「放っておくべき?」思春期不登校の正しい接し方と距離感

こんにちは。
不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。
思春期のこどもが学校に行けなくなると、親の心は大きく揺れます。
「このままで大丈夫?」
「何かしてあげないとひどくなるのでは?」
「放っておいた方がいい? それとも関わった方がいい?」
私自身も息子が高校1年の時に不登校になり、そのままひきこもり状態になったため、当時はこのようにとても悩んでいました。
しかも、何より苦しいのは、わが子が何も話してくれないことですね。
いつも通り声をかけても返事がない。話しかけると、そっけなくあしらわれるし・・・
「うざい!」「ほっといて!」なんて言われると、悲しくて本当にいたたまれない気持ちになることも。
でも大丈夫。
思春期の不登校って、こどもが弱いからでも、あなたの育て方が間違っていたからでもないのです。
と言うのも、この状況って思春期の成長と心の変化の中で起こる、“ひとつのプロセス”なのだから。
そして、これまでの様にすべて親がかりの生活から、少しずつ自分でやろうとする段階に入っていきます。
つまり意識するべきことは、適切な親子の距離感に変えていくこと。
そこで今日は、『思春期×不登校』のわが子への接し方と距離感について、NG行動や、あなたが今日からできる接し方をお伝えします。あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・
目次
思春期の不登校に悩む親がまず知っておきたいこと

まず前提として、「思春期とはいつ頃のことなのか」を整理しておきましょう。
思春期は、小学高学年ごろから始まり、高校生の時期を中心に、人によっては20代前半まで続くことがあります。
身体の成長が進む10〜16歳、
「自分とは何者なのか?」「どう生きたいのか」などと悩み始める12〜18歳、
そして、自立と依存の間で揺れる18〜22歳・・・
こうして改めてみてみると、思春期は身体だけではなく、価値観や人間関係・自己像など、さまざまなものが大きく変化する時期だということが分かりますね。
そのため、気分にムラがあったり、親への反抗が強くなったり、部屋にこもる時間が増えたりすることがあって。
でも、それは、決して「親を拒絶しているから」ではありません。
本人が『自分を守りながら、自分を探し、確かめようとしている』からですね。
そう捉えると、あなたの気持ちも少しラクになりませんか?
また、場合によってはその揺れの中で不登校になることも珍しくありません。
だからこそ、親はこれまでの関わり方を「こども時代の育て方」から、“思春期向けの関わり方”に、『心理的』にも『物理的』にも切り替えていくことが大切なポイントなのです。
親がやりがちなNG対応|良かれと思って逆効果に
・こどもが話さない。
・様子が見えない。
・今のままでいいのか分からない。
私もやってしまっていましたが、親がそんな不安の中で動くと、どうしても「正解を探す行動」になりがちです。
でも思春期不登校の場合、特に親の焦りがこどもに伝わってしまいやすい。
そのため、親は意図していなくても、こうした行動が逆効果になることがあるのです。
①質問攻めで「理由を聞き出そうとする」

親としては、
・わが子のことを何としてでも理解したい。
・今、この子に何が起きているのか知りたい。
そう思うのは、わが子が大切だからで、ごく自然な気持ちです。
ところが、本人にとっては
「言えないから苦しいのに、さらに聞かれる」
「答えられない自分はダメなんだ・・・」
と、感じてしまうことがあって。
質問は、ただでさえ圧力に変わることがありますね。
と言うことは、こどもを責めるつもりは全然なかったとしても、焦った親の発する言葉がこどもを追い詰めてしまうことも・・・
だから話さない時期は、理由を聞き出そうとするより、本人の『心の安心』を優先してあげてくださいね。
※「質問」より「安心」を!
②励ましすぎる・ポジティブすぎる言葉

「大丈夫だよ」「行けばなんとかなるはずよ」
これらの言葉は、一見励ましのように見えるけれど、思春期の子にはこのように感じられてしまうことがあります。
「今のままじゃダメってこと?」
「私の気持ちは理解してくれないの?」
それでは、親子関係を悪化させてしまう可能性もありますね。
そこでこの時期、励ましより先に必要なのは、『共感』です。
たったひと言でいいから、「しんどいね」と伝えてあげることで、緊張したこどもの肩から力が抜けることもあるのです。
※「励まし」より「共感」で!
③焦って行動や生活を管理しようとする

・早くみんなのように普通に学校に行かせたい。
・このまま落ちこぼれになったらどうしよう。
そんな不安や焦りから、親が無理やり、本人の生活リズムや時間を整えさせようとすることがあります。もちろん、私もやっていました・・・
だけど、心が疲れて動けない時に親から管理や支配をされてしまうと、こどもはこう感じる可能性が高いです。
「私の状態より、社会に合わせることの方が大事なんだ」
そして、親に対する反発を強めてしまうこともありますね。
心が回復する前に本人に無理な『行動』を促すことは、エネルギーを減らしてしまう場合があります。
※「支配」より「回復」を!
息子をコントロールするために私が彼にやってしまっていたことを書いています→【関連記事】見守ることと監視することのちがいとは?
思春期不登校の子への“正しい距離感”と接し方
それでは、親はいったいどうすればいいのでしょうか?
ずばり!それは、不登校の子を“変えよう”とするのではなく、”支える”こと。
こどもは、特に話はしなくても、あなたの声色、足音、ため息、表情・・・これらの言葉以外の情報を全部感じているはずです。
だからこそ、不登校のこどものことを心配しすぎないこと。
そのためにも、本人を一人の人間として尊重し、母子の間にしっかり境界線を意識してくださいね。
そうすることで、本人の領域にむやみに入り込まないような距離感を取る練習が、少しずつできるようになっていくのです。
母子の間の距離、つまり境界線を引くことの大切さを書いています→【関連記事】ひきこもりの息子に対する関わり方の2つのポイント
①「アドバイスより安心」を届ける

アドバイスは、本人の中にエネルギーが貯まり、心が回復して「動ける段階」になってから必要なもの。
それまでは、プレッシャーにならないように、助言ではなく「存在へのメッセージ」が響きます。
・「どんな時も、あなたの味方だよ」
・「あなたはそのままで大丈夫」
・「あなたが話したくなったら、いつでも聴くよ」
干渉する訳でも、放置している訳でもない。ただ、いつでも黙って見守っていてくれる感覚。本人の存在を肯定する声かけ。
それが、不登校の子の心の回復に繋がっていきます。
親として何か言いたくなるときほど、深呼吸して次の言葉に置き換えてみましょう。
「大丈夫。あなたはあなたのペースでいいよ」
この一言で、親子関係をしっかり築けるようになっていきます。
②短く、やさしい声掛けでつながる

思春期の不登校の子は、長い会話や説明を必要としていません。
むしろ長い言葉ほど負担になり、うるさがられて無意識に距離を置こうとします。
そのため、この時期のコミュニケーションは短く、負担の少ない言葉が効果的です。
たとえば、
・「おはよう」
・「ご飯ここに置いておくね」
・「お風呂わいたよ」
そんな、日常の中にある何気ない声掛けが、「あ、自分も家族とつながっているんだ」という安心感をこどもに与えます。
返事がなくても大丈夫。それでもこどもは、ちゃんとあなたの声を聞いているから。
むしろ、無理やり返事をさせようとすると逆効果。
返事をしたい時には、こどもの方から言葉が出てきます。
『答えを求めないコミュニケーション』が、ポイント。
③親子の境界線を引く

思春期は精神的な距離だけでなく、生活面での物理的な距離感もとても重要です。
ところが、不登校になると親の不安からどうしても過干渉になり
・食事を部屋まで持っていく
・スケジュール管理を代わりにする
・こどもの責任領域に親が入る
そんな状況が起こりやすくなります。
でも、これって実は、本人の自主性や考える力を奪うことがあるため、注意が必要です。
本来であれば、年齢に応じて
「できることは本人の領域」
「困ったときに親が支える」
という役割分担をするのが理想です。
これが、思春期のこどもの成長段階に合ったサポートバランスと言えます。
親ができるサポート|今日から始める3つの習慣
親が何とかこどもを動かそうとするのではなく、本人にとって、家庭の雰囲気を居心地のいい“安全基地”に変えていくことが大切です。
不登校のこどもは今、エネルギーが切れてしまっている状態なのです。
そこで、安心して充電できるような環境を整えるために大切なことを、ここから3つに分けてお伝えしていきます。
①生活音を止めずに家庭の安心感を残す

なぜか静かすぎる家って、ピリピリした「緊張感」を生み出してしまうことがあります。
実は私自身、息子が2階の自分の部屋にこもっている時、何か物音がしないか階下で耳をすまして、見張っていた時期がありました(汗)
当然、邪魔な物音はさせないように、テレビもつけていなくて・・・
でもこんな状況だと、ほんとうに家の中には緊張感が走ってしまいますね。
つまり、こどもの不登校が起きる前には普通に聞こえていた『洗濯機の音』、『掃除機の音』、『ラジオやテレビの音』、『キッチンの生活音』、もちろん『家族の話す声』・・・
これら、普段の生活の中にある音のすべてが「ここは安全な場所だよ」というメッセージとして、本人に届くのです。
②答えを求めないままの声掛けを続ける

『答えを求めないコミュニケーション』のコツ。
それは、不登校のこどもとのコミュニケーションの前提を、『返事がなくても、目を合わせなくてもいい』にすること。
実は、言葉で返さなくても、本人が聞いていることはたくさんあります。
つまり、あなたの声掛けは「会話」として考えるのではなく、“親子のつながり”を持ち続けるためのもの。
本人に「見捨てられ感」を持たせないためにも、適度な声掛けを心がけましょう。
ただし、声掛けの頻度やタイミングはこどもの状態にもよるので、そこをしっかり見極めていくことが大切です。
③親が自分を責めずに疲れたら休む

不登校のこどもは、親が悩んだり苦しんだりしている様子を、本当に敏感に感じとります。
つまり、あなたが休むことは、こどものためとも言えますね。
・自然の中に行って深呼吸をする
・好きな音楽を聞く
・散歩をする
・お気に入りのカフェでコーヒーをゆっくり飲む
この、“あなたのためだけの時間”を取ることで生まれる余裕があなたを支え、その安心がわが子にも伝わっていきます。
一人で抱え込んで頑張り過ぎないこと。
わが子のためにも、罪悪感なく自分を大切にする時間を確保してくださいね。
わが子にイライラしちゃうあなたへ。具体的な対処法をまとめています→【関連記事】思春期の子育てで抑えられないイライラの本当の理由と対処法3選
まとめ|焦らなくていい。親子はゆっくり育ち直せる

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人

- チェンジングカウンセラー®
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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