守りたい、傷つけたくない“という、親としての意識や愛情が強ければ強いほど、

「もっと優しくできたはずなのに」

「あのとき、あんなに怒らなければよかった」

「やっぱりこうなったのは、私のせいだ」

などと、自分を責める気持ちが湧いてしまいがち。

 

実はこれって、まさに当時の私の心の声ですが、あなたもこうして自分を責めていませんか?

 

と言うのも、特に私たち女性は

「私がこの子の母親なんだから、ちゃんとした大人に育てなきゃ」

という役割意識に縛られやすく、それが過剰な後悔や罪悪感を生んでしまう。

 

でも、完璧な親など存在しないのです。

 

※『母親役割に囚われている』=『ジェンダー規範』が強いということ。その関係性を詳しく知りたいあなたにおススメの記事です(*^^*)

【関連記事】ジェンダー規範による「良い母親でなきゃ」は、ひきこもりに悪影響?

 

②過去を振り返って子育てを後悔しすぎる

2つ目は、過去を振り返って子育てを後悔し続けること。

 

私もそうでしたが「あの時こうしていれば・・・」

と、過去の行動を思い返しては、胸を締めつけられるような感覚で苦しむ人は少なくありません。

 

特に母親は、『こどもの人生に責任を持たねばならない』という思い込みから、余計に苦しみやすいのです。

 

ただ、罪悪感を抱え続けると、心身にさまざまな影響が出てくることがあって・・・

・睡眠が浅くなる
・食欲が落ちる
・疲れやすくなる

このような状態では、こどもに対して余裕を持った対応は難しいですね。

 

実は、私自身、過去の子育てを後悔し「母親失格」というレッテルを自分に貼って責め続け、その結果うつ状態になり、服薬していた時期がありました。

 

私もこんな思いをしたからこそ、あなたの中に後悔の念があることはとてもよく理解できます。

 

でも、過去の事実は何をしたって変えられませんね。

 

つまり、大切なのは「今、自分にできること」に目を向けること。

 

そうすることで、過去への囚われを少しずつ薄めていけるのです。

 

※過去の後悔や将来への不安に囚われて苦しむあなたに、おススメの記事です(*^^*)

【関連記事】人生の正解を探すのをやめてみませんか?

 

③母親役割による過剰な責任感

3つ目は、母親役割による過剰な責任感。

 

こどもがひきこもりになるには、さまざまな要因や背景があり、本人でさえ理由がわからないことだって・・・

 

それなのに、それを『母親の私の責任だ』と一手に引き受けてしまうと、「私が何とかしなきゃ!」が発動し、心も体も疲れ果ててしまいます。

 

さらに「私のせいだから」と、頑張れば頑張るほど空回りして、自己否定のループにはまりやすくなっていく。

 

ただでさえ私たち母親は、自分自身の思い込みだけではなく、世間や家族から求められる役割に縛られ、自分のことを後回しにしてしまいがちですね。

 

それに加えわが子がひきこもり状態だと、なおさら必死になってしまう。

 

でも、こうして親が責任感から自分を責め続け、罪悪感を持ち続けると、それを感じるこどももまた「お母さんを困らせている存在なんだ」と思って、自分責めに陥ってしまう可能性があるのです。

 

そうなったら、まさに親子で負のループまっしぐら!

 

つまり、あなたが責任を感じすぎることは、自分だけの問題ではなく、こどもにも影響を与えてしまう可能性があるのです。

 

あなたが罪悪感を抱くのはわが子が大切な証

あなたが、わが子のひきこもり状態に対して、

「もっとしっかり育てればよかった・・・」

「私の対応が悪かったのかも・・・」

と感じて罪悪感を抱くのは、親としてごく自然な感情です。

 

だって、他の誰でもない“大切なわが子”だからですよね。

 

だからこそ覚えておいて欲しいのは、決してあなたが悪い訳でも弱いからでもないということ。

 

むしろ、罪悪感はこどもが大切で、あなたの中にこどもを強く思いやる心があるからこそ「申し訳ない」と感じてしまう感情。

 

だから、母親として「しっかり子育てしなきゃ」と、自分を追い込めば追い込むほど罪悪感って強まってしまうものなのです。

 

だったらあなたは、

「今、私が抱いている罪悪感は、この子が大切だから感じちゃうんだよね」

と、その気持ちを否定せず受け入れ、

『私は、わが子のために精一杯子育てをしている母親』

ということを自分で認め、自分をいたわってあげることで、責め続ける苦しみから少しずつ抜け出していけるはずです。

 

※自分を認めるための考え方を知りたいあなたにおススメの記事です(*^^*)

【関連記事】ひきこもりの子を支える母のストレス発散法と心の重荷を下ろす考え方

 

母親が罪悪感から自由になるための3つの勇気

ここでは、母親が罪悪感から自由になるための勇気を、3つお伝えします。

 

①勇気1|過去の自分を責めない

1つ目は、過去の自分を責めない勇気。

 

あなたは、本当に一生懸命、まじめに子育てをしてきたはず。

 

だから、こうして自分を責めてまで、悩み苦しんでいるのです。

 

でも、自分の中のエネルギーが枯れていたら、わが子を支えることなど到底できないですね。

 

それをしっかり、覚えておいて欲しいです。

 

まずは、あなた自身が心と体を整え、自分の『安心安全』を、自分に対して約束してあげること。

 

そのために、過去の子育てを責めない勇気を持ってくださいね。

 

だって、過去の出来事は変えられないから。

 

むしろ大切なのは

「ちょっと方向性はズレていたかもしれないけれど、当時の自分は精一杯やっていた」

と受け入れること。

 

あなたが叱ったり悩んだりした経験全てが、わが子を大切に思っているからなのです。

 

そんな過去の自分を責めずに受け入れることが、罪悪感から自由になるための一歩。

 

一言でいいから「よくやってきたね」と、自分に言葉をかけてあげてみてください。

 

そうすることで、心が少しずつ軽くなり、自己否定のループから抜け出す力が生まれてきます。

 

※自分にかける言葉で未来が変わることを知りたいあなたにおススメの記事です(*^^*)

【関連記事】自分に対してかける言葉で変わっていく未来

 

②勇気2|自分の心と体を休ませる時間をつくる

2つ目は、自分の心と体を休ませる時間をつくる勇気。

 

私たちが母親役割に縛られていると、こどものことを常に優先して考え、自分を疎かにしてしまいがちです。

 

たとえば、わが子のものを買うときはお金に糸目をつけないのに、自分にお金を使うことは躊躇する。

 

わが子のためには、どんな無理をしてでも時間のやりくりをするのに、自分のためには疲れて休むことすら罪悪感に感じることがある。

 

あなたも、こんな状況ではないですか?

 

そうだとすると、それってすごくあなたの心身にストレスをかけているはずですね。

 

だからこそ、あなたの心と体を休めること、心と体に栄養をあげることは、あなたのためだけでなく、ひきこもりのわが子に、余裕を持って対応するエネルギーを取り戻すためにも必要です。

 

まずは、散歩や読書・昼寝、気になっているカフェに行くなど、ちょっとの時間でいいから、自分をいたわる習慣を持つことで、罪悪感に押しつぶされず、冷静にこどもと向き合える心の余裕が生まれます。

 

そして、その時間だけは『完全に私だけのもの』として、自分に集中する練習をしてみてくださいね。

 

罪悪感に襲われ続け疲れ切っている、今のあなたの心と体に必要なのは、休息なのだから。

 

※ストレス対処について、もっと詳しく知りたいあなたにおススメの記事です(*^^*)

【関連記事】ストレスに押しつぶされないために必要な3つのこと

 

③勇気3|小さな一歩で親子の信頼関係をつくる

3つ目は、小さな一歩でひきこもりのわが子との信頼関係をつくる勇気。

 

わが子のひきこもり状態を何とかしなきゃと思い詰めていると、「何か大きな行動で結果を出さなければ」と、焦ってしまいがちですね。

 

ただ、ここでもまた、まじめに完璧を目指す必要はないのです。

 

日常の何気ない挨拶や声かけから始めることで、少しずつ親子の信頼関係が戻っていきます。

 

実は、それを地道に積み重ねていくことが大切で、それがこどもの安心につながり、心を開きやすくなっていくのです。

 

大きな結果を出そうとすると、一足飛びにこどもに動くことを求めてしまう可能性があるからこそ、ここは一つ、その焦る気持ちを横に置き、小さな一歩を認めていきましょう。

 

完璧ではなく、少しずつでいいのです。

 

その少しずつこそ、あなたの罪悪感を軽くしていきながら、やがて大きな実りを生み出していくと信じてくださいね。

 

※私が、自分の罪悪感をどうやって開放したかを書いた体験談です(*^^*)

【関連記事】息子のひきこもりに対する罪悪感を解放できた3つの理由

 

罪悪感を手放すことで好転する親子関係

実は、あなたの中の罪悪感を手放すことで、親子関係が少しずつ好転していきます。

 

えっ、どうしてかって!?それは、ズバリ!

 

自分を責め続けないことで、そこに使っていたエネルギーが残り、あなたの中に心身ともに余裕が生まれてくるからです。

 

その余裕が穏やかな関わり方につながり、それがこどもにも伝わっていって、少しずつ安心して動き出すきっかけになっていく。

 

私たち母親は「わがこのために何でもやらなくちゃ」と、こども中心に考えて頑張りがちですね。

 

ところが、ちょっと視点を自分自身に向けて、肩の力を抜いてリラックスしていた方が、むしろこどもと穏やかな関係性を持ちやすくなっていくのです。

 

あなたが罪悪感に縛られたままで、親子関係がギスギスしてしまう状況から抜け出すためにも、自分の心身を整えることは、親子双方の回復に近づいていく。

 

つまり、親であるあなたが自由になることって、親子関係改善のすごく大事なポイントになるということ。

 

だってそれが、ひきこもりのこどもの回復の土台になっていくから・・・

 

あなたの安心感が、こどもの心をほぐしていく力になることを、信じていてくださいね。

 

※親子関係改善のための大事なポイントを、知りたいあなたにおススメの記事です(*^^*)

【関連記事】親子関係を改善するためにやるべきこととは?

 

まとめ|あなたは完璧でなくても大丈夫

いかがでしょうか?今日は、「ひきこもりの子の親が罪悪感から抜け出すための3つの勇気と希望」というテーマでお伝えしてきました。

 

ひきこもりの子の親が抱く罪悪感は、わが子への愛情があるからこそ生まれるもの。

 

そこで、過去をずっと責め続けるよりも、

“今からできること”

に目を向けることで、親子関係は少しずつ希望に向かって動き出します。

 

あなたは完璧でなくても大丈夫。

 

“やり直せる今から”

を大切に親子関係を丁寧に紡いでいけば、あなたの気持ちは、必ずひきこもりのわが子にも伝わっていくはず。

 

そのためにもまずは、あなたが心身の余裕を保てるように、自分をいたわることから始めてみましょう。

 

FAQ(よくある質問)

私もそうでしたが、ひきこもりの子を持つ親が感じる「罪悪感」は、誰もが一度は抱くものです。

 

しかも、

「私の育て方が悪かったの?」

「あの時もっとこうしていれば・・・」

そんな思いが胸を締めつけ、そう簡単には消せないほど根深いものですね。

 

ここでは、同じように悩むお母さんからよく寄せられる質問に、カウンセラーの視点でお答えします。

 

あなたの心を少しでも軽くするヒントになればうれしいです(*^^*)

 

Q1. 罪悪感をなくしたいのに、心のどこかで“母親失格”と思ってしまいます。どうしたらいいですか?
「母親としてこうあるべき」という思い込みが、罪悪感を強めていることがあります。まずは“母親の前に一人の人間”として、自分の心の回復を優先してみましょう。そこから関係の再生が始まります。
Q2. こどもの将来を考えると不安で、何もしていない自分を責めてしまいます。
“何もしていない”ように見えても、あなたが見守り続けていること自体が「支え」になっています。焦らず、親子が安心して話せる空気をつくることが、希望への第一歩です。
Q3. こどものひきこもりを相談すると、親のせいにされそうで怖いです。
あなたが不安を感じるのは、ごく自然なことです。でも、専門家の中には「親子関係を一緒に整えていこう」という立場で伴走してくれる人もいます。あなたと相性のいい、安心して話せる専門家を選ぶことが、大切なポイントになります。
Q4. 自分を責める気持ちが強く、日常生活にも支障があります。どうすればいい?
自責の気持ちが強い時は、まずあなた自身の休息を優先してください。罪悪感に耐えながら頑張り続けるより、「今日は休んでいい」と自分に許可を出すことが、心を立て直すきっかけになります。完璧でなくていいのです。
Q5. 罪悪感が少し軽くなったら、何から始めればいいですか?
こどもとの日常会話や、笑顔を交わす時間を増やすことです。特別なことをしようとせず、「おはよう」「ありがとう」「うれしいよ」などの一言が、親子の信頼関係を少しずつ取り戻していきます。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

この記事を書いた人

『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみ
『カウンセリングルーム いっぽ』代表 平井いずみチェンジングカウンセラー®
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。

現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。

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