『言ってはいけない親のひと言』を読んで思うこと
こんにちは。
《40代、50代女性専門》
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
今日は、私からあなたへおすすめの本を1冊ご紹介したいと思います。
この本は、教育・心理カウンセラーの富田富士也さんの著書です。
題名の前には
『新引きこもりからの旅立ち2』
題名の後ろには
『危険な瀬戸際に立つ子どもに』と小さな文字で書かれています。
親にとっては、ちょっと衝撃的ですよね・・・
実は私には、高校1年生の時に不登校になり2年生で退学。
そのまま、5年以上ひきこもり状態だった息子がいます。
私がこの本と出会ったのは、息子がすでにひきこもり状態から抜け出し、社会人として自立した後でした。
その時、もし悩んでいた頃の私が読んだとしたら、
「当時の私の、道しるべの一つになったのではないかなぁ」
と感じました。
今の私が読むと納得できることばかりですが、
その頃の私が、何気なく子ども達にかけてきた言葉がいくつも入ってる><
もし、今あなたが子育てで悩んでいるとしたら、
この本を読むことで、ちょっと心が痛くなるかも知れません。
でも、だからこそ、今のあなたにとっては必要な本だとも言えますね。
この本を読むことでヒントを得て、
悩んでいるあなたが、何か言動を変えられたとしたら、
お子さんとの関係性にもプラスの変化が出てくるかも知れません。
と言うより、私はそうなることを願っています。
そこで今日は、
『言ってはいけない親のひと言』
という本についてご紹介していきます。
この本に書かれている内容とは
この本を開けてまず最初に出てくる項目は、
ズバリ!『言ってはいけない親の一言』
その一言を、全部で20個の例文で紹介しています。
たとえば、
・努力するなら買ってやるけど、努力してないじゃないか・・・・・・
・お前はやれば、できる子なのに、残念だな・・・・・・
つまり『もくじ』よりも前に、まず日頃私たち親が何気なく口にしているこれらの言葉が、
子ども達に大きな影響与えるということを、いきなり突き付けられます。
いま紹介した言葉、子どもに言ったことはありませんか。励ましのつもりで、つい口にしてしまう言葉ですよね。でも、子どもはその言葉に、内心では反発しています。なぜなら、いずれの言葉にも押しつけが感じられるのです。つまり子どもの前途が親の前途になることを考えると、「子どものため」と言いながら、結局は「親のため」なんですね。
そこを親には認めてほしいのです。そして、その不満を聞いてもらえないと、徐々に不満はたまり、心ではどうしても対処できなくなり、いよいよ子どもは怒りの臨界点を迎えることになります。そして、ある日、突然に、態度が変わります。
【出典:言ってはいけない親のひと言 4~5ページから抜粋】
こうして、まず本文にたどり着く前にパンチを食らい、その後にやっと『もくじ』です(;’∀’)
それではここで、『もくじ』の中の見出し部分を書き出してみます。
まえがき 子どもはなぜ荒れるのか
プロローグ
1章 子の荒れる心を鎮める親の力
2章 瀬戸際に立つ子どもたち
3章 子どもを追いつめない一〇のポイント
4章 心を抱きしめる一〇のコツ
あとがき 演技(ピエロ)している子ども
【出典:言ってはいけない親のひと言 10~14ページから抜粋】
この『もくじ』を見てもらうと分かるように、子ども達の荒れる様子やその背景を書くだけではなく、
親としてどのように関わったらいいのか、具体的な対応の仕方を教えてくれています。
たとえば、3章でみてみましょう。
仮に、親が「子どもはいつかは自立し、独り立ちできる」と、子どもを信じ、肯定すれば軋轢は生じないし、問題も大きくはなりません。ところが、親としてはそれを待つことができず、「二十歳をすぎたら一人前になれ」「大学を卒業したら就職して、社会人になるのは当たり前」と、子どもを追い込んでいくと、子どもはそれに堪えられず、その結果、よりいっそう強固な引きこもり状態になることも多いのです。
「外に出て、人との交流を持たなくてもいい。これは、この子のスタイルなのだから」と親が割り切れれば、問題にはならないのです。
【出典:言ってはいけない親のひと言 125ページから抜粋】
このように、親が子どもの状態を受け入れられず、
自分の価値観で我が子を追い込んでいくことって、実はとても多いんですね。
もちろん、私自身もそういう時期がありました><
でもこれでは、悪循環。
我が家のその頃の親子関係は、当然のように最悪。
そこで、著者が本の中で伝えているのは、我が子が引きこもり状態から抜け出すための準備を親がととのえていくことが大切ということ。
その大前提としての基本を、『還る(かえる)家』という表現で伝えています。
「行ってきます」と「行ってらっしゃい」という何気ないやり取りの中には、とても大切な意味があることを教えてくれています。
そして、引きこもる子ども達の還る家になるために、十個のポイントが出て来ます。
どれも、納得できるものばかりです。
確かに我が家でも、親である私たち夫婦が
自分たちの価値観はいったん横において、
息子の状態をそのままで認めることが出来るようになるにつれて、
親子関係は改善していきました。
【参考記事】
『言ってはいけない親のひと言』を読んで思うこと
この本を読んで、私自身が一番胸が痛かったのは、『まえがき』にある文章。
人が生きていく上で大切な〈命綱〉は、学歴や財産ではありません。孤立しない人間関係の術を獲得しているかどうかです。人と紡ぎあう手だてを失い、孤立したときに「仲間に入れて~」と、ひと言が気張らずに言えるかどうか、です。
【出典:言ってはいけない親のひと言 16ページから抜粋】
以前の私は、まさに学歴重視の考え方で子育てをしていました。
しかも、子ども達の望む方向というよりも、私が『良かれ』と思った方向に・・・です。
社会のレールからはみ出さず、『ふつう』と言われる道を進むことも大前提。
つまり、私の価値観に合わせるために、子ども達を誘導していました。
当時はそれが「子ども達のため」だと、信じていたからです。
ところが、息子のことで悩み、心理学等の学びを重ねる中で、
それが「子ども達のため」ではなく、「私自身のため」だったことに気付いていきました。
この本に書いてある通りでした。
生まれもって「悪い子」になろうとして誕生した子どもはいません。
好きこのんで、親や教師、周りの大人たちに悪態をつく子はいません。
素直でないといわれて、喜ぶ子どももいません。
【出典:言ってはいけない親のひと言 17ページから抜粋】
本当にそうです。
「おぎゃー」と生まれた時は、子どもって真っ白な心なんですよね。
親の期待と、子どもの想い・特性などがバッチリ合えばうまくいくこともある。
でも、そこにギャップがあったらどうでしょうか?
命をつなぐために、子どもにとって親の存在が絶対であるとき。
子どもって、親のためにほんとうに頑張ってくれているのですよね。
親の立場で考えるだけでなく、子どもの立場も考えること。
その視点を意識することが、どれだけ大切であるかを感じています。
子ども達は、自分たちの想像以上に親を観察していることを、
私たち親はしっかり頭に入れておく必要があるのです。
いかがでしょうか?
今日は、
『言ってはいけない親のひと言』
という本についてご紹介しました。
子育ての中で、私たち親はいろんなことで悩みますよね。
だからこの本は、ひきこもりの子どもたちに限ったことではなく、
子どものさまざまな問題行動でこまっている場合や、
思春期の反抗期の対応などにも有効ではないかなぁと感じます。
そんな時に手に取って読んでみる。
そうすることでまた基本に戻り、子どもと向き合うことができる。
そんな1冊なのではないでしょうか。
何ヶ月、何年かけて再構築してきた親子の関係性が、
ほんのひと言で、もろくも木っ端微塵に壊れてしまうこともあるのです。
だからこそ、あなたのひと言の大切さを意識してほしいと痛感しています。
そして、この本で紹介してくれている対応方法は、
子育てだけではなくその他の人間関係にも応用がきくものです。
そんなコミュニケーションスキルを学べる本になっています。
あなた自身の子育てを振り返り、これからのお子さんへの関わり方に悩んでいるなら
ぜひ、読んでみられることをお勧めします。
あなたが1日も早く、
今、抱えている悩みから解放されることを願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
~あなたが、今、抱えている悩みで苦しんでいるなら『チェンジング・カウンセリング』がお役に立てると思います~
この記事を書いた人
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~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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40代・50代女性のあなたへ
あなたのひきこもりという悩みは、お子さんやご家族がひきこもっているからでしょうか?それとも、ご自身がひきこもっているということでしょうか?
ひきこもりという悩みから抜け出すには、どちらの場合においても、まず自分自身が自由になることが必要です。そのために大切な視点が「女性としての役割」や「女らしさ」への囚われ。それが「こうしなきゃ!」と、自分で自分を追い詰めてしまうことに繋がっているからです。
あなたも自分の中に隠れているその視点に気付き、ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、なりたい自分を目指していく方法を学んでみませんか?