DVに苦しめられていませんか?
こんにちは。
《40代、50代女性専門》
ひきこもりという悩みをチャンスに変えて、
チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
毎年、11月12日から11月25日までの2週間は、「女性に対する暴力をなくす運動」の期間です。
女性に対する暴力根絶のシンボルであるパープルリボンにちなんで、期間中全国のタワーや商業施設などで紫にライトアップする、パープル・ライトアップ運動が実施されています。
また、この期間に合わせてパープルリボンを飾ったツリーが設置されているのを、あなたもどこかで見掛けたことはありませんか?
【参考】女性に対する暴力をなくす運動
※出典:内閣府男女共同参画局
女性に対する暴力は、女性の人権を著しく侵害するもので、実はDVもその中の一つに含まれています。
DVとは、『ドメスティック・バイオレンス』の略称。
「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使われています。
今日、あなたになぜDVについてお伝えしようと思ったのか、その理由からいきましょう。
1つは、まさに、今日がその「女性に対する暴力をなくす運動」の期間中だということ。
そしてもう1つが、ひきこもりという悩みの背景の中に、DVが潜在している可能性があること。
これらのことを踏まえて、今日は「DVに苦しめられていませんか?」という内容で、お伝えしていきます。
目次
DVって、どういうこと?
DVとは、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使用されることが多いです。
※出典:内閣府男女共同参画局
そこにもし暴力があったとしても『夫婦喧嘩は犬も食わない』と放置された時代が、日本では本当に長く続いていました。
でもこれって、なんかおかしいと思いませんか?
だって、よ~く考えてみてください。
もし、夫婦ではない関係性で暴力が発生したとしたら?
たとえば、夫が何らかの理由で隣人を殴った場合、警察沙汰になり傷害事件に発展していく可能性が高いですよね。
それなのに、夫が殴ったのが妻だと、取り立てて問題にもならないのです。
変な話ですよね(>_<)
でも、やっと、それはおかしいのではないか・・・ということになったのです。
そこで、『配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(配偶者暴力防止法)』が、平成13年に制定されました。
【参考】配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律
※出典:内閣府男女共同参画局
この法律に出て来る配偶者というのは、現在結婚している夫婦だけではありません。
離婚した元夫婦や内縁関係・事実婚も含まれます。
さらに、「生活の本拠を共にする交際をする関係」(婚姻関係における共同生活に類する共同生活を営んでいないものを除く)も対象として含まれます。
このように、法律も出来て、やっと・・・
配偶者からの暴力が『個人的な問題ではなく、社会的な問題』として取り扱われるようになったのです。
ただ、気を付けないといけないこと。
それは、暴力の種類です。
私たちがイメージしがちなのは、殴る・蹴るなどの身体的暴力なのではないかなと思います。
ところが、実はそれだけではありません。
精神的・心理的なもの、経済的なもの、性的なもの、社会的なものなど・・・
このように、暴力にはさまざまな形態があるのです。
どうしてDVが起こるの?
次に、どうしてDVが起きてしまうのかを考えていきましょう。
ちなみに、被害者が男性の場合も、この配偶者暴力防止法では対象となっています。
ただ、『被害者の多くは女性』で、男女比では被害者の9割以上を女性が占めているという現状があります。
それではなぜ、女性の被害者が多いのかというと、そこにはジェンダーが関係しているのです。
ジェンダーとは何か、あなたは知っているでしょうか?
私たちには、生まれついての生物学的な『男性・女性』という性別だけではなく・・・
実は、社会通念や文化・慣習等によって作り上げられた『ジェンダー』という性別もあるのです。
つまり、ジェンダーとは社会的性別のこと。
『男らしさ』とか『女らしさ』という言葉の方が、分かりやすいかも知れませんね。
性別によって、男性も女性も期待される役割や行動が、私たちの中に刷り込まれているのです。
そして、このことが、夫婦間の暴力にも影響を与えていることを、あなたは知っているでしょうか?
夫婦間暴力の背景には、次のような考え方があるとされています。
・男性が殴るのは、女性にそれなりの原因があるからだ
・夫が妻に暴力をふるうのはある程度仕方がない
・男女の固定的な役割分担、経済力の差などから、女性を対等なパートナーと見ない女性差別の意識
これらの考え方の奥には、社会における男尊女卑の考え方の残存があると言われています。
DVの本質は、このような考え方で、一方が強大な力によって相手を押さえつけるという『支配とコントロール』なのです。
【参考記事】ジェンダーで考える自立の問題点
DVが子どもに与える影響
DVは、被害者の心や身体に大きな影響与えます><
最近では、DVが事件として報道されたり、テレビドラマなどの題材とされたりしています。
私たちの日常でも、こうしてよく見かけるようになりました。
だから、被害者の状況というのは、私たちにもイメージしやすいですよね。
ところが、DVの影響は、それだけではないのです><
実は、子どもにも深刻な影響を与えるということを、しっかり理解しておかないと見逃してしまうことがあります。
そこで、母親だけを被害者と考えるのではなく、子どもも被害者の1人と考える必要があるのです。
たとえば、DVのある家庭に、子どもへの虐待などが存在している場合もあるということ。
これは、DV加害者が子どもに暴力をふるうだけでなく・・・
実は、DV被害者が、加害者の支配・コントロールによって、児童虐待の加害者になってしまう可能性もあるということです。
また、『面前DV』といって、子どもが暴力を目撃すること自体が児童虐待にあたる。
このように、『児童虐待の防止等に関する法律』に規定されています。
ということは、私たちが考えるべき視点には・・・
子どもの不登校・ひきこもり、他の子へのいじめ・暴力、自傷行為、摂食障害などの問題行動の背景に、親のDVが潜んでいる可能性もある、ということです。
だから、もしあなたが、今、お子さんの不登校・ひきこもりで悩んでいるとしたら、夫婦関係を見直してみることも必要かもしれません。
DVから児童虐待が発見されることもあれば、逆に児童虐待で介入した家庭にDVがあったというケースもあります。
このように、DVと児童虐待には深い関係性があると言われています。
DVから抜け出すために必要なこと
DVは、支配とコントロールという関係性で成立しています。
そして、被害者にとっては、それが当たり前の状態になっているので、DVであるということに気が付きにくいという現状があります。
そのため、加害者から日常的に責められると、被害者は「出来ない自分が悪い」と、全てにおいて自分を責め、自信を失っていきます。
そうやって加害者から追い込まれ、自分には何のチカラも無いと思い込んでしまうのです。
結果として、その環境から抜け出すことが出来ずに苦しみ続ける・・・><
だから大切なのは、まずは『自分が今苦しんでいる理由は、DVなのかも知れない』と気付くことなのです。
たとえば・・・
・夫の帰宅時間が近付くと、心臓がバクバクして息苦しくなってくる
・夫が家にいると、お子さんたちを静かにさせておかなくてはいけない
・夫が舌打ちすると、ドキッとする
・いつも夫の機嫌をうかがっていて、家の中がピリピリしている
・どこかに出かける時には、夫の許可がいる
・実家に行ったり、友達と会うのを夫が嫌がるため、交友関係が狭くなっている
あなたの日常の中に、これらのようなことはありませんか?
もしあなたが、「もしかしたら自分たちの夫婦関係は支配とコントロールなのかな」と、少しでも気になったとしたら、ぜひ相談してくださいね。
自分たち夫婦の当たり前が、実はDVという状況なのかも知れません。
そして、そこに気付くことから、あなた自身の未来が変わっていくのです。
あなたは今、安心・安全な生活を送れているでしょうか。
これからの人生を、あなたはどのように過ごしていきたいですか?
このように、
「女性としての役割」や「こうしなきゃ!」に過剰に囚われている自分に気付き、
ものの考え方や価値観を振り返りながら、行動を変えていくのが
チェンジング・カウンセリング®独自の特徴です。
あなたも、あなたの抱えている悩みの解消に、
チェンジング・カウンセリング®を取り入れてみませんか?
【参考記事】
いかがでしょうか?
今日は、DVに苦しめられていませんか?という内容に
この世の中には、誰一人として、暴力を振るわれてもいい人はいません。
もしあなたが暴力を振るわれているとしても、それはあなたに原因があるのではないのです。
暴力は絶対に許されない行為で、あくまでも加害者に責任があります。
冒頭にお伝えした「女性に対する暴力をなくす運動」のパープルリボンには、「あなたはひとりではないよ」というメッセージが込められています。
必ず、あなたの味方になってくれる人がいます。
だからまずは、ほんの少しだけ勇気を出して、「助けて」と伝えてみてください。
あなたが、安心して日々の生活を送れるようになることを、私は願っています。
いつでも私は、あなたを応援しています♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
~あなたが、DVで苦しんでいるなら『チェンジング・カウンセリング』がお役に立てると思います~
この記事を書いた人
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~ひきこもりという悩みや生き辛さをチャンスに変えてなりたい自分へと導いていく~
《40代、50代女性専門》チェンジングカウンセラー®の平井いずみです。
現在、鹿児島県在住。インターネットを中心に活動していますが、時々屋久島に出没します。
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ひきこもりという悩みから抜け出すには、どちらの場合においても、まず自分自身が自由になることが必要です。そのために大切な視点が「女性としての役割」や「女らしさ」への囚われ。それが「こうしなきゃ!」と、自分で自分を追い詰めてしまうことに繋がっているからです。
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