ひきこもりで部屋から出ないわが子へのNG対応&効果的な接し方

こんにちは。
《40代以上女性専門》あなたのひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
「最近なぜだか、うちの子が部屋にこもったまま出てこない・・・」そんな悩みを抱える親は少なくありません。
最初は「疲れているのかな?」と様子を見ていたものの・・・
・気づけば何週間、何ケ月も部屋に閉じこもっている
・親が話しかけてもほとんど反応がない
・食事も自室でとる
・昼夜逆転している・・・
などの状況に直面すると、親としては焦りや不安が大きく募っていきますね。
「このままで、この子の将来は一体どうなってしまうんだろう・・・」
「学校(職場)に、戻れなくなってしまうのではないだろうか?」
といった心配が尽きない中で、家族のコミュニケーションも減り、親自身が疲れ切ってしまうケースも少なくありません。
また、親の抱えるストレスが強くなってしまうと「なんでこんなことになったの?」とこどもを責めたくなる気持ちが湧くことも・・・
でも、このように親が自分の感情に振り回されているような対応は、こどもにとってより強いプレッシャーとなり、ますます本人が部屋に閉じこもってしまう要因になりかねません。
親が「なんとかしなければ」と思う気持ちはとてもよく理解出来ますが、焦って無理やり部屋から出そうとすると、逆にひきこもりが長期化することもあって。
まずは、こどもがどうして部屋から出ないのか・・・つまり部屋から出たくない背景や気持ちを理解することが大切です。
そして、親がどんな対応をすれば現状が変わっていくのか、その具体的で効果的な対応方法を知ることが、解決に向けての第一歩になりますね。
そこで今日は、「ひきこもりで部屋から出ないわが子へのNG対応&効果的な接し方」というテーマでお伝えしていきます。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・
目次
ひきこもりの子が部屋から出ない理由
ひきこもりのこどもが部屋から出てこない理由はさまざまですが、共通しているのは、唯一自分の部屋だけが安心できる居場所になっていること。
つまり、自宅であっても自分の部屋以外では居心地が悪いからです。
ひきこもりのこどもは、学校や社会でのプレッシャー、人間関係のストレス、将来への不安などが積み重なり、心が傷ついて家にひきこもっています。
そのため、親の監視の視線や様子を敏感に察知して、避難先である自宅でも自由にリラックスできない雰囲気を感じてしまうと、
「今の自分を親には見られたくない」
「親がひきこもりの自分のことを責めるのではないか」
という不安が恐怖となって襲いかかり、さらに部屋から出たくなくなってしまう気持ちは想像できますね。
また、それだけでなく、『何もしていない自分・ひきこもりの自分』を引け目に感じて、親と顔を合わせることが苦痛で居たたまれず、自分の部屋に籠らざるを得なくなっている場合もあるはずです。
しかも、ひきこもりが長引くことでこれらの傾向が強まり、
「今さら出ても、どうすればいいかわからない」
「外に出たら、家族や近所の人にどう思われるだろう」
といった心理的なブロックも、生じやすくなってしまいます。
親がやりがちなNG対応3選
①ひきこもりのこどもをコントロールしようとする
まず1つ目は、 ひきこもりのこどもをコントロールしようとすること。
親がわが子を何とかしようと焦るあまり、部屋から出そうとして
「いつまでそんな生活を続けるの?いい加減にしなさい!」
などと怒って、ひきこもりのこどもの気持ちを考えることなく、自分の価値観で勝手にコントロールしようとすると、こどもは余計に心を閉ざしてしまいます。
そして「親に理解してもらえない」と感じたこどもは、ますますひきこもりの状態が悪化することさえあって・・・
そんな時、本人にとっては自分の部屋だけが唯一の安全地帯。
だから自分の部屋から出て来ないのに、そこから無理やり引きずり出されることは、 本当に大きなストレスになってしまいますね。
【参考記事】子どものひきこもりで母親が辛いのはどうして?
② 『見守り』ではなく『放置』している
次に2つ目は、 『見守り』ではなく『放置』していること。
実は、あれこれ手出し口出しをして干渉しすぎるのも大きな問題ですが、何も言わずに完全に放置するのも逆効果。
「どうせ親は自分に関心がない」
「自分のことは、どうでもいいんだ」
と誤解されて、こども自身が投げやりになり、ひきこもりが長期化することもあります。
ひきこもりのこどもとは適度な距離感を保ちつつ、温かい眼差しで
「いつでも話を聞くよ。困ったことがあればすぐに教えてね」
といったメッセージを、言葉だけでなく態度でも根気よく伝え続けることが大切です。
『放置』と『見守り』では、その姿勢や感覚が全く違うという意識をしっかり持ちましょう。
③ きょうだいや他のこどもと比較する
最後に3つ目は、きょうだいや他のこどもと比較すること。
「◯◯ちゃんは学校に行ってるのに、どうしてあなたは・・・」と、親が他のこどもと比較すると、ひきこもりのこどもはプレッシャーを感じ、自信を失ってしまいます。
特に、ひきこもりのこどもは他の人と同じように出来ないことで「自分はダメな人間だ」という強い自己否定感を抱えていることが多いため、他人と比較されることでその思いが強まり、より部屋にこもってしまう原因になりかねません。
親としてはそこまで考えずに、つい他の誰かと比較してしまいがちですが、ひきこもりのこどもの心の傷に、さらに追い打ちをかけないように誰かと比べることはやめた方が無難ですね。
ひきこもりのこどもが部屋から出るようになるための効果的な接し方
①ひきこもりのこどもが安心できる環境を作る
まず1つ目は、ひきこもりのこどもが安心できる環境を作ること。
「部屋にいても大丈夫なんだよ」という安心感がひきこもりのこどもに伝わるように、優しい眼差しと口調で対応することを意識しましょう。
そのためには、親が自分の焦る気持ちを抑え、ひきこもりのこどもの気持ちを考えながら、心を開ける関係性を作っていくことが大切です。
つまり、こども自身が「リビングでも安心できる!部屋から出ても大丈夫なんだ!」と思える環境を整えること。
親の焦りや不安がひきこもりのこどもに伝わると、余計にプレッシャーを感じさせてしまうからですね。 そこで、親自身が落ち着くために自分の気持ちを整えていきましょう。
そして、こどもから話しかけてきた時には、決して否定せずに本人の言葉と同時に、気持ちまでしっかり受け止めることが大切です。
「そんなこと気にしなくていいよ」と、あっさり終わらせてしまうのではなく、「あなたは、そう感じていたんだね」と共感する姿勢をしっかり伝えていくと、本人に安心感をもたらすことに繋がっていきます。
このように、地道に本人が安心して話せる環境を作っていくことで、少しずつ心を開いていくのです。
だからこそ、親が無理に部屋から出そうとするのではなく、ひきこもりのこどもが安心できる環境を作ることを優先する必要があるということ。
そして親としては、「ひきこもりからどうにかして抜け出してほしい」という強い気持ちを抑え、こども自身が少しでも変わろうと思えるような働きかけをすることが大切です。
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② 部屋の外での会話から始める
次に2つ目は、部屋の外での会話から始めること。
「何とか話さなきゃ!」と焦らずに、ひきこもりのこどもがちょうど部屋から出てきたタイミングで、会話をするように意識してみてください。
親が、無理やりひきこもりのこどもの部屋に入ることは、本人にとっては自分の大切な場所に侵入された感覚を覚えてしまう可能性があります。それでは、まさに逆効果!
そこで、本人にとって親が「自分を守ってくれる存在であり、信頼できる安心した存在」として受け止めてもらえるようになることを目指しましょう。
そのため、本人がトイレなどにたまたま出てきた時に軽く声をかけるなど、小さなコミュニケーションを少しずつ取ることから始めるのが効果的です。
あなたも『天の岩戸伝説』を聞いたことがありませんか?岩屋の中に隠れて出てこなくなった天照大御神に対して、他の神々が外で楽しく宴をしていると天照大神が「何事だ?」と、覗いて出てきたという話です(*^^*)
私自身、息子が5年以上ひきこもり状態だったので、あなたの焦る気持ちはとてもよくわかります。
でも、それをぐっと堪えて、本人が安心して自分から出てくるような対応を続けていきましょう。
【参考記事】ひきこもりの息子に対する、私のまなざしの変化
③ひきこもりのこどものポジティブな変化を親が伝えていく
最後に3つ目は、ひきこもりのこどものポジティブな変化を伝えていくこと。
本人に対しては、いつも「あなたはあなたのペースで大丈夫だよ」と伝えつつ、小さくてもいいので本人の変わってきている部分に目を向けて、 それを粘り強く伝え続けていくことが大切です。
と言うのも、ひきこもりのこどもにとっては当たり前すぎて、自分の変化に気づかないからです。
たとえば、お風呂に入る回数が増えて来たとか、部屋の片付けが出来るようになって来たとか、家事を手伝ってくれるようになったなどは、本人があまり意識していない可能性があります。
だからこそ、小さくてもこのようなポジティブな変化を親が伝えていくことは、ひきこもりのこどもにとって大きな意味があるのです。
それは、「自分でも変われる」と知ることが本人の自信に繋がり、少しずつ自分を受け入れ、自己肯定感を高めていけるようになっていくからです。
まとめ
いかがでしょうか?今日は、「ひきこもりで部屋から出ないわが子へのNG対応&効果的な接し方」というテーマでお伝えしてきました。
こどもが部屋から出ない理由は「怠けているから」ではなく、「外の世界が怖いから」ということを、しっかり理解しておきましょう。
そして、焦らずに安心できる環境を整えることが、ひきこもりのこどもが動き出す第一歩です。
親ができることは、こどもの気持ちを尊重する接し方を心がけること。そのためにも、親自身が一人で抱え込まず、信頼できる第三者に相談することも大切です。
専門家のアドバイスを受けながら、こどもが少しずつ変わるのを見守りましょう。
もしかしたら、あなたの想像以上に時間はかかるかもしれませんが、親の関わり方次第で、エネルギーを貯めることが出来たひきこもりのこどもは、少しずつ前に進むことができるはずです(*^^*)
あなたが1日も早く、今、抱えている悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人

- チェンジングカウンセラー®
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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あなたも自分の中に隠れているその視点に気付き、ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分を目指していく方法を学びましょう。