思春期の子育てで抑えられないイライラの本当の理由と対処法3選

こんにちは。
不登校・ひきこもりの母親専門『チェンジングカウンセラーⓇ』の平井いずみです。
思春期前後のわが子がいると、親のイライラや怒りって、日常の中で避けられないテーマの一つになってきますね。
時間的には子育てに手がかからなくなってくるものの、小さい頃のように可愛い笑顔で癒されることが減り、逆に反抗的な態度や無視をされては、心がすり減っていく。
「口を開けば暴言、こっちから話しかけると無視・・・」と、一人で悩んだり、
「また怒ってしまった」「ほんとは優しくしたいのに、ついイライラが爆発してしまう」と、後悔や罪悪感で胸がいっぱいになる夜を過ごしてみたり・・・
あなたも、そんな日がありませんか?
実は、子育て中のイライラは、多くの母親が抱える共通の悩み。決して、あなたが未熟だからでも、わが子への愛情が足りないからでもないのです。
そこで今日は、「思春期の子育てで抑えられないイライラの本当の理由と対処法3選」というテーマでお伝えしていきます。
読んでいただくことで「イライラしてしまう私」を責めるのではなく、「どうすればラクになれるか」という、前向きな視点に目を向けて、あなたの心が少しでも軽くなりますように・・・
目次
思春期の子育てで親のイライラが抑えられない3つの理由
思春期の子育てで、親のイライラが抑えられないのはどうしてなのでしょうか?
一般的に、わが子はかわいくて、大切に思っている。そう感じている人が、多いですね。
それなのに、どうしようもなくイライラしてしまう・・・
この矛盾に苦しむ人って、実は結構いるのです。
そして、「怒りすぎてしまった」「もっと優しい言葉をかけたいのに、上手くいかない・・・」そう悩んで自分を責めては、一人で落ち込む。
それではここから、私たち親がそんな負のループに、はまり込んでしまう理由について3つに分けてお伝えします。
①思春期に言葉で反抗してくるこどもの存在
1つ目は、こどもが思春期になると言葉で反抗し始めること。
こどもって、当然、小さい頃はうまく話せないので、何か要求があるときには、「泣いて訴える」というやり方しかできません。
ところが思春期になると、大人顔負けに喋るようになり、「暴言」「皮肉」「無視」といった、様々な形で親にぶつかって来るようになります。
「うるさい!」「あっち行け!」「クソババァ、お母さんなんか大嫌い!」こんな風に、あなたもわが子から言われた事はありませんか?
これって、“自立のために必要なお試し行動”であることが多いのですが、そうと分かっていても、親としてはすごくきついですよね・・・
こどもがうまれてからずっと、大切に育ててきた親にとっては、これらの言葉によって否定されたような、悲しく切ない思いから「いったい何でこんなこと言われなきゃいけないの!?」と、腹が立ってカッとしてしまうことも。
だって、親にも感情があるのだから、日々、わが子にこんな態度で来られると、そりゃイライラして怒りっぽくもなってしまいますよね。
また、規則正しい生活や栄養バランスが、こどものキレやすさに影響することは、意識しておきましょう。
②「良い母親」でなければと自分を追い詰める心理
2つ目は、良い母親でなければと自分を追い詰める心理。
「自分が我慢してでもこどもに愛情深く接することが大切」
「この子をちゃんと育てなければいけない」
「失敗しちゃだめ!」
あなたの中に、もしこれらの価値観があったとしたら、その奥には「理想の母親像」が、隠れているのかも知れません。
そして、その縛りによって、あなた自身が自分の心を追い詰めていませんか?
「~しなければならない」という思考は、自分を縛りつけ、ほんのちょっとした失敗でも、強い自責を生じたり、罪悪感につながったりします。
その結果、こどもの些細な行動にも「また失敗してしまうかも」という不安が重なり、イライラとして噴き出してしまうことがあって・・・
しかも、思春期の子を育てる頃には、子育て以外に仕事・家事・介護・PTAなど、親自身の生活もより忙しさを増し、自分のキャパシティー以上に頑張っている場合も多いはずです。
その忙しさに加え、わが子の「受験」や「進路」という将来の課題まで重なって、親の心には常に強いストレスとプレッシャーがのしかかってきます。
そんな中でこどもが反抗したり、ゲームに没頭したりすると、「こんなときにふざけて!」と爆発しやすくなるのも当たり前ですね。
私自身、息子が高校1年の夏休み明けから登校しぶりが始まり、最終的には退学していますが、それまでの子育てを振り返ると、まさに、この『理想の母親像バリバリの王道』を歩いていました。
そして、そんな自分が生きづらかったことにも気づかず、「良い母親」になろうとして頑張り続けていたのです。
今思うと、「そりゃ〜、あんなにイライラして怒ってばかりいたのも分かる!」って状況ですね。
※「理想の母親像」が気になっているあなたにおススメの記事です^^
③こどもの発達段階による影響
3つ目は、こどもの発達段階による影響。
思春期は「親から離れたい気持ち」と「まだこどもでいたい気持ち」の両方があり、それがせめぎ合っている時期です。
と言うことは、
「もうこども扱いするな!」と反抗したかと思うと、夜になったら「ちょっと来て。一緒に部屋にいてね」と甘えてくる。
「勉強なんて意味ない!」とやる気が全くないような素振りを見せる一方で、「どうせ私は何をやってもダメだ」と不安に押しつぶされている。
こうした矛盾した状態は、本人にとって思春期に起きる正常な成長の一部。
でも、親からすると「一体どっちなの!?」と混乱し、振り回されている感覚になって、イライラが募ってしまうことがあるのです。
わが子が生まれた瞬間に始まる子育ては、24時間休みなし。
と言うか・・・母親にとっては、妊娠がわかった時から子育ては始まっていますね!
そして、やっと出産を終えると、夜泣きで眠れない日々が始まり、慣れない育児と同時に家事や仕事に追われる・・・
ただでさえ、こどもに振り回されて自分の思い通りにはいかずに、イライラするのが子育て。
それなのに、思春期を迎えると余計にややっこしくなっていくのだから、これはもうイライラしない方が不思議なレベルなのです。
思春期の子育てでイライラを抑えられないと悪循環に
私たち親は、子育てでイライラを抑えられないと、どうしても感情的な対応をしがちです。
たとえば、イライラしてわが子によくやってしまう代表的なパターンは、
①怒鳴る → こどもが反発してさらに暴言 or 萎縮してしまう
②無視する → こどもが距離をとり会話が減る
③我慢する → ある日突然、爆発してバトルになって大げんか
実は私、これらのパターンを全部繰り返していましたが、あなたはどうでしょうか?
しかもイライラって一時的な感情だけど、それを放っておくと親子関係に悪循環を生じていく可能性があるのです。
たとえば、『①怒鳴る』で考えてみましょう。
怒鳴る → こどもが反発してさらに暴言 or 萎縮してしまう → こどものその反応や態度にまたイライラ
→ さらに怒る → 怒った自分に落ち込む → 自己嫌悪で自責モードに突入 → 新たな出来事で怒鳴る → ・・・
こんなループにハマってしまうと、親子の距離を取り返しのつかないほど遠ざけてしまうこともあり、当然こんな状況では、お互い笑顔にもなれません。
あなたも、そんな経験はありませんか?私は、しょっちゅうこれの繰り返しだったです(涙)
だからこそ大切なのは、イライラへの対処法を学んで実践すること。
たとえイライラを完全に無くすことはできなくても、対処法を知っているだけでストレスが減り、親子関係は十分に修復できるからです。
※「怒りの感情」の対処法を知りたいあなたにおススメの記事です^^
【関連記事】怒りの感情をもてあました時の対処法
すぐに実践できる!イライラを和らげる3つの対処法
それではここから、イライラしているあなたがすぐに取り入れられる実践的な対処法を、3つお伝えします。
ポイントは「イライラしてはいけない」と抑え込むのではなく、「イライラする前に」工夫をすることです。
①自分の感情を認める
1つ目は、自分の感情を認めること。
イライラって、実は抑えようとすればするほど溜まって、大爆発してしまうもの。
そこで大切なのが「私は今、すごく落ち込んでいてきつい」とか「ガツンと怒りたくなるくらいしんどい」などと、自分の感情に気付いて、それを認めてあげること。
じつは、私たち女性は、自分の感情を表に出すことって、苦手な場合が多いのです。
それは、家族のケアをするために、自分の気持ちに蓋をすることが当然のように思っているからですね。
だから、「自分の気持ちがわからない」という人がとても多い現状があります。
そうすると、どうして自分がイライラしてるかも分からなくなってくる。
でも、誰だって無理して頑張りすぎていると、苦しくてイライラしてしまいますよね。
そこで、まずは自分の感情に気づいて、認めてあげましょう。
そうすると、「こんなにしんどいから、今日はもう休もう」など、イライラする前に自分で対処ができるようになっていくのです。
※自分の感情を大切にしたいあなたにおススメの記事です^^
【関連記事】自分と仲良くするために大切なこと
②イライラしたらこどもの言葉を「翻訳」して受け取る
2つ目は、イライラしたらこどもの言葉を「翻訳」して受け取ること。
こどもの暴言は、「本音」を隠した照れ隠しだったりすることもありますね。
それなら、受け取る親が自分で翻訳してしまえばいいのです^^
たとえば、
「うるさい!」=「自分のやり方を認めてほしい」ってことかな。
「大嫌い!」=「本当は大切にしてほしい」ってことかもしれないな。
「くそばばあ!」=「大好き(^^♪」って、素直に言えないのね^^
こんな風に、わが子の暴言も、自分で「翻訳」してみると、意外と「クスッ」と笑えたりするものです。
そうすると親は、心が傷つくことも減り、「イライラ」するよりも、むしろ心に余裕が出来て、わが子を「理解しよう」という気持ちになれるかも知れません。
③心の余裕を保つために親が一人時間をとる
3つ目は、心の余裕を保つために親が自分のためだけに『一人時間』を取ること。
私たち母親は、どうしてもこども優先になってしまうため、自分のことをおろそかにしがちです。
だってそうしないと、限られた時間の中で、子育てだけでなく家事や仕事に追われて、自分のことを気にしている余裕がないからですね。
実際、「病院に行く時間すら取れない」という声があるほど忙しい。
だからこそ、思春期の子にイライラしないためには、親が自分だけの時間を取って、心を整えることが必要なのです。
ぜひ、自分のためだけに使える時間を、意識的に取るようにしてみてくださいね。
子育て中に「自分の時間なんて無理」と思うかもしれないけれど、ほんの短い時間で大丈夫。
でも、その時間だけは、「自分のために使う」と決めて、自分を優先すること。
そして、1人で散歩したり、コーヒーを飲んだり、好きな本を読んだりする。
その積み重ねが心の余裕を生み、イライラの沸点を下げることに繋がっていくのです。
※「心の余裕を保つ方法」について知りたいあなたにおススメの記事です^^
【関連記事】家族の機嫌より自分の機嫌をとろう
まとめ|イライラはわが子の成長のサイン
いかがでしょうか?今日は、「思春期の子育てで抑えられないイライラの本当の理由と対処法3選」というテーマでお伝えしてきました。
思春期前後のこどもは、反抗・無視・暴言といった態度で、親を試してきます。
でもそれは「親をきらい」だからではなく、「親の愛情を確かめたい」から。
親にとってはイライラの連続ですが、それはわが子の成長のサインでもあるのです。
だから「イライラしてしまう私は母親失格」と、自分を責める必要はありません。
むしろ、こうして悩みながらも、真剣にわが子と向き合おうとするあなたの姿こそ、こどもにとって最高の安心材料になるのです。
これからは、わが子への過干渉を避け、見守る距離感を大切にする子育てにアップデート!
そして「イライラしても大丈夫」「母親だからって完璧じゃなくていい」そう自分に言ってあげてくださいね(*^^*)
FAQ(よくある質問)
それでは最後に、読者の方からよくいただく質問をまとめました。
あなた自身の状況と重ねながら参考にしてみてくださいね。
きっとあなたの心を少しラクにしてくれるヒントが見つかるはずです(*^^*)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人

- チェンジングカウンセラー®
-
~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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